インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

口八丁のインド人(銀座新聞エッセイ)

2010-04-28 01:08:57 | 印度の玉手箱(銀座新聞連載)
銀座新聞ニュースに最新エッセイが、掲載されました。
写真と併せてご一読ください。



「口八丁のインド人」
http://ginzanews.com/report/1518/

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ジュース療法で猛暑を吹っ飛ばせ

2010-04-26 02:42:02 | 食・健康
やっと昨日からミキサーが使えるようになった。
結局新規にオーダーしたジューサーは待てど暮らせど届かず、古いマシンを修理
するにいたった。

下部のモーター部分がまったく新しくなってしまったが、チャンネルは弱でも十
分野菜やフルーツを砕いてくれ、以前よりずっといい状態のジュースになる。

                                     

立ちくらみや吐き気を覚えていたのも、ジュースがしばらく飲めなかったせいだ
と思う。

今朝は、きゅうりとパパイヤとセイントバジルとライムにクローヴを落とした
ジュース(アレルギーに効用)、夜はにんじんとりんごと赤カブ、キャベツの
ミックスジュース(貧血にいい)。合間に当地ではカレラと呼ばれるゴーヤ
ジュース、苦いけど、無病息災のベネフィットがあるヘルシージュースで、まあ、
私のオリジナル青汁といったところ。
マンゴーシーズンでもあるので、マンゴージュースも飲んでいる。あとすいかジュ
ースもなかなか活ける。

             

ジュースを飲んでると、おなかも空かないし、吐き気も消えたし、疲れもとれた。

やっと四月も終盤に近づきつつあるが、精神的には先月より元気。
しかし、油断はならない。
来月からがミッドサマー本番だからだ。

ここ数日当地は気温低めだが、湿気で体中べとべとになってしまう。
オリッサ内陸部は四十度半ばの熱波が依然続いている。
水不足に、電力不足の計画停電、夏の定番だが、冷房はいきわたらず扇風機でか
ろうじてしのいでいる庶民にとっては、猛暑の上乗せ拷問だ。

                               

炎天下の労働は差し控えるよう勧告が出されているにもかかわらず、生活がかかっ
ている肉体労働者は無視、建築現場でもっこにセメントや砂を入れて担ぐ人夫も
多数。

オリッサ全土で、今現在六、七十名の死者が出ているのではないかと思う。

日射病に熱中症の被害者は言わずもがな、老人や子供が多い。
ヨガのマノジョ先生には、ライムジュースに塩をひとつまみ落とすといいと言わ
れた。脱水症状になると、体内の塩分がうしなわれるからだ。市販のエレクトラ
ルとかエレクトライトとかいわれる輸液剤も売っているが、おなかにガスがたま
る欠点がある。

私は昼日中は冷房の部屋にこもりっぱなし、インドでは恵まれた階層ということ
になり、ちと後ろめたい。

せめて、五月が四月を上回らぬ暑さになることを祈るのみだが、それはあまりに
も空しい願望といえそうだ。

あとひと月ちょっと、我慢我慢。
幸いにも、今年の雨季は平常とのことで、六月初めにはお湿り一番が来ることを
期待できそうだ?(これも空しい夢とならぬことを祈るのみ)。

        
コメント (4)
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鬼才翻訳家

2010-04-25 00:41:35 | 私・家族・我が安宿
私が若いころ下訳のバイトをさせていただいたプロの翻訳者、菊地義明先生と三
十数年ぶりにつながった。
そもそもは、下記のフェローアカデミーという翻訳専門学校のホームページで
先生のインタビュー記事を見つけたのが始まり。

http://www.fellow-academy.com/fellow/magazine/userMailMagazineView.do?deliveryId=44

で、早速事務局にメール送信、仲立ちしてもらったのだ。
上記メールマガジンにも先生のプロフィールは掲載されているが、当稿でも今一
度紹介しておこう。

*   *   *

PROFILE
菊地義明
(きくち・よしあき)

翻訳・翻訳校閲・辞書編纂家。1942年仙台生まれ。東京外国語大学ヒンディー語部
に7年在籍。東北学院大学英文科卒。現代文化研究所・海外情報担当主任研究員を経
て、1979年に翻訳・編集者として独立。『モービル文庫』(モービル石油広報部刊)
の制作に当たる一方、英日翻訳の校閲、英日翻訳家の養成に携わる。翻訳はアニュア
ルレポート、四半期報告書、時事ビジネス英語、契約書を得意とする。現在は執筆活
動とビジネス関連辞書の編纂に専念。

*   *   *


私がバイトさせていただいたのは、事務所が新宿御苑にあったモービル文庫時代。
ごく短期間のことで、今思えば翻訳の基礎すらろくすっぽ学ばずに辞めてしまっ
たのが残念。雇い主である先生にはかえってご迷惑をおかけしてしまった。

                                     

以後34年も音信不通のままであったが、先生が一時期フェローアカデミー校の講
師をなさっていた関係で、事務局の人に快く取りつないでもらえたというわけ。

早速メールが来て、感激。
私がインドで現地人夫と宿を経営していると知られて、当然のことながら大変に
驚かれていた。その昔、先生が東京外大のヒンディ語科専攻でいらしたことを思
い合わせると、奇しき因縁だ。先生の事務所に通っていたときは、まさか後年自
分がインドに渡ってヒンディ語のニュースや番組を見る境遇になろうとは思って
もみなかった。

           

現在、先生は金融用語辞典の編纂に取り組んでおられる最中、時事用語辞典(三
省堂)といっしょに6月に同時発売されることになってたそうだが、やや遅れる
とのこと。
三省堂からは、あと2冊、国際取引用語辞典、経営ビジネス用語辞が刊行される
ことになっているそうで、今後は、この種のビジネス用語辞典の編纂に集中して
取り組んでいかれる方針とおっしゃる。

下記に先生のご自著&辞典一覧を掲げておく。

http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AC/s/qid=1272122847/ref=sr_pg_2?ie=UTF8&rh=n%3A%21465610%2Ci%3Astripbooks%2Cp_27%3A%E8%8F%8A%E5%9C%B0%20%E7%BE%A9%E6%98%8E&page=2

上記一覧中ご自著「誤訳・悪訳・珍訳大研究―間違いだらけの翻訳を糺す! 」
(日本実業出版) によると、ベストセラーになった「マディソン郡の橋」は欠陥翻訳
とのことで、私も邦訳書は読んでいただけに、えーっ、そうなのとびっくりさせ
られた。ビジネス英語も、誤訳が多々見られるとか。
そもそもは翻訳者のレベルが低いのに加えて、日本語の体をなさない直訳調文体
が多いことに問題があり、いい翻訳者の条件としては推敲などの編集能力も必須
という。
何せ高校時代三省堂の「明解英和辞典」(2万2千語)一冊を丸暗記してしまっ
た先生のこと、横行する誤訳は嘆かわしくてならないのだろう。
類書には「これでいいのか、翻訳本!―ベストセラーの読み方・正しい訳し方 」
(南雲堂) もある。

                       

ビジネス用語英和辞典や契約・法律用語英和辞典のカスタマーレビューはほとん
ど5という高評価、購入した人たちは一様に事例が豊富で読みやすく、大変役
立ったと絶賛している。

http://www.amazon.co.jp/%E7%B5%8C%E5%96%B6%E3%83%BB%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E7%94%A8%E8%AA%9E%E8%8B%B1%E5%92%8C%E8%BE%9E%E5%85%B8-%E8%8F%8A%E5%9C%B0-%E7%BE%A9%E6%98%8E/dp/4896842839/ref=sr_1_8?ie=UTF8&s=books&qid=1272128199&sr=1-8

さすがだなあと、先生の大活躍ぶりがわがことのようにうれしかった。

今後ともお達者で、グローバル時代のビジネス従事者に重宝すると喜ばれる辞典
を刊行していただきたいものだ。

経済、金融、ビジネス、時事、法律などの実務英語に強くなりたい方、ぜひ菊地
義明先生の辞書を一冊手元に携帯してください。重宝すること請け合いですよー!




巻頭写真は全二十冊中最もよく売れている
「契約・法律用語英和辞典」(IBCパブリッシング)
(世界に類のない英文契約書の専門用語辞典で、プロ
翻訳者にとってこの分野でのバイブル的存在)


---------------------------------

☆追記
後日先生から、母校・東京外大の同窓会で配布された講演資料を送っていただい
た。
53歳でリストラの危機を迎え、ハンデを逆手にとってニッチ(すきま)分野のビ
ジネス関連辞書編纂へと乗り出し、今の成功にいたった経緯が語られ、興味深
かった。末尾に、今後の抱負も述べられていたので、付記しておこう。

「辞書づくりをしていてうれしいのは、利用者からあなたの辞書のおかげで助
かったと感謝されるとき。今後も利用者から信頼される質の高い辞書作り
を目指して、ライフワークに取り組んでいきたいですね」(菊地義明)。
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猫も伸びる酷暑

2010-04-24 01:32:11 | 私・家族・我が安宿
うちで飼っている六匹の猫の黒一点、雄猫クロ(体毛の三分の二が黒、残り白)
はミッドサマーに突入してから、我が家に居座りっぱなし。
二階のリビングを我が物顔に占拠、ソファで伸びてるのはまだしも、私の特等席
まで侵入してクッションのみならず、ひざ掛けを毛だらけにするのは困ったもんだ。

                                          

坐骨神経痛の私は柔らかいソファに座れず、籐椅子にクッション敷きでどうにか
座っているのだが、飼い主の匂いが染み付いているせいか、三階の冷房付き書斎
にこもっていると、いつのまにかクロが気持ちよさそうに私の特等席で眠りこけ
ているざま。

おいおいおい、そこで寝たらあかんやないか。
抱っこしてソファに移すのだが、そのたびにクッションを毛払いしたり、ひざ掛
けを洗うのが面倒なので、クッションを背もたれに立てかけておく策を思いついた。
ビロード貼りのソファは暑いのか、大理石の床にのさばるようになったクロ、一件
落着。

日中はとにかく蒸すので、我が家の動物たちも室内でぐったり伸びているのである。
アルセイシアンのジュピターもはあはあ荒い息を洩らしながら炎暑に耐えている
が、昼は夫が寝室に連れ込んでいる。

一度クロが私の足元で眠りこけているのを見たジュピターが襲いかかりそうに
なったが、夫の叱り声で事なきを得た。クロはおびえてしまってさっさと階下に
降りてしまったが、以後互いの存在に慣れたようで共存している。

                              

クロはまだ二歳に満たないが、人懐っこくってかわいい奴である。
猫派の私は暇さえあれば触ってなでなで、それにしても、猫というのはリラック
スすることを実によく心得た動物である。
気持ちよさそうに眠りこけてるのを見ると、よしこのポーズ、ヨガのアサナに応
用しようと思ってしまう私。

よく鳴くのが玉に傷で、ごはん食べておなかいっぱいでもぐずぐずなのだから、
空腹のときはぎゃあぎゃあうるさいくらい。
菜食の私はあげる残飯がないが、夫の残り物、チキンの骨や海老の殻が大好物。
三度三度の魚の身をほぐしたごはんのほかに、残飯でたっぷり肥えてしまった。
雄はやはり雌に比べて図体がでかい。

でも、猫が家にいるというのはいいもんだ。

                        

インドの猫は短命のため、これで一体何匹目になるやら。
でも、室内に居つくほどかわいがってる奴は久々。

クロは私にとってストレス解消手段の一つともなっている。

ガラモ、暑いねえと現地語オリヤでクロにぼやく毎日なり。
ガラモ、ボウト(非常に)・ガラモ!!!

              
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「ドラッグ天国殺人事件」全編

2010-04-23 02:01:12 | 印度の玉手箱(銀座新聞連載)
これまで紹介してきた、銀座新聞ニュースに連載中のエッセイや
ストーリーのアドレスに若干誤り
がありましたので、改めて送りなお
させていただきます。


*   *   *

*エッセイ
「言語が違えば気性も様々」
http://ginzanews.com/report/1508/

「インドの男は浮気せず、家族の面倒見もいい」
http://ginzanews.com/report/1498/

「口癖はノープロブレム」
http://ginzanews.com/report/1491/


*ストーリー
「ドラッグ天国殺人事件」は西インドの有名ビーチリゾート地ゴアを舞台にした
オムニバス方式のミステリーです。
読者の好評を博しましたので、全編通してご一読くださいますように。       

15歳のフレンチ少女の全裸死体が、ゴアのアンジュナビーチにあがった。
他殺、自殺、はたまた事故死か?



「ドラッグヘヴン殺人事件1」
http://ginzanews.com/report/1268/
http://ginzanews.com/report/1269/
http://ginzanews.com/report/1270
http://ginzanews.com/report/1271/

「ドラッグヘヴン殺人事件2」
http://ginzanews.com/report/1289/
http://ginzanews.com/report/1290/
http://ginzanews.com/report/1291/
http://ginzanews.com/report/1292/
http://ginzanews.com/report/1293/

「ドラッグヘヴン殺人事件3」
http://ginzanews.com/report/1323/
http://ginzanews.com/report/1324/
http://ginzanews.com/report/1325/
http://ginzanews.com/report/1326/
http://ginzanews.com/report/1327/

「ドラッグヘヴン殺人事件4」
http://ginzanews.com/report/1345
http://ginzanews.com/report/1346
http://ginzanews.com/report/1347
http://ginzanews.com/report/1348
http://ginzanews.com/report/1349

「ドラッグヘヴン殺人事件5」
http://ginzanews.com/report/1372/
http://ginzanews.com/report/1373/
http://ginzanews.com/report/1374/

「ドラッグヘヴン殺人事件6」
http://ginzanews.com/report/1425/
http://ginzanews.com/report/1426/
http://ginzanews.com/report/1427/

「ドラッグヘヴン殺人事件7」
http://ginzanews.com/report/1428/
http://ginzanews.com/report/1429/
http://ginzanews.com/report/1430/
http://ginzanews.com/report/1431/

「ドラッグヘヴン殺人事件完結編8」
http://ginzanews.com/report/1470/
http://ginzanews.com/report/1471/
http://ginzanews.com/report/1472/
http://ginzanews.com/report/1473/   


ドラッグヘヴンのヘヴンとは天国という意味のheavenではなくhaven、すなわ
ち隠れ処という意味ですが、日本では「ドラッグ天国」という形容が一般的に
用いられているため、銀座新聞主宰者の邦訳タイトルでは、「ドラッグ天国殺
人事件」となりました。
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宗教別気質(銀座新聞連載エッセイ)

2010-04-22 00:29:27 | 印度の玉手箱(銀座新聞連載)
銀座新聞ニュースに掲載された一つ前のエッセイのアドレスに誤りがあり、ペー
ジが出ない不手際となっておりましたので、再度ここに紹介させていただきます。
写真と併せてお楽しみください。



「宗教で異なるインド人気質」
http://ginzanews.com/report/1511/
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浜の暴行引ったくり

2010-04-21 02:37:37 | 私・家族・我が安宿
暑気あたりか疲労が激しく、月曜のヨガレッスンはお休みした。
自分で行う日課のヨガも二日続けてシャバアサナ・屍体のポーズと、正座・バジ
ラアサナのみでひたすらリラックス。前半少し張り切りすぎたことの疲労が出て
いるのかもしれない。ただでさえ体力消耗する猛暑期、ヨガもほどほどにしとい
たほうがいいようだ。

       

東インドのオリッサ州も近年インド一、二を争う炎熱地獄と化してしまい、ラジャ
スタン州に匹敵なんてなんでと常々不思議に思ってきたが、北西から吹く熱風の
せいとわかった。サイクロンが醸成され、ベンガル湾の低気圧が発達、小竜巻が
ベンガル地方に被害を及ぼしたばかりでもある。

七時過ぎ、浜に出て涼んだが、帰途前を行く人たちから泣き声がひっきりなしに
漏れてきた。子供がごねてるのかなと気にもとめなかったが、明るい道に出て、
泣いているのは若いインド人妻と判明、つと傍らの夫とおぼしき男性を見ると、
頭や耳から血を流して、赤い筋が幾重にも垂れてる惨状。
最初犬にでも噛まれたのかなと思ったが、カップルを取り囲んだ数名の野次馬の
一人が、モバイルはと聞いて、ネイチ、とられたと聞いて、どうやら引ったくり
に暴行されたらしいとわかった。

                      

医者に行かないとと野次馬は急きたて、誰かがオートリキシャを呼びに行った。
若い奥さんは血だらけの夫にすがりつくようにしてひっきりなしに泣いている。
包帯代わりに巻かれた黒のドゥパッタ、民族衣装のスカーフ、夫は怪我をした
ショックで呆然としている。

                          

乗車拒否された挙句三台めでやっとつかまって、ヘルプの意図もあったのだろう、
ハレクリシュナ協会のロシア人信者二人も、ドライバー席の両側に乗った。
親切な誰かが、無一文になった夫婦を気遣って、ドライバーにお札を握らせた。

昨日午後八時半でも散歩問題ないかと思った私だが、夜の浜はやはり物騒だ。
最近置き引きが増えているのである。
リキシャで移動しているとき、バイク盗人にショルダーをひったくられる事件が
頻発しているのだ。

                       

常々夫に気をつけるよう諭されていたこともあって、浜には何も持たずに出るよ
うにしていたが、このときばかりは財布を持っていたら、泣いている女性を落ち
着かせるため、ミネラルウオーターの一つも買えたなと、ちと後悔。困っている
人を見ると、やはり少しでも助けてあげたくなる。

当地から比較的近いオリッサ州のバラソールから来たという地元夫婦旅行者、酷
暑期夫婦水入らずで聖地プリーと海辺を楽しむつもりが、とんだ災難に遭遇して
しまい、気の毒という感じだった。

それにしても、頭の怪我は怖いよな。
異状がないよう祈るばかりだ。

私もほんと気をつけなくっちゃ。
                               
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カースト別気質(銀座新聞エッセイ)

2010-04-20 00:27:49 | 印度の玉手箱(銀座新聞連載)
銀座新聞ニュースに最新エッセイが掲載されました。
写真と併せてご一読ください。



「誇り高くても貧しい最上層」
http://ginzanews.com/report/1517/
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汚さも勲章?

2010-04-18 02:17:07 | 私・家族・我が安宿
わが安宿ラブ&ライフはおかげさまで満室。早めの熱波で夏休みが繰り上がった
せいか、ローカル家族連れがどっと押し寄せている。いつもはがら空きのロッジ
まで満室で、前の道では旅行者が決して大げさではなく、列を作って空きを待っ
ているほど。
オーナーである私まで目をパチクリの盛況である。

                              

今月二十日からは一月間外国人旅行者グループがコッテージの半分もブッキング。
いやはや、うれしいことだ。

安宿でしばらくペンキ塗りもしてないし、お世辞にもきれいと言えないのだが、
営業歴22年、どうやら汚さも勲章と化してしまったらしい。
カルカッタの外人旅行者のメッカホテル、超有名なパラゴンも汚いことでは人後
に落ちないが、いまだにバックパッカーに大人気、ちょうどあのような感じだろ
うか。

    

でも、繁盛しているのはありがたい。安宿なんでサービスなどあってなきがごと
し、ほったらかしだが、22年無休、とにかく安く提供することだけを心がけて
きた。私は土台女将の柄じゃないし、何も特別なことをやってきたわけではな
い。でも、老朽化しても、老舗ホテルとして名を馳せているおかげで、たくさん
の旅行者に訪れてもらえるのはうれしいものだ。

近年は、ロカール旅行者にもつとに人気のわが安宿、敷地が広く、庭のスペース
が広大なのも寛げる理由かも。甥がレストランを経営しているせいで、食事の
ルームサービスも完備。インド人は部屋で食べたがるので、もってこい。荒れ放
題の庭だが、木がたくさんあるので、野鳥がいっぱい、美しいさえずりで耳を和
ませてくれる。バードウオッチングもできるので、自然愛好者には喜んでもらえ
るかもしれない。

薄汚い安宿だが、こんな宿でもよろしかったら、あなたもインドにお越しの際は
ぜひお立ち寄りください!
http://hotelloveandlife.rakurakuhp.net/

               
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ベンガル湾季節便り/星空下の波濤

2010-04-18 02:11:00 | 季節・自然
最近日が落ちて暗くなってから浜に出る日が続いているが、今日は時計を見たら、
もう八時、どうしようか迷ったがやはり磯の気にふれたかったので、出ることに
した。よっぽど三階のベランダで日課の呼吸法をこなそうかとも考えたのだが、
海辺のほうがずっと気持ちいいので、手早く仕度して出た。

                     

でっかいマンションのようなホリデーリゾート・ホテルのわき道はガス灯を模し
たデザインの街灯がついて比較的明るいので、散歩が夜遅めになったときはこの
道を通るようにしているのだが、暑いせいと夏休みシーズンで旅客が多いせいか、
家族連れがぞろぞろ浜に向かっていた。
八時に出ても、十分安全、子供まで親に手をつながれて夜の海辺への散歩だ。田
舎の当地は女性が夜間外出するのは好ましくなく、昨今観光地の宿命でひったく
りも多いので、私も遅くてもなるたけ七時台に出るようにしているのだが、これ
なら八時半でも大丈夫そうだった。
五つ星ホテルの近くなので、明るい灯がともり、夜の浜も危険ではない。たくさ
んの人々が涼んでいた。満潮の大波だが、汀に足を浸している人もいる。
夜空を仰ぐと、月のない夜だけあって星がきれいだった。

                               

濃紺の大海に幾筋もの盛り上がった波の線が走る。豪快に瀑布に近い勢いではじ
け、強めの潮風に乗ってしぶきが平面に飛んでくる。顔が湿って唇が塩辛くなった。
日課のアヌロムヴィロム呼吸法を深呼吸と混ぜて、100回、100回もやると
結構疲れるのだが、このくらいやらないとすっきり感は出ない。それにしても、
大波が豪快な勢いで弾けるのを目の当たりにするのは爽快だ。やしの木のポーズ、
タダアサナもヨガの先生に浜で行うよう指示されていたので、二回。

今日も高湿度の暑気で不快感が募ったが、海辺に出ると、一日の暑さから来る疲
労が浜風のおかげですーっと退いていくようだった。
ミッドサマー時は欠かせない、ビーチウオーキング、生き返る心地で浜を後にした。

                                         
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