インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

「インド人には、ご用心!」、月刊インドに紹介

2012-10-18 21:44:46 | 著書関連ニュース


拙著「インド人には、ご用心!」(モハンティ三智江、三五館、1260円)が、
日印協会(茅場町)の会報誌「月刊インド」10月号の新刊紹介欄で取り上げられた。
以下に、その記事を転載しよう。

★月刊インド10月号(公益財団法人日印協会発行、vol109,No.8)

新刊書紹介(17ページ)
「インド人には、ご用心!」
著者:モハンティ三智江
発行:珊瑚館
定価:1200円+税


インドは東海岸の聖地プリーに住み、現地の方と結婚し、「ホテル・ラブ&ライフ」を経営する作者による本書は、これでもかとばかり、インドの現実を暴露してくれます。
しかし、読み進むと、そこはかとなくインドへの愛も感じられます。25年間インドにどっぷり浸かって、インド人の自分と、日本人の自分を持ち、二つの分析眼を自在に操っているようです。目印は、初音ミクばりの萌の表紙、絵図らと内容のギャップからして、インドを感じます。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベンガル湾季節便り/秋の退潮

2012-10-18 19:30:40 | 季節・自然
久々に五時半と日のあるうちに浜に出たが、うす曇の今日は夕日は拝めなかった。
砂浜に白い貝のかけらや桜貝がびっしり象嵌のように敷き詰められ、凪に近いかすんだ海は引き潮で後退、遠浅のようになっていた。
かなり前方の海中に浸かっている人々も水がひざ上辺りまでしかない。

海は透明で、底が透けて見えるほどだ。
冬季前の短い秋の引き海、プジャ大祭間近の浜辺には、夕暮れの散歩を楽しむ人々があふれていた。
水平線の上空がうっすら色づき始め、西の空はあえかな桜色、東の空は淡い臙脂、東寄りの高い空にうっすらと白い三日月が浮かび上がり始めた。

下肢をうしおに浸しながら、暮れていく海の美しさを楽しんだ。
夕闇が濃くなるにつれ、水平線に金星のようないさり火がひとつ、薄紺の夜の緒にまたひとつ、二つとこんじきのいさり火、西の空は濃いオレンジにたそがれ、海が夕焼けに燃え滾っていた。

東側にはすでに薄闇が忍び寄り、波しぶきで煙った大海も薄墨に沈んでいく。

長いことベンガル海の夕景を逃していただけに、感激するほど美しい浜辺のサンセットタイムだった。
三日月は白から煌々たるこんじきに色を変え、エンゲージリングのように暗幕を切り取った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする