久々に五時半と日のあるうちに浜に出たが、うす曇の今日は夕日は拝めなかった。
砂浜に白い貝のかけらや桜貝がびっしり象嵌のように敷き詰められ、凪に近いかすんだ海は引き潮で後退、遠浅のようになっていた。
かなり前方の海中に浸かっている人々も水がひざ上辺りまでしかない。
海は透明で、底が透けて見えるほどだ。
冬季前の短い秋の引き海、プジャ大祭間近の浜辺には、夕暮れの散歩を楽しむ人々があふれていた。
水平線の上空がうっすら色づき始め、西の空はあえかな桜色、東の空は淡い臙脂、東寄りの高い空にうっすらと白い三日月が浮かび上がり始めた。
下肢をうしおに浸しながら、暮れていく海の美しさを楽しんだ。
夕闇が濃くなるにつれ、水平線に金星のようないさり火がひとつ、薄紺の夜の緒にまたひとつ、二つとこんじきのいさり火、西の空は濃いオレンジにたそがれ、海が夕焼けに燃え滾っていた。
東側にはすでに薄闇が忍び寄り、波しぶきで煙った大海も薄墨に沈んでいく。
長いことベンガル海の夕景を逃していただけに、感激するほど美しい浜辺のサンセットタイムだった。
三日月は白から煌々たるこんじきに色を変え、エンゲージリングのように暗幕を切り取った。
砂浜に白い貝のかけらや桜貝がびっしり象嵌のように敷き詰められ、凪に近いかすんだ海は引き潮で後退、遠浅のようになっていた。
かなり前方の海中に浸かっている人々も水がひざ上辺りまでしかない。
海は透明で、底が透けて見えるほどだ。
冬季前の短い秋の引き海、プジャ大祭間近の浜辺には、夕暮れの散歩を楽しむ人々があふれていた。
水平線の上空がうっすら色づき始め、西の空はあえかな桜色、東の空は淡い臙脂、東寄りの高い空にうっすらと白い三日月が浮かび上がり始めた。
下肢をうしおに浸しながら、暮れていく海の美しさを楽しんだ。
夕闇が濃くなるにつれ、水平線に金星のようないさり火がひとつ、薄紺の夜の緒にまたひとつ、二つとこんじきのいさり火、西の空は濃いオレンジにたそがれ、海が夕焼けに燃え滾っていた。
東側にはすでに薄闇が忍び寄り、波しぶきで煙った大海も薄墨に沈んでいく。
長いことベンガル海の夕景を逃していただけに、感激するほど美しい浜辺のサンセットタイムだった。
三日月は白から煌々たるこんじきに色を変え、エンゲージリングのように暗幕を切り取った。