30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

芽出しをしたサトイモの植えつけ

2020-03-30 | サトイモ

植えつけたサトイモー上からタケノコイモ、土垂(親イモ)、ヤツガシラ

町にはじめてコロナ感染者が出た。ひたひたと足もとに忍び寄ってきた感がある。外出自粛といっても、毎日普段と変わらず外出している。ウォーキングに菜園仕事、周囲には人影がまばらだからこれなら心配はないだろう。家の中にじっとしていられない性分だから外出禁止となったらどうなるのだろう。

サトイモを植えつけた。タケノコイモ、土垂、ヤツガシラの3種類。無事に冬を越した種イモをこの1カ月のあいだ芽出しを行ってきた。

芽出しを行うのは、出芽をそろえて欠株をなくすためである。狭い菜園では欠株はかなり目立つ。これを嫌う。とにかく見た目が整然としていないと気がすまない。欠株を見ると、美意識の欠如とか栽培技術の未熟とか己の怠慢とかまで過剰に意識してしまう。だから欠株があると気になってしょうがない。

サトイモに限らず欠株の対策をする。芽出しがそのひとつであり、もし欠株が出たらできるだけ補うようにしている。これにはかなりの手間がいる。家庭菜園だらかできることである。

種イモは芽がはっきりと出ているもの、傷みがないものを選ぶ。これらを植えつけたからといってすべてが地上に芽を出してくれるわけではない。いつまでたっても芽が出てこないものがあるから、予備として多めに種イモを確保しておく。ほかに比べて芽が出てこないのは早めに見切って予備の種イモと交代してやる。

こうして植えつけた種イモがすべて芽が出そろうのを見るのはうれしく、ここでやっと安心する。

ことしは植えつける数を減らそうと思いながらも、昨年とほぼかわらずタケノコイモ22個、土垂22個 ヤツガシラ22個の計66個になった。わかっちゃいるけどやめられない。

昨年10月に収穫したサトイモは保存しながら食べてきた。よく食べた。ヤツガシラとタケノコイモはほぼ在庫ゼロに。土垂はまだまだ残っている。タケノコイモはこの2本が最後となる。


2020年の読書

70を過ぎたいまになってやっと源氏物語を読み通すことができた。角田光代訳の「源氏物語」(下)巻を手に取った。新刊である。これまで(上)と(中)の巻を読んできた。源氏物語は挫折の連続だった。円地文子訳、谷崎潤一郎訳でつまずいた。今日明日をも知れぬ命の高齢者となったから、これが最後の機会だなとその覚悟で角田光代訳にのぞんだというわけである。わたくしの小さな脳みそでは原文を読むことなんて考えられない。現代語訳で筋を追うだけで精いっぱいであった。

2020年3月の読書
・角田光代訳「源氏物語(下)」(池澤夏樹=個人編集日本文学全集、河出書房新社)

2020年2月の読書  
・ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(ブレイディみかこ著・ 新潮社)  
・大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件ーなぜ美しい羽は狙われたのかー
(カーク・ウォレス・ジョンソン著、 矢野 真千子訳・化学同人) 
・待ち遠しい(柴崎友香著・毎日新聞出版) 
・おらおらでひとりいぐも(若竹千佐子著・河出書房新社)

2020年1月の読書
「熱源」を読み終えた日の夜に直木賞の発表があった。
・定価のない本(門井慶喜著・東京創元社)
・熊の皮(ジェイムズ・A.マクラフリン著、 青木千鶴訳・早川書房) 
・帰還ー父と息子を分かつ国(ヒシャーム・マタール著、金原瑞人・野沢佳織訳・人文書院)
・熱源(川越宗一著・文藝春秋)

⇒2019年、2018年、2017年、2016年、2015年、2014年、2013年、2012年の読書一覧

 


      

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冬ネギとは、11月までしばらくのお別れ

2020-03-27 | 冬ネギ

不要不急の外出自粛・・・。一昨25日(水)にHONDAの小型耕運機が故障。部品を買い求めると自分で修理できそうだ。急ぎ自転車を飛ばしても30分以上かかる修理店のあるジョイフル本田に出かけると、大きな駐車場は満車状態、帰りは道路沿いにあるコメダ珈琲店の駐車場を見るとここも満杯、さらラーメン二郎には行列ができていた。

3月に入ると冬ネギ(根深ネギ)の花茎が伸びてくる。いわゆるトウが立ってきた。こうなると冬ネギはおしまいである。あの冬ネギ特有のやわらかい食感はなくなり、ガリガリとした固さを感じるようになる。

冬ネギの栽培はタネまきから収穫まで14カ月もかかる。その旬は11月から2月までのわずかな期間だ。3月のトウが立つ時季になると、それを見越して急いで食べるのだが間に合わない。多くのネギが残る。

今季はトウが立つ前に知り合いに多くを食べてもらった。それでも多くを廃棄する事態になった。なんとももったいない。要は作りすぎていることだとわかっていても、苗を育てると一本でも多く植えつけてしまう。これだってもったいないと思うからそうなってしまう。

冬ネギはうまい。この味を知ってしまうと春ネギも夏ネギもまずくて食べられない。3月からつぎの冬ネギが取れる11月までの7、8カ月の間はネギを食べない。極端といえなくもないのだが、ずっと食べないでいられるから不思議だ。たまにそばの薬味にするため夏ネギを農家からいただくぐらいなものである。

冬ネギの自家採種
栽培している冬ネギは3種。赤ネギ、石倉太ネギ、下仁田ネギ。このうち赤ネギだけは自家採種している。トウが立ってきたのを10本ばかり残す。ネギ坊主が出てタネが黒くなったきたら摘み取って乾燥させ保存している。時期は5月末から6月初め。

・ただいま冬ネギを育苗中
冬ネギの種は収穫の前年の10月にまいている。ことし11月から収穫するネギは、昨年10月にタネをまき、冬を越したばかり。苗はだいぶ大きくなっていて20~25センチぐらいまでに育っている



この苗を6月から7月にかけては20から30センチの溝を掘って植えつける。それから根深ネギにするため丹念に土寄せを行う。こうして根深ネギができる。ネギづくりはかなりの手間と時間がかかる。

・ところでこうも大量にネギを作ると食べるのもたいへんだ。つねに大量消費のレシピをもとめている。わたくしができるレシピはいまのところは次の3つしかなく、もっと勉強して、さらに仕込まないといけない。喫緊の課題である。
・ポワロ―ビネグレット
・お好み焼きのネギ焼き
・ネギと豚肉の酢醤油炒め(下画像)


      

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2月25日植えつけのジャガイモが3月22日出芽してきた

2020-03-24 | ジャガイモ



浴光催芽して2月25日に植えつけたキタアカリの出芽(3月23日現在)

2月25日に植えつけたジャガイモ。3月22日あたりから芽を出してきた。順調である。浴光催芽して植えつけているから、たぶん今週中にはきれいに芽が出そろうだろう。

植え付けたジャガイモは、グループ1(男爵、メークイン、キタアカリ)とグループ2(アンデスレッド、デジマ)の5種類。グループ1は春に作り、グループ2は春と秋の2回(いわゆる2期作)作る。

種イモは、グループ1は種苗店で購入したものを、グループ2は昨年11月に収穫したものを使っている。いずれも各1キロ。あわせて5キロを植えつけた。

出芽してきたのは、グループ1のほうで、グループ2のほうはまだである。グループ2のほうは昨秋に収穫したものを使っているから、浴光催芽してもグループ1に比べて出足が遅かった。

グループ2は春と秋の年に2回作る。秋作が主となる。これを春にも作る目的は秋作用の種イモを得るため。したがって春作ではあまり生育は期待しないで済む。むしろ種イモに適する50グラム前後の小さなものが取れればいいくらいの気持ちで作っている。

グループ1は6月から12月まで食べ、12月から5月まではグループ2を食べる。

4月中に行うことは芽かきと土寄せ。芽かきはあまり気にしない。4本以上の芽が出てきたら3本残して芽をかいている。これは適当にやっている。一方、土寄せは大切な作業となるから、鍬をふるってまじめに行っている。

早植えするといまの時季に芽が地上に出てくる。心配なのが遅霜。これを気にかける人は多い。たしかに遅霜にあたると葉が茶褐色になり枯れてしまうことがある。しかし霜にあたったところで心配することはない。つぎつぎと新しい芽が出てくる。ジャガイモは寒さに強い。


      

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大ショウガと中ショウガの芽出し

2020-03-22 | ショウガ

無事に越冬したショウガ、一部白い芽が出ている

19日に、自宅近くの公園の桜が開花した。陽気がよくなると遊びに出かけたい気分になる。だが新型コロナウイルスの影響で高齢者は外出を控えよという。自己責任で、ということもままならず困った。この先、遠出の山歩きとか旅行の計画を立てられないでいる。ふと思う。夏季の北アルプスの山小屋は込み合う。いやでも濃密接触の空間となる。この夏はどうなるのかと気が気ではない。

このところ芽出しの作業が続く。サトイモの種イモに続いて、こんどは種ショウガを行っている。種ショウガに使うのは昨年収穫して保存していたもの。

ショウガの保存は、これまで寒害に遭って何度も失敗している。保存方法を試行錯誤しているが、この冬は暖かかったせいか寒さで腐ってしまうことはなく、すべてが無事であった。

保存してきたショウガは、大ショウガと中ショウガ。発泡スチロールの箱から取り出すとすでに白い芽が一部出ている。保存状態がきわめていい。うまくいったなと素直にうれしい。

ショウガの植え付けは4月末から5月のはじめとなる。承知していながらもせっかちだから4月上旬に植えつけてしまう。しかしこの時季はまだショウガが生育する適温にはなっていない。そこで植えつける前に芽出しを行っている。

ショウガ栽培のポイントは、いかにうまく芽を出させるか。ショウガを植えたけれど芽が出てこない、そろわないという経験はだれもが持っているのではないだろうか。芽を上手に出させるか否かでその後の生育状況が決まる。

そこで芽出しである。苗床に種ショウガを仮植えし、ビニールをトンネル掛けして保温し、芽が出そろったのを確認してから植えつけている。ただし種ショウガの質が悪いと芽出しもなかなかうまくいかない。

ショウガ栽培をはじめたころは市販の種ショウガを買って植えていた。どうも思うよう育たない。出芽がそろわない。収穫だってわずかなものだ。そこで知り合いの農家から種ショウガを分けてもらった。見るからに新鮮である。これで嘘みたいにうまくいった。その経験からショウガ栽培はいかに良質な種ショウガを入手するか、それが大事だなと思い知った。いまはショウガを冬季保存できるようになったから、種ショウガはすべて自家栽培のものを使っている。

種ショウガの芽出しは、サトイモの種イモの芽出しと同じ方法。苗床に種ショウガを仮植えし、土を軽くかぶせ、ビニールをトンネル掛けして保温している


      

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春まきニンジンの発芽ー2月28日タネまき

2020-03-18 | ニンジン

春まきニンジンー2月28日にタネをまき、3月17日現在の発芽状況

2月28日にタネをまいたニンジン。3月11日に発芽を確認できた。春まきにしては平年に比べて早めとなった。やはり暖冬の影響か。

この日は20.3度と高い気温になった。もしかしたらとトンネル掛けの穴あきビニールをめくってみたら、わずかに発芽してきたところだった。いつものことながらいちばん気になるのは発芽がそろってかどうか。ニンジン栽培は一にこれにかかっている。

トンネル掛けしている穴あきビニールをめくると、一斉に発芽している。これを楽しみにしてニンジンを育てているようなものである。これでひと安心である。

ニンジン100本を育てるために、穴あきマルチの125カ所にタネをまいた。発芽しないのは2カ所だけ。見事である。ゴッドハンドだなと、だれもほめてくれない。本心は100%を目指しているから、これでも不満といえば不満であり、ぜいたくな不満ともいえる。こんかいは用心のためやや厚めにまいたから、もしかしたら100%かなと期待していた。

しかし長いことニンジン栽培の経験から発芽をそろえるコツはわかっているとはいえ、多くの条件がそろわないとたまに失敗する。たぶん大丈夫だろうと思いながらも、毎回はたしてどうかと気になるものである。

4月に入れば、トンネル掛けの穴あきビニールを取り除き、生育に応じて間引きし、6月に収穫となる。

ニンジンは発芽がそろったのを確認できると、これから先まず失敗はないと安心するせいかこれで一丁上がりといった気分になる。

以下は3月17日の発芽状況




      

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八つ子をきぬかつぎで

2020-03-15 | サトイモ

八つ子をきぬかつぎで食べる

小さな庭に咲く蝋梅、梅、椿が終わり、ユキヤナギが咲き始めた。大ぶりな枝が柳のように垂れさがり見ごたえがある。

サトイモは冬を無事に越した。種イモはいま芽出しを行っている。種イモといっても使うの数は高が知れている。残りは食べる。保存がうまくいったので、収穫したばかりのようにしっとり感があって新鮮である。

そのひとつに八つ子がある。ヤツガシラの孫イモになる。ヤツガシラは子イモが分球しないで親イモとひとつの塊になってしまう。わずかに分球した小さなイモができる。これが八つ子である。八つ子は種イモとして使う。だが、かなりの量が残るからもちろん食べる。

保存してきた八つ子、すでに出芽しているのもある。水洗いした状態

八つ子は皮つきのまま、いわゆるきぬかつぎで食べる。これがうまい。酒のつまみになる。

皮つきのまま蒸すかゆでるかする。イモが小さいからすぐにできあがる。小さなイモを指で挟んで押し出すとイモが飛び出してくる。皮離れがいいのが特徴だ。粘りがなくほくほくした食感が楽しめる。指の汚れだってあまり気にしないで食べられる。

ゆでる時間は10分とかからない。ゆであがったところ

繰り返すが好物だ。すすめたい。だが収穫量が少ないからスーパーに並ぶこともないだろう。あったとしたら知る人はすぐに手をのばして買うだろうし、知らない人はこんな粗末なものと見向きもしないだろう。

熱燗をやりながら、一つひとつ手に取って食べていく。塩、醤油、ユズ味噌をつけて食べる人が多いだろうが、わたくしはそのまま食べる。それでいける。つるりと皮がむけたりむけなかったりそれをも楽しむ。


      

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山東菜と白菜の菜の花で、どんぶりものを

2020-03-11 | ハクサイ

↑白菜の菜の花丼
↓山東菜の菜の花丼

10日にウグイスの初音。ぎこちない。練習中といったところか。

9、10の両日に菜の花でどんぶりものを作った。これは10数年前になるのか、辰巳芳子さんのレシピ本を見て知った。簡単極まりない。それでいて春の息吹を十分に味わえる。これならわたくしでもできると毎春、菜の花が咲くのをいまかいまかと楽しみに待っている。

使うのは山東菜と白菜の菜の花。ほかの菜の花をいろいろ試したが苦味が強かったり、食感が硬かったりしてどうもいけない。

当初は白菜の菜の花でずっと作ってきた。一昨年に山東菜の菜の花を使ってみたところ、くせがなく、やわらかい。白菜よりもうまく感じた。そこでいまは山東菜と白菜の両方を交代でどんぶりにしている。

材料にするのは花茎と葉である。黄色い花が全開しているものは避け、蕾の状態にあるものを摘む。黄色い花が少し混じったものでもいい。

山東菜と白菜の菜の花はスーパーでは売っていない。両者を食べるには菜園をやっているか、知り合いに農家の人がいるかに限られてくる。

このどんぶりものはあっという間にできてしまう。
1、菜の花を鍋に入れてオリーブ油を上からかけて炒め、塩、しょうゆ、酒を加えてからめる。汁が残るぐらいで火を止める。どんぶりに熱々のご飯を盛り、菜の花をのせて鍋に残った汁をかける。
2、これだけである。調味料の分量は好み。どんぶりものは甘辛い汁が好きだからわたくしは砂糖を少量加えている。

春は足早だ。あっという間に通り過ぎいていく。菜の花の丼を賞味できるのはわずかな時間しかない。もう少し食べたかったなと惜しむのが春の味でもある。


野菜ばかり食べているわけではない。肉だって魚だって食べる。この冬、なんども作ったのがサバの味噌煮。自分には作るのがむずかしいおかずだとばかり思ってきたのだが、これがやってみたら意外とうまくできてしまった。やればなんでもできるもんだというのがこのところの感想。スーパーで2枚におろしたものを買ってくる。かなりの量のショウガを貯蔵しているので、ここぞとばかりにたっぷり入れる。こってりした濃い味に仕上げたいのだが、味噌が足りないのか? いつもさっぱりめにしあがってしまう。これだってまずくはないのだが、いまひとつなにかが足りない。


      

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春まき夏どりニンジンのタネまき

2020-03-08 | ニンジン

ウォーキングのとき立ち寄るお寺にハクモクレンの大樹がある。3月3日に咲き始めた。梅よりもハクモクレンが咲き始めると春が来たという実感がある。ハクモクレンは蕾がほんの少し開いたときのすがすがしい姿がいい。

2月28日にニンジンのタネをまいた。春まき夏どりで6月に収穫できる。

ニンジンはこの春まき夏どりと夏まき秋冬どりの年2回作っている。ニンジンはよく食べる。無駄にしないようにと食べるのだがやはり残してしまう。いまも秋冬どりをせっせと食べている。味はいまの秋冬どりのほうがうまく、季節柄食べる機会が多い。

一方夏どりはややかたい。それに夏の時季はあまり食べない。それなら作ることをやめようかなと思うときもあるのだが、あればあったで重宝するので作っている。

ただ本数は少なくしている。秋冬どりが150本なら、夏どりは100本ぐらいに抑えている。それでも多い。

作り方は長いこと変わらず、まず穴あきの黒マルチを敷いて、穴の一つひとつにタネをまいていく。水をたっぷりやり、温度を上げるためにさらに穴あきビニールをトンネル掛けする。こんな手間をかけられるのも家庭菜園だからである。

ニンジンは発芽をそろえることがすべてで、これが腕の見せどころである。きれいにそろえばご機嫌だし、まばらな発芽になると腹が立ってしょうがない。その点でいえば夏まきよりも春まきのほうがやりやすい。発芽するまで土の表面を乾かさないこと。夏まきは発芽するまで2回ぐらい水をやることがあるが、春まきは最初の1回でほとんど間に合う。

ニンジン栽培はすっかりうまくなった。栽培を始めたころは、発芽をそろえることに試行錯誤を繰り返した。それがいまになって思えばいい練習だったのだろう。いまはまず失敗なく発芽をそろえられる。知り合いの農家の人もまともにニンジンを作るのはむずかしいという。たしかに周囲の家庭菜園をみるとまともなニンジンを作れる人はまずいないようだ。たいがいは初期生育に失敗して、間引きを怠って小さなニンジンばかりである。

さてこの春のニンジンの発芽はどんな具合になるのか。自信があるとはいえ、いつも心配になる。


■春まき夏どりニンジン
2019年=3月6日に種まき、収穫は6月8日

2018年=2月15日に種まき3月6日に発芽を確認収穫は6月15日

2017年=2月19日に種まき3月4日に発芽を確認収穫は6月16日

2016年=3月 6日に種まき3月17日に発芽を確認収穫は6月14日

2015年=2月27日に種まき、3月14日に発芽を確認、6月18日に収穫

2014年=2月25日に種まき、3月19日に発芽を確認、6月10日に収穫

2013年=2月10日に種まき、3月12日に発芽を確認、6月14日に収穫

2012年=3月 3日に種まき、3月25日に発芽を確認、6月25日に収穫

2011年=2月 6日に種まき、3月10日に発芽を確認、6月 7日に収穫


      

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サトイモの芽出しを開始

2020-03-03 | サトイモ

無事に越冬できた種イモ、上から土垂(親イモ)、タケノコイモ、ヤツガシラ

サトイモの芽出しを2月28日から始めた。種イモは土垂、ヤツガシラ、タケノコイモの3種。

種イモは昨年の秋から冬にかけて収穫したものの中から、“優品“をえらび畑の隅に深く穴を掘って保存してきた。

良好に保存するにはなによりも寒さ対策である。これまでは土を山盛りに埋め戻し、水の侵入を防ぐためブルーシートをかぶせてきた。しかし掘り出すときに土は重くかなりの手間がいる。そこで昨年は土の代わりにもみ殻を使い、やはりブルーシートをかぶせた。これで防寒できたかどうか気になる。

芽出しを始める時が来た。種イモを掘り出す。もみ殻はやはり取り出しやすかった。問題は種イモの状態である。暖冬だからといって安心はできない。これまで何度も寒さで腐らせてしまってきた経験があるからだ。

状態はすべて良好であった。土垂とタケノコイモはすでに元気に出芽している。これから芽出しする必要がないくらいだ。ヤツガシラだって出芽はいつものように遅いものの小さな芽を確認できる。

状態を確認したらすぐに芽出しである。温度を高めて出芽を促す。浅く穴を掘り、種イモをカゴに入れて並べ、土を軽くかぶせる。

そこにビニールをべた掛けし、さらにトンネル掛けして2重にする。これで作業は終わり。芽出しは今月末まで行い、下旬に植え付ける。

植え付ける数はことしは減らす。3種あわせて60個の予定でいる。

ことしの楽しみは「丸系ヤツガシラ」を育てること。昨年知り合いの農家から収穫したばかりのものをいただいた。八つ頭と書くようにごつごつした形状に特徴がある。それなのにこの丸系ヤツガシラは、つるりとした丸い形。これがヤツガシラ? すぐに食べてみた。従来のヤツガシラに比べて皮はむきやすく味も変わらない。これなら従来のものに代わって今後はこれを育ててみようかという気になる。

だが待てよ、この形では縁起物としておせち料理には使えない。そこでことしは両方作ることにした。種イモは知り合いの農家からいただいてきた。毎年同じものを作ってばかりいては面白くない。たまに新しい品種に挑戦することは楽しみになり、刺激になる。


      

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