9月22日(土)南御室小屋4:50ー5:35砂払岳5:50ー6:10薬師岳小屋(朝食)6:50ー
7:05薬師岳7:25ー7:50観音岳8:15ー9:30地蔵岳10:20ー10:40鳳凰小屋10:55ー12:00燕頭山12:05ー14:30御
座石温泉15:15ー16:00韮崎駅16:36(ホリデー快速ビュー山梨)=新宿=我孫子
2日目は長丁場になる。三山のピークを踏んで下山する。この日は一片の雲のない快晴。どのピークからも眺めが良く、ピークごとに大休止してしまうほどだった。
4時に起きて真っ暗の中でテントをたたむ。星が満天に輝く。いいぞ。4時50分にヘッドランプを点けて出発。暗闇の林の中を進むのは気持ちいいものではない。5時15分ぐらいになるとうっすらと明るくなる。東の空は赤く染まる。5時30分過ぎに日の出。
5時35分砂払岳。ここからのご来光には間に合わなかった。砂払岳から朝日を浴びた薬師岳と観音岳を望む。
砂払岳から朝の白峰三山。まだ眠りから覚めないようで、ぼんやりした風景だ。
富士の姿が目に飛び込んできた。
厳しい残暑が続く。稜線には秋の気配はない。やっとウラシマツツジの紅葉を見つけた。私の印象では紅葉時期は遅れそうだ。
砂払岳を下りていくと薬師岳との鞍部に薬師岳小屋。ここで朝食とする。
7時5分に薬師岳(2780㍍)。花崗岩と白砂。薬師岳小屋から薬師岳はすぐだった。こんなに近いの? 今日も青空が広がる。白峰三山の稜線もこの時刻になるときりっと締まってきた。
薬師岳の巨岩と富士を組み合わせたのだが…
次は観音岳を目指す。
振り返ると薬師岳と富士。
7時50分に観音岳(2840㍍)。薬師岳から30分ほどで着いた。鳳凰三山の最高峰。ここからの眺めに見惚れてしまう。北岳がいっそう迫ってくる。 甲斐駒ケ岳と地蔵岳がはじめて姿を現す。
甲斐駒ケ岳の鋭鋒がひときわ目を引く。
白峰三山と南アルプス南部の山々の景色にそろそろ飽きてもいい頃なのについカメラを向けてしまう。
まだ観音岳にいる。すっかり腰を落ち着けてしまった。右に地蔵岳のオベリスク。左上に甲斐駒ケ岳。そろそろ腰を上げることにしよう。これでは切りがない。
アカヌケ沢の頭に向けて登っていくと、突然ガスが出てきた。地蔵岳がガスの中に。
ガスがはれて、大きい姿となってぬっと現れた。
9時30分に地蔵岳(2764㍍)。迫力満点。この女性は北岳山荘で働いている。鳳凰山側から北岳を眺めてみたいので、休みを利用して登ってきた。私とは夜叉神の登山口から抜きつ抜かれつ歩いている。北岳山荘でのことをいろいろ聞いた。とても感じがいい。
地蔵岳のさいの河原のお地蔵さまと甲斐駒ケ岳。
地蔵岳の姿をうっとり眺めていたら、あっという間に50分もたってしまった。そうもゆっくりしていられない。鳳凰小屋に向かう。10時20分、これで大展望ともお別れだ。
鳳凰小屋の冷たい水を飲んで下山にかかる。御座石温泉に下りるか、青木鉱泉に下りるか。結局は前者への道を行くことにした。ところがこれが気の抜けないなんともいやらしい道で、そのうえうんざりするほど長かった。
鳳凰小屋から一時間で「燕頭山(つばくろあたまやま)」。さらにここから2時間半かかってやっと御座石温泉に着いた。今回のコースでこの下山に一番神経を使うとは思ってもみなかった。
今回のコースは南アルプスの入門コースと言われているだけに、登山口の夜叉神から稜線歩きまで快適な道だった。やはりこ
の稜線歩きは展望が魅力だ。天気のいい日を選んで歩くのに越したことはない。夏に歩いた2回の山行とは比べようもないくらい楽だったのだが、やはりそう甘
くなかった。最後の下山で苦労した。