30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

やきもきするショウガの出芽

2017-06-30 | ショウガ

 
前回はカラスの食害について書いた。日に日にその被害はひどく、周囲の菜園は軒並みやられ、後始末と対策に追われている。食害はおもにトウモロコシ、スイカ、トマト、キュウリに集中。わが菜園も被害は小さいのだがキュウリが食害された。キュウリは無防備だった。というのもこれまで食害はまったくなかったからだ。それなのに急に、この2、3日前からカラスの猛攻が続いている。電線にずらりと並んで、菜園をすきあらばと狙っている。今週はカラスにとって作物を荒らしてたらふく食べようという週間なのか、そんな馬鹿な冗談もいいにく状況だ。 

4月10日に植えつけたショウガ。出芽にはいつもやきもきさせられる。なかなか芽が出てこないからだ。まだかまだかと待ち望んでいても期待に反して出てこない。高温が好きだから気温が高くなるまでは出てこないとわかっているのだが、人一倍せっかちだから畑に行くたびにショウガ畑をみては気になってしょうがない。

そこで、種ショウガがいけなのかと、土を掘り起こして種ショウガを見る。小さな芽が出ているのをたしかめては再度土に埋め戻す。そんなことまでしてしまう始末だ。

やっと芽が出てきたのが5月末。いまは1次茎、2次茎まで出てきている。ことしの種ショウガは万全だった。これまで種ショウガの貯蔵は失敗が続いてきたが無事に冬を越すことができてことしは成功した。不足分は知り合いの農家から分けてもらったものだ。

出芽までのんびりと構えていることができればいいのだがそれができない。毎年同じ思いをいだきながらショウガの出芽に振り回されている。


2017年の読書

2017年6月の読書
・地の底の笑い話(上野英信著・岩波新書)
・追われゆく坑夫たち(上野英信著・岩波同時代ライブラリー)
・近現代作家集Ⅱ(日本文学全集27 池澤夏樹=個人編集・河出書房新社)

2017年5月の読書
・蜜蜂と遠雷(恩田陸著・幻冬舎)
・日本の歴史をよみなおす (全) (網野善彦著・ちくま学芸文庫)
・ 夜行(森見登美彦著・小学館)

2017年4月の読書
・腕くらべ(荷風全集第6巻 永井壯吉著・岩波書店)
・近現代作家集Ⅰ(日本文学全集26 池澤夏樹=個人編集・河出書房新社)

2017年3月の読書
・騎士団長殺し・第2部 遷ろうメタファー編(村上春樹著・新潮社)
・騎士団長殺し・第1部 顕れるイデア編(村上春樹著・新潮社)
・脇坂副署長の長い一日(真保裕一著・集英社)
・仮名手本忠臣蔵(松井今朝子訳・日本文学全集10池澤夏樹=個人編集・河出書房新社)

2017年2月の読書
・また、桜の国で(須賀しのぶ著・祥伝社)
・帰郷(浅田次郎著・集英社)
・忠臣蔵とは何か(丸谷才一著・講談社)
・室町無頼(垣根涼介著・新潮社)

2017年1月の読書
12月から読んできた900ページに及ぶ平家物語、なんとか全編通読できた。
・ママがやった(井上荒野著・文藝春秋) 
・浮遊霊ブラジル(津村記久子著・文藝春秋)
・ポイズンドーター・ホーリーマザー( 湊かなえ著・ 光文社)
・平家物語(古川日出男訳・日本文学全集09池澤夏樹=個人編集・河出書房新社)

⇒2016年、2015年、2014年、2013年、2012年の読書


     
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6月は夏野菜の収穫ラッシュ

2017-06-28 | その他


昨夕のこと、となりの菜園のトウモロコシがカラスの食害に遭っていた。ちょうどその現場を目撃した。わが家のトウモロコシがうまかったのできょうも収穫しようと出向いたところ、となりの菜園にカラスが群がっていた。鳴き声がやかましい。すぐにトウモロコシが狙われたと知る。わたくしが近づくと一斉に飛び去った。現場は無残だった。まもなく収穫できるほどに生長したものはひとつ残らず食いちぎられていた。となりの菜園は無防備だった。食害対策を準備していたのだろうがカラスのほうが一足早かった。それにしても久しぶりにカラスの食害のすさまじさを見た。これだから食害対策を怠ってはいけないと改めて感じさせる現場であった。

6月に入ってから夏野菜のラッシュが続く。毎年作っている定番ものだが、ことしはすべてが順調に育ってくれている。毎日収穫の喜びを味わっているところだ。

6月中に収穫できているものを挙げてみた。ことし初物を食べた日と種類は次の通り。


6月9日=ピーマン               6月10日=キュウリ
 

6月10日=インゲン                6月12日=ナス
  

6月16日=ニンジン                6月25日=シシトウ
 

6月26日=トウモロコシ               6月28日=トマト
 


     
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初物トウモロコシに大満足

2017-06-26 | トウモロコシ

トウモロコシが収穫できた。昨年と同じ6月末に食べられた。まずは3本をもぎ取ってきた。2人暮らしだから毎回2、3本あればいい。

皮をむく。アワノメイガの食害はなく、ぴかぴかとしたきれいな肌があらわれた。別嬪さんである。合格だ。たとえアワノメイガの食害があったにせよ、自分の口に入れるのだから少々の被害ならまったく問題なく食べられる。

それに小動物による食害対策を講じた。全体をすっぽりと防虫ネットで覆った。いつもは小さなすき間からタヌキ、ハクビシン、カラスなどが侵入して食われてしまう。どこかに侵入できるすき間があったからだ。今回はいっさいすき間がない。対策は万全だ。

ここまでやって侵入され食い荒らされたら、よほどの間抜けである。そうとう落ち込むだろう。とはいってもやはり心配であった。タヌキがそれならと地下道を掘って侵入してくるのではないかと。

朝どりして昼に茹でて食べた。うまい、うまいとあっという間に食べてしまった。うまかった! 初物好きだからもうこれだけで十分満足できる味であった。


     
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重労働の冬ネギの植えつけ

2017-06-24 | 冬ネギ

冬ネギを植えつけた。畝幅1メートル、植え溝は深さ30センチ、株間5センチ。植えつけは7月が適期だが、暑くなる前に作業を済ませたいから毎年6月末に行っている。

ひとつの畝の長さが9メートル、これを4列用意してに植えつけてしまった。直線にすると9×4で畝の長さは36メートルになる。いつもは3列だから今年は1列多い。2人暮らしだから、こんなに作ってどうするの状態であるが、冬のあいだに食べ尽くしてしまう。作っている本人だってびっくりだ。

冬ネギは根深ネギで白い部分(葉鞘部)を食べる。深く掘って植えつけ、徐徐に土寄せを行って葉鞘部を長く育てる。冬ネギでなにがたいへんかというと、深さ30センチの植え溝を掘ること。年年つらい作業になってきている。冬ネギは格別にうまい。重労働に耐えて毎年大量に作る。

タネは毎年10月から11月にまく。収穫は翌年の11月、12月からはじまるから栽培期間は14カ月と長い。植えつけた苗は、今回に限って今春にタネをまいた。それでも苗は植えつけるだけの大きさに育つ。今回の品種は石倉一本太ネギ、九条太ネギ、下仁田ネギ。

植え溝に垂直に植えつけていく。この垂直に立てていくというのがやっかいだ。いちいちそうしてはいられない。それに自家消費なのだから少々曲がっていてもいっこうにかまわない。植えつけたら根元に藁を置いていく。


これで植えつけ終了。やっと終わった! そんな感じになるほど汗びっしょりだ。

植えつけのあとは、収穫に向けて土寄せを行っていく。9月初め、10月初め、11月初めが目安で3、4回に分けて行い、そのつど追肥をする。


     
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2017梅仕事-梅ジャムづくり

2017-06-21 | 梅仕事

2017梅仕事
6月17日=梅干し(塩漬け)
6月19日=梅ジャム
6月28日=梅酒
7月5日=梅干し(赤じそ漬け)
7月13日=濃縮しそジュース
8月23日=梅干し(土用干し)
8月22~23日=ゆかりと赤梅酢
8月26日=赤梅干し完成
8月26日=濃縮しそジュース


わたくしの好きなジャムづくり

こんかいは梅ジャムづくり。前回記事の梅干しづくり(6月18日掲載)の時季は梅ジャムづくりにも励む。梅干し用の梅は八百屋で買ってきたが、梅ジャム用は知り合いの農家の庭に落ちているものをいただいて使う。少々傷んでいてもジャムになら十分使える。

梅ジャムはその酸っぱいところが持ち味。酸っぱいのが好きだから毎年作る。好きなルバーブ、甘夏、ユズのジャムもそういえば酸っぱい。

農家の庭にはもったないほどたくさんの梅が落ちている。そのなかからやや黄熟したものを選ぶ。ジャムにするにはひとつひとつ皮をむく。あまり黄熟してやわらかいとむきにくい。やや硬めのものを拾う。とはいえちょうどいいものを選んでいると時間がかかる。まあ合格だなというものを拾ってきた。

熟度により2グループに分け2回に分けて作った。1回目は6月19日に、2回目は中1日はさんで6月21日に作った。

梅ジャムの材料は梅と砂糖だけ。一番手数がかかるのが皮をむくのとアクを取ること。できるまでに結構手間がかかる。作り方は毎回同じ。

1、皮をむく。完熟よりは半熟のほうがむきやすい。
2、たっぷりの水でゆでる。アクがどんどん出てくる。びっくりするほど出てくる。これをすくいとる。
3、アクがほとんどなくなったところで、濾し器で濾す。残ったタネは捨てる。
4、砂糖を加えて煮詰める。梅ジャムは煮詰め過ぎるとがちがちに固くなる。やや緩めで火を止める。

250mlの瓶で4個ずつ計8個のジャムができた。作りすぎた。保存は冷凍庫。狭い。入るのか。古いジャムを処分して入れるしかない。


     
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2017梅仕事-梅干しづくり(塩漬け)

2017-06-18 | 梅仕事

2017梅仕事
6月17日=梅干し(塩漬け)
6月19日=梅ジャム
6月28日=梅酒
7月5日=梅干し(赤じそ漬け)
7月13日=濃縮しそジュース
8月23日=梅干し(土用干し)
8月22~23日=ゆかりと赤梅酢
8月26日=赤梅干し完成
8月26日=濃縮しそジュース


6月17日に梅干しづくりスタート。毎年この時季は梅干しを作る。梅干しができるまでに手順がある。まずは塩漬けをする。

2013年に梅干しを作りはじめて今年で5年目になる。初年度はうまくできた。ビギナーズラックである。それに気をよくして毎年作り続けている。かなり上達したしたという自覚でいる。はじめのころは本と首っ引きで慎重に作ったが、5年目となると勘所がわかるようになってきた。

これまでの梅づくりの記録
 2016梅仕事   2105梅仕事   2104梅仕事   2103梅仕事

梅干しを作ってもふだんはそれほど食べるものではない。いちばんよく食べるのが登山のときのおにぎりにつかうときだ。このために作っているようなものかなと思う。

毎年作る分量が違う。2013年6キロ、2014年7キロ、2015年10キロ、2016年5キロ。在庫がかなりある。ことしはどうしよう。結局は八百屋でサイズ「2L」を2キロ買った。ことしはだいぶ少ない。


■2017塩漬けスタート

いつも17%の塩分で漬ける。
材料は梅2キロ、粗塩340グラム、焼酎(35度、消毒用)少量ーこれだけである。

6月14日に梅を買い追熟させていた。6月17日塩漬けをする。
手順のおさらい
1、梅を洗い、なり口のヘタを取る。
2、容器を焼酎で消毒、容器の底に塩をふる。
3、焼酎で梅を洗い、塩をまぶして容器に入れる。残った塩は最後に全部ふる。
4、中ぶたをして重石をする。重石は梅と同じ重さまたは1.5倍ぐらい。
5、ふたをして冷暗所に保存。

スムーズに作業がすすむ。きょうの作業はここまで。
このまま梅酢が上がるのを待つ。 

次は7月に入ってから赤じそ漬けにする。ことしは梅の量が少ないのですべてそうする予定でいる。そのためいま「ちりめんじそ」を育てているところだ。


     
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春まき夏どりニンジンの収穫

2017-06-17 | ニンジン

ホトトギスが朝からやかましい。四六時中鳴いている。その喧騒にウグイスは尻込みしてしまう。

春まき夏どりニンジンが取れ出した。まずは5本。収穫予定は100本だ。ニンジンはこのほかに夏まき秋冬どりを作っている。どちらの栽培もすっかり習熟した。

ニンジン栽培を始めたころは失敗の連続だった。それだけに、われながら上手くなったものよと驚くばかりの上達ぶりである。ニンジン栽培は発芽がそろえば成功したも同じ。いまでもたまに発芽がそろわないときがあって失敗する。それでも成功率はかなり高い。これも試行錯誤、経験のおかげなのだが、何年やっていても一向に上手くならない人がいる(失礼!)から、経験ばかりとはいえないようだ。

なんども書くが根菜類は秋冬どりのほうがうまい。ニンジンだってそうだ。

■春まき夏どりニンジン
2017年=2月19日に種まき3月4日に発芽を確認、収穫は6月16日

2016年=3月 6日に種まき3月17日に発芽を確認収穫は6月14日

2015年=2月27日に種まき3月14日に発芽を確認、6月18日に収穫

2014年=2月25日に種まき3月19日に発芽を確認、6月10日に収穫

2013年=2月10日に種まき、3月12日に発芽を確認、6月14日に収穫

2012年=3月 3日に種まき、3月25日に発芽を確認、6月25日に収穫

2011年=2月 6日に種まき、3月10日に発芽を確認、6月 7日に収穫


     
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ことしもトウモロコシの小動物による食害対策

2017-06-16 | トウモロコシ

            

6月15日現在のトウモロコシ、ここまで生育している

トウモロコシーことしは3月23日にタネをまき、ビニールのトンネル掛けで栽培。雄穂が見えてきたらアワノメイガの食害を防ぐため殺虫剤を散布。受粉がすめば雄穂を切り取る。しだいにトウモロコシの形になってきた。

そこできのう6月15日に防虫ネット(寒冷紗)で完全密閉した。小動物の侵入による食害を防ぐためである。

小動物による食害は毎年繰り返されてきた。いちおうはネットで覆うなど対策をたててきたが、少しぐらいなら食害されてもまあいいかなという気持ちがあるためか、どこかで手を抜く。すき間ができてそこから侵入される。原因は自分だとわかっている。

被害は年々ひどくなる一方だ。小動物はまんまと侵入して収穫まじかのトウモロコシの味を楽しむ。自分の口にはわずかしか入らなくなった。

そこでやっと昨年から本気になった。全面ネットで覆った。すそを押さえ、てっぺんは閉じた。これで侵入する隙間はなくなった。さあどうだ! 小動物に向かってこの大人げなさはないのだが、やはり栽培してきたものを無断で食べられるのは悔しい。これが功を奏して昨年の被害はなくなった。やればできるのである。

わが菜園の周辺は軒並み小動物による食害があるのだが、ほんの5分も行かないところにある菜園ではそれほど深刻な被害はないという。そこでふと気がついた。わが菜園の近くに雑木林がある。そこが住みかとなっているからだろうか、と。

このままいけば7月に入るとすぐにトウモロコシが食べられる。


     
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ソラマメの自家採種

2017-06-14 | ソラマメ


畑に放置していたソラマメ。採種は黒く充実したものを選ぶ
サヤを割ってタネを取り出し天日で乾燥させる

菜園の6月は雑草取りに追われる。雨が降るたびに雑草もぐんぐん伸びてくる。もくもくと取り除かないといけない。

こんなわけだから、遊んでいても気になるのは菜園だ。九州のくじゅう連山の山登りにたった4日間留守にしただけなのに、帰ると多くの作業が待っていた。

きょうはソラマメの自家採種。タネを採取するため畑に放置していた。サヤが黒くなり、カサカサに乾燥している。これを摘み取る。サヤを割ってタネを取り出してさらに天日に干す。カラカラになるまで乾燥させてから保存する。

このタネを10月末にまくのだが、ソラマメのタネの寿命は3年ぐらい、と農家の人に教えてもらったから、無理に全部使い切ることはしない。ためしに3年前のタネをまいたところ確かに発芽した。こんなことを知っているとなんか得した気分になる。

サヤからタネを取り出して保存しているが、これも農家の人に聞いたのだが、サヤのまま乾燥させて保存する人もいて、こうすればタネの色があまり変わらず売り物にするにはこのほうがいいとか。

今回採種した分を含めてわが家には3年物、2年物がまだだいぶ残っている。大事に保存貯蔵している。


     
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2017ミヤマキリシマ咲き誇るー九州・くじゅう連山(4)

2017-06-11 | 登山

2017くじゅう連山の山旅
期日 2017年6月4日(日)~7日(水) 3泊4日
天気 6/4晴れ、6/5晴れ、6/6高曇り 6/7降ったりやんだりの雨
メンバー 単独
日程
6月4日(日)我孫子駅=成田空港=大分空港=由布院=くじゅう登山口・星生温泉(泊)
6月5日(月)くじゅう登山口-坊がつるー大船山-平治岳-法華院山荘(泊)
6月6日(火)法華院山荘-立中山ー白口岳ー稲星山ー中岳ー天狗ケ城ー久住山ー沓掛山ー牧ノ戸峠=九重IC=福岡市内BH(泊)
6月7日(水)福岡=唐津(強風でJR徐行運転、途中駅から福岡に引き返す)=太宰府天満宮=九州国立博物館=福岡空港=成田空港=我孫子駅


九州国立博物館。東京、奈良、京都についで平成17年に開館した。はじめて訪れた


 最終日の4日目(6月7日)
唐津、呼子のはずが太宰府天満宮と九州国立博物館へ

山旅の最終日。きょうは山歩きから一転して観光へ。最後の最後に雨となった。九州は梅雨入り。朝起きて宿から外を見ると雨だった。とうとう雨になったか。いつかはこうなるだろうと覚悟はしていたが、天気がいい日が続いたものだから、このまま降られずに帰ることができかなと思っていた。やはり降り出した。

きょうは終日観光。午後6時半の飛行機で帰る。まる一日遊べる。予定では唐津と呼子に遊ぶ。しかし雨だ。さてどうしよう。このまま降り続くのなら予定を変更しなければならい。しばらくしてやんだ。降ったりやんだりのようだ。これなら予定通り出掛けよう。

6月7日(水)福岡市天神=唐津(強風でJR徐行運転、途中駅から福岡に引き返す)=太宰府天満宮=九州国立博物館=福岡空港18:25=20:15成田空港=成田第2駅20:32=20:41成田駅21:06=21:52我孫子駅
 

福岡市から唐津市まで地下鉄とJRで乗り換えなしに約1時間で行ける。ところがJR線になると遅れだした。強風で徐行運転をしているという。唐津に行ったはいいものを、帰りに運転見合わせとなり、飛行機に間に合わない事態になったらアウトだ。筑前前原駅で停車。駅員に尋ねた。どうしたもんだろうと。帰りの飛行機があるのなら、唐津行きはやめたほうがいい。午後からさらに強くなるというから。

そうすることにした。ここで困った。予定変更で行き先がない。しばし考えた。ふと九州国立博物館を思い出した。まだ行ったことがない。よし決めた。博物館、美術館好きである。場所は太宰府。あの天満宮のある所。天満宮にだってもう何年もいっていない、いや何十年もか。

福岡に引き返す車窓から玄界灘を眺める。


福岡天神から西鉄電車で太宰府駅下車。小雨。まずは天満宮にお参り。門前町が懐かしい。きれいになったという印象。ここも湯布院と同じく外人観光客ラッシュ。きょうは中国人が多いという。

 九州国立博物館に「大宰府」(太宰府ではない)の当時の様子が模型で再現されていた。これは撮影OKだ。



境内のアヤメ園。


境内をひと回りしたら九州国立博物館へ。天満宮のすぐ隣にある。館内までのアプローチはまずエスカレーター。長い。高台にあるようだ。このエスカレーターの光景はどこかで見たぞ。そうだ熱海のMOA美術館とそっくりだ。あっちのほうが巨大ではあるが。

こんどは動く歩道になる。これだって長い。

やっと入り口。


外観。

建物はゆったりとしてぜいたくなスペースだ。平常展「海の道、アジアの路」を見る。入館料は430円。好きなものは陶磁器と仏像。ひとつひとつに目を凝らす。ひさしぶりに感興をそそられる。たまにはいいもんですね。なにか一点でも気に入ったものに出会えるとうれしい。いい展示でした。

唐津から九州国立博物館への変更は成功だった。強風のおかげである。

 

天満宮周辺を散策した。実はここまで来たのだからと料理屋をさがした。遠い昔のこと、案内されて気に入り、つぎはひとりで来た店がある。名前は忘れてしまっている。「自然庵」というお店をみつけた。玄関のたたずまいからここではないとすぐわかる。もう一軒、光明禅寺前にあるという。「水月庵」。こんな感じだった。ここかな。いやちょっと違うかな。

福岡市天神に戻る。福岡空港に向かう前に土産を買い、夕ご飯を食べて行こう。土産は岩田屋デパートで稚可栄の明太子、夕ご飯は岩田屋と西鉄グランドホテルのあいだにある「元祖 赤のれん」のラーメン。ふだん外でラーメンは食べない。福岡ではとんこつラーメンが食べたくなるから不思議だ。それにしても明太子と、とんこつラーメンとは…。いつまでも同じイメージでいる。

定刻に福岡空港を離陸。


梅雨入りで空は厚い雲。雲海の上を飛ぶ。関東に近づくと青空が見えてきた。

福岡空港を18時半に飛び立ち家には22時過ぎに着いた。さすがに飛行機の旅は速い。

4日間の山旅が終わった。ここまで何度も書いているように、すばらしいミヤマキリシマだった。いままでで一番よかった。あまりにできすぎの感がある。ふだんの行いがいいからきっと神様がこうしてお膳立てしてくれた、そう思うことにしよう。(完)


     
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2017ミヤマキリシマ咲き誇る―九州・くじゅう連山(3)

2017-06-10 | 登山

2017くじゅう連山の山旅
期日 2017年6月4日(日)~7日(水) 3泊4日
天気 6/4晴れ、6/5晴れ、6/6高曇り 6/7降ったりやんだりの雨
メンバー 単独
日程
6月4日(日)我孫子駅=成田空港=大分空港=由布院=くじゅう登山口・星生温泉(泊)
6月5日(月)くじゅう登山口-坊がつるー大船山-平治岳-法華院山荘(泊)
6月6日(火)法華院山荘-立中山ー白口岳ー稲星山ー中岳ー天狗ケ城ー久住山ー沓掛山ー牧ノ戸峠=九重IC=福岡市内BH(泊)
6月7日(水)福岡=唐津(強風でJR徐行運転、途中駅から福岡に引き返す)=太宰府天満宮=九州国立博物館=福岡空港=成田空港=我孫子駅


 くじゅう連山最高峰の中岳。前後して歩いていた同じ単独行の若い2人にはさまれて記念撮影


 3日目(6月6日)
くじゅう連山縦走ージェットコースターのような登り下り

きょうは、きのう平治岳から見えたくじゅうの山並みを縦走する。気になるのは天気。自宅を出るときの予報だときょうは曇りのち雨。ところが昨夜法華院山荘のテレビを見ていたら、いい意味で予報が外れ、きょうは晴れのち曇り。どこまでもついているなと、にやりとした。

きのうきょうと13年前と同じコースを歩く。今回は立中山を新たに入れた。この山のピークを踏んだことはない。なぜ今回? ミヤマキリシマがすばらしいというからである。確かにそうであった。しかしぜいたくをいえば昨日の平治岳を見てしまっては、規模といい密度といい劣るのは仕方ない。

くじゅう連山はピークとの間が短く、まるでジェットコースターのような急な登り下りが続く。きのうの疲れもあるのだろうが、今回は前回のテント縦走に比べて荷が軽いのに脚が思うように動かない。さすがに年だなと感ずる。そう、なんでも加齢が影響してくる年齢になった。無理はできない、といいながら今回も無理して歩いている。

6月6日(火)法華院山荘7:15-7:42鉾立峠-8:01立中山ー8:21鉾立峠ー9:25白口岳9:35ー10:03稲星山10:08ー10:30中岳10:50ー11:16天狗ケ城ー11:58久住山12:50ー13:15くじゅう別れ13:25-15:11牧ノ戸峠15:30=16:31九重IC17:48=19:51西鉄天神バスセンター=福岡市内BH(泊) 

法華院山荘は朝ご飯も夕ご飯と同じくあわただしい。やはり朝からしっかりと食べた。まずは鉾立峠を目指す。そこから立中山を往復する。

鉾立峠方面に行く登山者は少ない。

 



この時期のくじゅう連山はどこもかしこもミヤマキリシマだ。この彩りで登山道を明るくしてくれる。


鉾立峠。立中山には左へ行く。標高が低いのですでに5月末には見ごろになっている。こんもりとした山で、見上げてもミヤマキリシマが咲いていそうにない。ほんとに咲いているのか。

なんのことはない。すぐに姿を見せてくれた。歩むほどにミマキリシマの道となる。なるほど素晴らしい。



20分で山頂だ。大船山が見える。立中山は平治岳のミニ版といったところか。

鉾立峠に戻り、いよいよ縦走開始。白口岳を目指す。約1時間尾根伝いに登る。急坂、ガレ場、岩場ありで気が抜けない道だ。ここでも、こんな道だったかなと13年前のことをまったく思い出せない。


途中からの眺め。昨日歩いた大船山(右)、平治岳(左)、そしてついさきほどの立中山(中央手前)は山頂付近がピンク色に染まっているのがよく見える。

白口岳。1時間ほどの登りとはいえ厳しい道だった。

三俣山の山肌もピンク色。

由布岳、鶴見岳が遠景に。


白口岳から次は稲星山へ。

白口岳を下って登り返せば稲星山。ここからは中岳へ。

 

くじゅう連山最高峰の中岳。


眼下に御池。これから行く天狗ケ城が右に。左は久住山。

あわてることもないが、ぐずぐずしてもいられない。駄馬になったいま、駿馬の俊敏さはないから意識して早め早めの行動を取る。



振り返るといまピークを踏んできた中岳。その奥は大船山。

縦走中はよく振り返っては景色を楽しむ。左に中岳、右に稲星山。

天狗ケ城からは星生山の荒々しい姿が。

 天狗ケ城を下り、最後のピークである久住山を目指す。

くじゅう別れの分岐。久住山の帰りはこの道を取る。

最後のがんばり。さすがに人気の久住山。ここまで休みらしい休みを取らなかった。大休止だ。



久住山頂からの眺め。手前右から中岳、天狗ケ城、そして左が星生山。背後には右から大船山と平治岳。天狗ケ城と星生山との間に由布岳と鶴見岳。まるでオールキャストだ


久住山から赤川への道は、阿蘇地震の影響で封鎖されていた。

ここでミスを犯した。まぬけだった。最終バスで福岡に向かう。逆算して行動していたのに、山頂出発時刻を勘違いしていた。はたと気がつきあわてた。

予定は久住山⇒くじゅう別れ⇒北千里浜⇒スガモリ越⇒長者原だ。間に合うか。のんびりした気分が一気に吹っ飛んだ。あわてて下山開始。いつものペースで歩けば間に合うことは分かっているが、くじゅう別れで予定を変更した。なにもあわてることはない。ここは安全策を取り牧の戸峠行きに変更した。最終バスの始発は牧の戸峠になっている。この道もミヤマキリシマが続く。

くじゅう別れで腰を下ろし、まぬけぶりに落胆した。

ここから牧の戸峠までのんびりゆっくり歩く。それだけ時間の余裕ができた。まもなくゴール。

ゴールの牧の戸峠。駐車場は満杯に近い。ここから九重町のコミュニティバスに乗り九重ICへ。ゆふいん号に乗り換えて福岡天神に向かい、西鉄天神バスセンターには19時51分に着いた。

これで2日間のくじゅう連山の山旅は終了した。天気に恵まれ、ミヤマキリシマの見ごろに立ち合えたのだから充実した2日間であった。満足である。いうことなしの満点の山旅になった。しかし今回の2日間のコースはかなりきつく感じた。さすがに疲れた。もう13年前の気分では歩けなかった。そんな反省をしながら、福岡・天神の夜を楽しむだけの体力は残っていない。そそくさと夕ご飯を食べて宿に入った。

宿のテレビで、この日九州が梅雨入りしたと知った。梅雨入りを心配しながらのこの2日間。そんな心配がうそのような天気が続いた。テレビを見ながら、やっぱり今回の山旅はでき
すぎだなと幸運におどろくばかりであった。


 ⇒あした6月7日は最終日。終日観光で唐津、呼子で遊ぶ予定でいたが…。


     
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2017ミヤマキリシマ咲き誇る-九州・くじゅう連山(2)

2017-06-09 | 登山

 

2017くじゅう連山の山旅
期日 2017年6月4日(日)~7日(水) 3泊4日
天気 6/4晴れ、6/5晴れ、6/6高曇り 6/7降ったりやんだりの雨
メンバー 単独
日程
6月4日(日)我孫子駅=成田空港=大分空港=由布院=くじゅう登山口・星生温泉(泊)
6月5日(月)くじゅう登山口-坊がつるー大船山-平治岳-法華院山荘(泊)
6月6日(火)法華院山荘-立中山ー白口岳ー稲星山ー中岳ー天狗ケ城ー久住山ー沓掛山ー牧ノ戸峠=九重IC=福岡市内BH(泊)
6月7日(水)福岡=唐津(強風でJR徐行運転、途中駅から福岡に引き返す)=太宰府天満宮=九州国立博物館=福岡空港=成田空港=我孫子駅



 2日目(6月5日)
すごい!平治岳のミヤマキリシマ
 


平治岳のミヤマキリシマは圧巻だった。圧倒された。見渡す限りくれない色に染め上げていて見事だ。そこにいるだけで舞い上がるような気分になる。じつにすばらしい。それだけになかなか下山できない。後ろ髪をひかれ、もう少しもう少しと去るのが惜しかった。

6月5日(月) くじゅう登山口7:45-8:57雨ケ池越-9:37坊がつるー11:13段原―11:37大船山12:18-12:58北大船山ー13:42大戸越13:47-14:25平治岳15:00-15:41大戸越ー16:40法華院山荘(泊)

きょうはミヤマキリシマ観賞山旅のハイライトルートを歩く。坊がつるからまずは大船山、次に平治岳に向かう。ビューポイントは平治岳。ミヤマキリシマの規模と密度は一番だ。その平治岳が見ごろだという。それがうれしい。どんな景色が待っているのか。どきどき、はらはら、そんな気分になれるのがいい。

宿の朝ごはんはうまかった。ただ一刻も早く出発したいのでゆっくり食べられないのが残念だ。そう言いながらもきちんと3回お代わりした。

宿の車でくじゅう登山口(長者原)まで送ってくれた。平日でも駐車場はすでに半分埋まっている。
7時45分出発。


タデ原湿原を抜けていく。

登山道に入る。石がごろごろして歩きにくい。
13年ぶりに歩いて感じたことは、当時の登山道の様子を少しは覚えていると思っていたのだが、すっかり記憶から消えていたことだ。

雨ケ池近くになるとミヤマキリシマが姿を見せる。

雨ケ池


眼下に坊がつるが見えてきた。ここで下山してきた人に会い、平治岳の様子を尋ねる。
「見ごろだ。南面がすばらしい」
いいぞ、いいぞ。


坊がつる到着。登山口から2時間。順調に来ている。のんびりとしたこの風景がいい。するとどこからともなくカッコーの鳴き声が。さらにウグイスにホトトギス。役者がそろった。

平治岳の山頂付近は真っ赤だ。

坊がつるから大船山を目指す。山容が厳しい。



坊がつるのテント場。くじゅう連山を歩く人は一度はここにテントを張ることをすすめる。いまテントを張っている人、撤収している人を見ていると、うらやましくなる。やはりテントにしておけばよかったかなと、古稀のジジイになったいまもそう思う。今回は体力もそうだが、関東からテントを担いでくるのが面倒になったこともあり、はじめて法華院山荘に泊まることにした。

しだいにミヤマキリシマの咲く密度が濃くなってきた。

右に立中山への分岐。地図ではバリルートとなっている。

鞍部の段原に着いた。コースタイム通りにきているが疲れた。休まずに大船山を目指す。ここから急な岩場になる。


大船山の山頂。

阿蘇五岳

左に目を移すと祖母山。

由布岳、鶴見岳の向こうには別府湾が見える。

山頂直下に「御池」。そこまで下りて行く。この周辺のミヤマキリシマはまだ少し早いようだ。

山頂からは平治岳の様子が手に取るようにわかる。すごい。下山開始だ。

坊がつるを見下ろしながら「段原」まで戻る。

「段原」から北大船山を目指す。一段と山肌がピンク色に染まってきた。ここからが本番スタートといったところか。登山道の両側にミヤマキリシマが続く。



大船山を振り返る。

山くれないに染まる平治岳。もうすぐだ。

「大戸越」まで下る。ここから見上げる斜面がすばらしい。こりゃすごい! その感動の風景をコンパクトカメラで写し取るのは難しい。

ズームするとこうなる。感嘆してしばし眺める。ここから平治岳に登り返すのだが、急斜面が続き、疲れた体にはかなりこたえる。

やっと山頂の一角に出た。平治岳山頂の南面が目に飛び込んでくる。すでに十分すぎるほど堪能してきた。それをさらに上回る景色が展開する。たまげたものだ。

平治岳山頂。この先にこの日一番の絶景が広がる。さらに、さらにと、うつくしい風景があらわれる。すごい! 絶え間なくシャッターを切る。


山をやっている人なら、この景色はどこかで必ず見ているはず。平治岳から見たくじゅう連山である。見飽きているはずなのだが、やはり見るたびにすばらしい。

右から三俣山、硫黄山、星生山、天狗ケ城、最高峰の中岳、稲星山、白口岳とくじゅうの山並みと眼下に坊がつるが一望できる。



涌蓋山。(参考・
2010年由布岳と涌蓋山の山旅



そろそろ下山しないといけない。それでも立ち去りがたく眺めている。きりがないか。意を決して下山にかかる。


振り返り頂上南面を目に焼き付ける。

坊がつるに戻ってきた。きょうの天気は予報では晴れだが、午前中はうす曇り、昼になってからご覧の通りの青空が広がり、暑くなった。

16時40分、法華院山荘に着く。登山口出発が7時45分だからかなり歩いた。さすがに脚に疲れを感じる。

法華院山荘は満員御礼。ごったがえしている。ミヤマキリシマ咲くころは、全国の登山者が集う。夕ご飯を食べるにも行列だ。しっかり3回お代わりした。疲れたとはいえ食欲があれば安心だ。

夕ご飯の前に温泉へ。湯舟は10人ほど入れる。湯舟も超満員。まるで芋の子を洗うような様相だ。下の写真は翌朝に撮ったもの。

だれもが満足げだ。あれだけの平治岳のミヤマキリシマを見ればだれだってそうなる。わたくしだってそうだ。きょうの平治岳はこれまでで一番よかった。それにしてもうまくいったものだ。まさに僥倖というやつ。天気がよくて見ごろにぶつかるとは。できすぎだなとひとりごちた。


⇒次回3日目(6月6日)はくじゅう連山を縦走する。


     
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2017ミヤマキリシマ咲き誇るー九州・くじゅう連山(1)

2017-06-08 | 登山

くじゅうの山々はミヤマキリシマの紅に染まっていた。大当たりの年になった。すごい!すごい!


2017くじゅう連山の山旅
期日 2017年6月4日(日)~7日(水) 3泊4日
天気 6/4晴れ、6/5晴れ、6/6高曇り 6/7降ったりやんだりの雨
メンバー 単独
日程
6月4日(日)我孫子駅=成田空港=大分空港=由布院=くじゅう登山口・星生温泉(泊)
6月5日(月)くじゅう登山口-坊がつるー大船山-平治岳-法華院山荘(泊)
6月6日(火)法華院山荘-立中山ー白口岳ー稲星山ー中岳ー天狗ケ城ー久住山ー沓掛山ー牧ノ戸峠=九重IC=福岡市内BH(泊)
6月7日(水)福岡=唐津(強風でJR徐行運転、途中駅から福岡に引き返す)=太宰府天満宮=九州国立博物館=福岡空港=成田空港=我孫子駅 


気まぐれ山旅リポート」である。 

♪ミヤマキリシマ 咲き誇り 山くれないに 大船の・・・(坊がつる讃歌)

九州のくじゅう連山を6月4日から3泊4日で縦走してきた。目当てはもちろんミヤマキリシマ。くじゅう連山を歩くのは13年ぶり、5回目(6回目かも)になる。関東に住む者にとっては遠い山になるが、きっと好きなんだろう、この山が。身近な槍ヶ岳にだってこんなには登っていない。

格安につられて航空券を3月に予約してしまった。この時点で開花時期なんかわかるはずはない。一か八かの勝負。ちょうど梅雨入りと重なるため大雨で咲いていないという最悪の事態になるかもしれない。

ところが、
なんと天気にめぐまれ、ドンピシャの見ごろだったのである。くじゅうの山々はまさにミヤマキリシマの紅に染まっていた。大当たりの年になった。すごい!すごい! 

法華院山荘に泊まるのは今回が初めて。これまでは坊がつるにテントで決まり。そんなわけだから古稀のジジイになったいまでも、坊がつるのテント組がうらやましかった。次にはと思うのだが、もう次はないだろう。

山では雨はなく、存分にミヤマキリシマを観賞できた。最終日に梅雨入りとなった。うまいこといったなとわが幸運に乾杯だ。

参考記録・近年の九州山行
1)2015年5月の高千穂峰と雲仙岳
2)2010年5月の由布岳と涌蓋山

 

 初日(6月4日)は移動と湯布院散歩 


由布院駅前からの由布岳。湯布院は様変わり、外国の観光客に“占拠”されていた


6月4日(日)我孫子駅6:30==7:15成田駅7:22=7:31成田空港8:30=10:25大分空港(大分交通バス)10:40=11:35由布院駅前14:05(亀の井バス)=15:09くじゅう登山口ータデ原湿原散歩・星生温泉(泊)

成田空港からのLCC。すっかり慣れた。こんかいはJETSTAR。晴れて風がない。素人目にも絶好の飛行日和である。
  

席は右側。富士が左手に見えるとのアナウンス。えっ、右手じゃないの。数少ない経験でいえば富士は右手に見えてきた。これが楽しみの一つなのだが、席を移動してまで見るのはうるさがられる。あきらめた。富士は見えないが冠雪の山並みが見えた。南アルプスか?
 

(参考2015年5月鹿児島行きの機内から) 


大分空港から由布院駅前までは直行バス。11時35分には由布院駅前に立っていた。駅前からの由布岳の姿がいい。(参考・2010年5月の由布岳と涌蓋山
日曜日とはいえ駅前はごった返していた。湯布院はすでに5、6回来ているので様子が違うことにすぐに気がつく。アジアからの観光客が多い。とにかく多い。この日は右を見ても左を見ても韓国人ばかり。

ここでくじゅう登山口までのバスを待つ。2時間半ほど時間をつぶす。湯布院の見るべきもはすべて見ている。しかしやっぱりメインコース歩いて金鱗湖まで行くことにする。
 

金鱗湖。これといった魅力もないところだと知ってはいても、ついここまで歩いてしまう。やっぱり今回もそんな印象だ。

金鱗湖に隣接する温泉「下ん湯」。ここは一度入浴したことがある。目の前を観光客がぞろぞろ歩いているから、間違っても裸で外に出ると大ごとになる。



金鱗湖からはいつものように「亀の井別荘」の天井桟敷で昼ご飯。

 

人込みを避けて、大分川に沿って由布院駅まで戻ることにする。これもいつも通り。
つぎは旅館「玉の湯」に立ち寄り、玄関までのたたずまいを。この二つの名旅館には泊まりたいとずっと思ってきた。小銭持ちのわたくしならいつでもできるのだが、ザックを背負って泊まるのはなんかもったいない気がしていまだに実現していない。 

湯布院は本通りから一本道を外れると田んぼが広がる。後ろを振り向けばいつも由布岳がある。それだけで画になる。



駅にも戻ると観光客は引き上げたようだ。ここでもう一枚パチリ。

由布院駅前から亀の井バスで長者原のくじゅう登山口まで行く。乗客はいずれも登山スタイルの5人だけ。長者原に近くなるとくじゅう連山が姿を現してきた。これは三俣山。くじゅう連山の中でも一番目立つ山だ。
15時9分、くじゅう登山口(長者原)に到着。ここから法華院山荘まで約2時間。17時に着くことができるのだが、なんとなくあわただしい。計画の段階できょうはふもとに泊まることにした。


バス停から宿までは歩いて行ける。まだ時間的に余裕がある。長者原ビジターセンターに立ち寄り情報を仕入れる。やはり平治岳のミヤマキリシマが見ごろだという。うれしくなる。ますますあしたが楽しみになる。目の前に広がるタデ原湿原を散策する。


登山口には「坊がつる讃歌の碑」


宿は「スターダストヴィレッジ星生(九重リゾート星生・星生倶楽部)」。「じゃらん」で見つけたのだが、登山者のわたくしには快適な宿だった。気に入った。すべてセルフだ。サービスを求める人はやめたほうがいい。登山者におすすめだ。景色はよく、部屋は広く、食事はうまく、温泉はいい。朝ご飯は7時半からなのだが7時にしてもらった。文句のつけようがないのだが、ただ一点、部屋の湯がぬるかったことぐらいか。

宿から見える星生山。くれない色に染まっている。

露天風呂 

気をよくしてふとんに入った。あしたはいよいよミヤマキリシマである。事前情報からすれば、期待は大きい。


しばらくはこの山旅のレポが続く。

次回の2日目6月5日は、すごい!すごい!ミヤマキリシマ


     
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毎晩のソラマメに飽きた?

2017-06-03 | ソラマメ

 
食べるのが間に合わない、茹でて冷凍庫へ

ソラマメは5月11日に初収穫して以来、毎晩食べている。ことしの出来は「やや不良」と書いたが、それでも植えつけた株が多いから、収穫量だって2人暮らしでは食べきれないほど取れる。

食べるスピードと生育のスピードは後者のほうが勝る。懸命に食べるのだが追いつけない。これでは収穫時期を逸してしまう。

そこで5月24日に残りを一斉に収穫した。20キロ入りの肥料袋いっぱいになった。サヤをむき、茹でて冷凍保存した。もちろんかみさんがやってくれた。

これだけあれば、いまも毎晩ソラマメを食べている。さすがに飽きた、なんてぜいたくなことは言えない。数年前までの不作のことを考えたらバチが当たる。そう思いながらもやっぱり少し飽きたかなとビールを飲みながら食べている。

いま畑にあるのは自家採種分。これだけは忘れないでとっておいた。だいぶある。ちょうどサヤが黒くなってきたところだ。


     
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タマネギ好調で400個の収穫

2017-06-01 | タマネギ

28日の登山は5カ月ぶり。翌日には厳しい筋肉痛に襲われるだろうと覚悟していたが思いのほか軽い症状だった。ところが筋肉痛も疲れも忘れたころにやってくる。筋肉痛は2日目に、疲労は3日目にやってきた。

ことしのタマネギは好調だ。予定通り400個ぐらい収穫できる。毎年これくらいできる。タネから育ててきただけにここまで大きくなってくれるとうれしい。生育中は病気らしい病気もなかった。

作るのは楽しいのだが食べきれない。そうとわかっていても、育苗がうまくいけばすべて植えつけてしまうからこうなる。そこで早めに収穫しては食べる。タマネギは茎葉が倒伏したら収穫の合図。早生種はそれを待たないで食べている。これから貯蔵していくなかで腐ってくるものもある。それを見越して早く食べている。

収穫後は、そのまま畑でざっと乾燥させて家に持ち帰る。すぐに濡れ縁に並べて乾燥させる。雨が降ればすぐにビニールシートをかぶせる手はずだ。濡れ縁は狭いから並べられるだけを持ち帰る。下の写真は1回目の乾燥。左はすでに乾燥している。

濡れ縁で乾燥させたら物置に入れる。家庭菜園では一般的に風通しのよい軒下などの日陰に吊るし、吊り玉にして貯蔵保存するのだが、労働者住宅のわが家にはそんなスペースはなく、あるのは物置だけだ。狭い。そこに無理に入れざるを得ない。それにまもなくジャガイモの収穫と重なる。それもこの物置に入れるから足の踏み場もないほどぎゅうぎゅう詰め状態になる。毎年こうだから慣れているのだが。

すでに200個収穫した。畑には残りの中生~晩生種が200個ある。茎葉はまだ5月31日現在倒伏していない。乾燥は順番待ちだから理想的に作業が進んでいる。こんな作業が続くから梅雨入りもうしばらく待ってほしいのである。


2017年の読書

2017年5月の読書
・蜜蜂と遠雷(恩田陸著・幻冬舎)
・日本の歴史をよみなおす (全) (網野善彦著・ちくま学芸文庫)
・ 夜行(森見登美彦著・小学館)

2017年4月の読書
・腕くらべ(荷風全集第6巻 永井壯吉著・岩波書店)
・近現代作家集Ⅰ(日本文学全集26 池澤夏樹=個人編集・河出書房新社)

2017年3月の読書
・騎士団長殺し・第2部 遷ろうメタファー編(村上春樹著・新潮社)
・騎士団長殺し・第1部 顕れるイデア編(村上春樹著・新潮社)
・脇坂副署長の長い一日(真保裕一著・集英社)
・仮名手本忠臣蔵(松井今朝子訳・日本文学全集10池澤夏樹=個人編集・河出書房新社)

2017年2月の読書
・また、桜の国で(須賀しのぶ著・祥伝社)
・帰郷(浅田次郎著・集英社)
・忠臣蔵とは何か(丸谷才一著・講談社)
・室町無頼(垣根涼介著・新潮社)

2017年1月の読書
12月から読んできた900ページに及ぶ平家物語、なんとか全編通読できた。
・ママがやった(井上荒野著・文藝春秋) 
・浮遊霊ブラジル(津村記久子著・文藝春秋)
・ポイズンドーター・ホーリーマザー( 湊かなえ著・ 光文社)
・平家物語(古川日出男訳・日本文学全集09池澤夏樹=個人編集・河出書房新社)

⇒2016年、2015年、2014年、2013年、2012年の読書


     
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