30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

雨後のタケノコ掘り

2010-04-29 | その他



うん、これは大物だ。慎重に掘り出す

きょうは先週に続いてタケノコ掘りだ。掘りたては実にやわらかくうまかった。感激した。その食感が忘れられなくて、また掘りたてを食べたくなった。

きのうまで2日間雨が降り続いた、雨後のタケノコというから、雨のあとがいいだろうと午前10時に竹やぶに入った。すると女性二人が「収穫物」をぶら下げて現れた。見たところ嫁と姑かな。すでに両手の袋にはタケノコがいっぱい入っている。

「きょうは午前6時ごろからすでにタケノコ採りに入ったみたい。あちこち掘られていて、もうあまりなかった」
せっかく張り切ってきたのに、これを聞いてがっかりきてしまった。まあ、仕方ない。とりあえずタケノコ探しだ。

たしかにあちこちすでに掘られたあとがあり、土もしっとりと濡れている。「やはり遅かったか」なんてぶつぶつ言いながら下を見ながらうろうろ回る。

ところが、残りものに福があるというのか、次々と見つけることができた。大物は掘り出すのに苦労する。タケノコの周囲に力を込めてショベルを突き刺す。その繰り返しで全身びっしょりと汗をかき、顔から汗がしたたり落ちる。暑い、暑いと思いながらもうまい具合に掘りだすと、「やったあ」と叫びたいくらいだ。まるで子ども時分に帰ったような喜びようである。

1時間あまりでなんとなんと、だいぶ収穫できた。タケノコ掘りのコツも覚えた。夢中で探しまわり掘り出している自分がおかしかった。それだけ楽しい。農作業の合間の遊びがひとつ増えた。そんな遊び場が近くにあるのもうれしいことだ。


                

 


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3日連続快晴の登山ー子持山、平標山、松ノ木沢ノ頭の予告編

2010-04-27 | 登山

24日から26日までの3日間、登山仲間と群馬と新潟の山を歩いてきた。天気は連続しての快晴だった。何カ月も前から予定していただけに、よっぽど晴れ男と晴れ女が集まったのだろうか。好運だった。

この登山は、谷川温泉で年2回登山仲間との懇親会をかねて行う。「春季合宿」ではあるが登山のほかに宴会を楽しもうという趣向だ。関係する保養所には14,5人が集まった。山行は、1日目が子持山、2日目が平標山、これが合宿の内容である。3日目も快晴だったので私は単独で白毛門を目指した。

不順な天気が続き、谷川温泉のある「みなかみ町」も直前まで雪やみぞれの日が続いた。桜がいま満開を迎えようとしていた。少し高いところではソメイヨシノはまだつぼみ状態だ。北国の春は平年に比べて遅い。

子持山は雪が残っているだろうと思ったがまったくなかった。平標山と白毛門は、雪がたっぷりとあった。アイゼンとピッケルは必携だった。天気がいいので青空のもとに白い峰々がどこまでも続いていた。抜群の展望だった。真冬の白一色の山よりも、春先の残雪の山のほうが見るには味がある。

この先1週間は今回の山行を記録しなければならない。
「よくこまめにやりますね」なんて言われる。「そうですね。大ざっぱな自分でもこれには驚いています」なんて答えている。企画を立て、実行し、記録をとる。こうすることで、年をとったいまでも山行の思い出はしっかりと脳に刻まれていく。むかしの山行を見て思い出にひたるのも楽しいものである。

きょうは予告編。

■子持山。獅子岩も遠くの山並みを眺めている。




■平標山。ドキっとするようなすばらしい展望が待っていた。


■白毛門。谷川岳東壁を眺める一級の展望台となるこの尾根。多くの命を奪った一ノ倉沢を正面に見ることができる。迫力がありますね。登山口にはイワウチワが咲いていた。


→次回は「子持山」の山行報告です。


                 


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そばひきの合い間にタケノコ掘り

2010-04-23 | その他

きのうは、そば打ち仲間と久しぶりに粉ひき作業。農家の庭先を借りて粉をひいている。この時期の楽しみは隣の竹やぶでのタケノコ掘りだ。仲間の一人は準備がいい。スコップまで持ってきている。昨年にくらべて少ないなあとぼやきながらも楽しそうだ。私も粉ひき作業をさぼって加わった。目が悪いからなのだろうか、なかなか見つからない。やっと2本見つけた。

今週末は登山を控えている。ここで腰を痛めてはまずい。慎重にスコップをふるった。大きさもそうだが数量も昨年よりだいぶ少ないといいながらも、粉ひきに参加した全員に分けられるほどの収穫になった。

私の分け前はご覧の通り。タケノコは大好きだ。出先から帰ったかみさんがこれを見て、あわててゆではじめた。「晩ご飯はタケノコご飯と若竹煮だな」と期待していた。ところが、煮るだけで、明日になるという。期待していただけにがっかりしてしまった。仕方ない。一晩待つことにした。

そんなわけで、今晩の食卓にはタケノコが出てきた。とりたてだけに実にやわらかい。タケノコ尽くしである。とくにタケノコご飯が好きだから、もう一杯とついお代わりしてしまう。明日から登山だ。残りのタケノコご飯をおにぎりにして持っていく。タケノコご飯に限らず炊き込みご飯は冷えてもうまい。

さてと、明日は早出だから、もう寝ようっと。


                


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今年もネギがすごい

2010-04-22 | 下仁田ネギ

ガールフレンドと日比谷公園で待ち合わせて、ランチを[松本楼]でとるつもりでいた。園内に入るとテラスでビールを飲んでいる姿を目撃したのがいけなかった。ついふらふらと[日比谷茶廊]に入ってしまった。エビスがあった。女性には先日知ったヱビス スタウト クリーミートップをすすめた。新緑が広がる昼下がり。美しい人とデートはやはり貴重な時間だ。年をとったらガールフレンドを持ったほうがいいという。たしかにそうだ。どこから見ても真っ黒な野獣としか見えない私に、上品で教養があって誠実な、そして美しいガールフレンドが少なからずいることは不思議なことだ。まっとうに生きていると神様は上質な美女を選んでくれる。ありがたいことだ。これからはもっとデートしようなんて言ったから、昼酒が体にしみて効いた。 

昼食を済ませて[皇居東御苑]まで歩いた。ここがすばらしかった。都心にこんな場所があったなんて知らなかった。毎日通っていても一度も園内に入ったことがないのだからうかつだった。無料である。八重桜が咲いて春まっ盛りだ。外人観光客が多い。ここはいいですねえ。造られた自然とはいえ、落葉樹が一斉に芽吹き、気持ちがいい。


この冬もネギをもてあましてしまいそうだ。昨秋にタネをまいたのは、下仁田ネギ、九条太ネギ、それに赤ネギの3種。芽を出してくれて順調に育った。いずれも冬ネギで、赤いネギはわが菜園にこの冬デビューする。

(仮植えしたネギ)

冬ネギには移植が伴う。下仁田ネギはこの春先に植えつけた。私のやり方はこの1回限りである。九条太ネギはそのまま初夏まで待って植えつけるのだが、この春は仮植えした。赤ネギも同じくそうした。移植は面倒だから1回で済ませたいのだが、今年は初夏までにできるだけ大きくしてから植えつけてみようかと思う。

腰を落として一本一本仮植えをしていく。つらい作業だが、手間ひまをいくらでもかけられるのが家庭菜園だ。

苗の数がいくぶん少ないかなと思ったのだが、どうしてどうして、あっというまに畝一本がすべて仮植えのネギで埋まってしまった。この畝を見て、こんなに苗を育てたところで、はたしてそれを本番の植えつけでは場所があるのだろうかと心配になった。それほどの数になった。

(下仁田ネギ)

(九条太ネギ) 


(赤ネギ)


                


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新キャベツが待ち遠しい

2010-04-20 | キャベツ


やっと春らしい陽気になってきた。ウオ―キングコースの両側には田んぼが広がる。いよいよ田植えの季節を迎えて動き始めたようだ。農家のビニールハウスをのぞくと育成中の苗が青々としてまぶしい。

ウオーキングでは携帯ラジオでFMを聞きながら歩いている。iTunesではなくラジオというのが見るからにじじむさくていい。春の陽気にぴったりの曲が流れてきた。ロビー・ウィリアムス「beyond  the sea」。思わずスキップしたくなった。




わが菜園ではまもなく新キャベツすなわち春キャベツがとれそうだ。タネは昨年10月中旬にまいた。それ以来寒冷紗をかぶせて育ててきた。 キャベツは好きということも嫌いということもない。「とりあえず作っておく」という野菜だ。虫に注意さえしていればよく、ほかにはあまり手をかけなくとも育ってくれるから都合がいい。

キャベツも苗づくりがうまくできるとほかの野菜と同じくすべて植えつけてしまうからいつもつくり過ぎになる。

春キャベツだけはうまいと思う。冬キャベツと比べると形は丸い。葉の巻きぐあいはゆるく、葉の中まで緑色している。まるで玉レタスのようだ。そのみずみずしさといったらない。見るからに春の気分をあらわしている。

今年の2月下旬にもポットにタネをまいたものを畑に定植した。昨年10月にまいたものと比べるとまだこんなにも小さい。かみさんはキャベツを重宝するようなので、できるだけ畑にあるようにしておきたいと思っている。


                


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この春収穫第一号のカブ

2010-04-18 | その他

昨16日の朝のこと。庭を見ると雪が積もっていた。前の晩の天気予報で翌朝は関東北部の前橋や宇都宮では雪になるとは言っていたものの、わが町、チバラギ県我孫子市でも雪が降り積もるとは思いも寄らなかった。さすがに驚いた。冬に逆戻りしてもう一度梅と桜を楽しめるのなら悪くはないと思うのだがそうもいかない。

雪を見て真っ先に心配になったのは菜園の野菜たち。芽が出たばかりのジャガイモ、それに植えつけたばかりで寒さに弱いサトイモだ。午後に菜園に行って確かめてみたら大丈夫のようだが、この2、3日は経過を見なければならない。

1週間前のことだろうか。スーパーの野菜売り場をのぞいた。野菜を作っていても市場価格にはうとい。「高いもんだな」と思ったら、天候不順で野菜の高値が続いているようだ。

天候不順は種苗店やホームセンターに出回る夏野菜の苗にも影響を及ぼしている。苗の出荷が例年に比べて遅れているという。


わが菜園は端境期だから、この時期の収穫ものはなにもない。待てよと、1月下旬の厳冬期にタネをまいたダイコンとカブを見た。「あれれ。カブがもうこんなに大きくなっている」。もっと早く収穫してもよかったくらいだ。「まだまだ先だろう」と思って放っておいたのがいけなかった。それが収穫できるまでに育っていた。

根菜は春まきより秋まきのほうがうまい。それでも収穫ものがなにもないこの時期だけに、カブは葉もうまいから重宝する。カブの泥を落とすのは楽しみだ。磨くほどに白い肌があらわれる。うーん、いつ見てもきれいだ。



               


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マルチをベッドにして育つレタスたち

2010-04-16 | その他

「花豆を買ってきたから煮て」と福島の[母畑温泉]から帰ってきたかみさんがそういう。だいぶ前になるが、私が花豆をふっくらとおいしく炊けたことを覚えているからである。煮方はすっかり忘れた。ネットで3、4件作り方を選んで私好みに再構成してやってみた。花豆は時間がかかる。手間もかかる。じっくりと煮た。
「時間をかけたからってうまくなるもんじゃないよ」
いい気なもんである。花豆は大きいから一つだけでも茶菓子のような品格がある。


2月にタネをまいたレタスたち。マルチをベッド代わりにして育っている。上からサラダナ、赤チシャ(サニーレタス)、玉レタスのいまの姿だ。



ポットにタネをまいて保温していたのだが、それでも適温に達していなかったのか生育がいまひとつで、いつまでたって小さかった。

この状態ではまだ畑に定植できない。しかし思い切ってやることにした。やはり地温を少しでも上げてやるためマルチを張る。ここで使うマルチは前回の項で取り上げたもの。

まずはポットを逆さにして土を落とし、根を切らないように絡み合っている根を一本一本慎重にはずしていく。

それからマルチを敷いた畑へ植えつけていく。土に穴をあけて根を入れ、土を寄せる。このとき根元を指先でキュッと押さえつけやる。要は簡単なことなのだが、これが長年レタスを栽培してきて得た植えつけのコツだ。

さらに根元に水をていねいにやる。家庭菜園なら苗の数も少ないからこの程度の手間をかけることができる。これで上の写真のように99%の苗は活着して成長してくれるはずである。

レタス類はタネが小さいのでつい多くまき過ぎてしまい、苗も多くできる。1本たりとも無駄にしないように植えつけると結構な面積をとってしまう。結果は目に見えていて、一斉に大きくなるからもてあますのが常だ。 この春もそうなる。


               


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マルチが大活躍、トウモロコシのタネまき

2010-04-14 | トウモロコシ

ジャガイモの芽が出てきた。これは3月8日に植えつけたもの。植えつけた翌日は霜がおりるくらいの寒さだった。大丈夫だろうかと心配したが、この2、3日に次々と芽を出してきたのでほっとしている。


50坪の菜園が狭く感じるのはいまの時期だ。次々と植えつけていく。好きなものは多く作ることになるのであっという間に手狭になる。これからが植えつけの本番だから作付に頭を悩ますことになりそうだ。

サトイモの植えつけに続いての作業は、トウモロコシのタネまき。トウモロコシがあると夏らしい菜園になる。最近は野菜なのか果物なのかわからないほど甘い品種があると聞く。今年はそのタネをまこうかと思ったが、昨年の残りのタネがあった。無理に買うこともないだろうとそれを使うことにした。

トウモロコシ栽培は簡単である。黒マルチをしたうえでタネをまき、温度を上げるため上からビニールを掛けてやる。黒マルチの効用のほどはよくわかっている。しかしぴんと張るのはなかなか難しく面倒だ。

黒マルチは穴開きを用いている。「オークラのホームマルチ」で「95-15」という型番。これは幅95センチ、穴が15センチ間隔で並列して開いている、という意味だ。マルチはこれ一本でやっている。トウモロコシのタネまきは、この穴開きマルチの両端にまいていく。密植だねと思われるかしれないがこれで大丈夫。タネをまき終われば、穴開きビニールをトンネル掛けして作業終了。1週間もすれば芽が出てくる。


               


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「芽出し」がうまくできたサトイモを植えつける

2010-04-13 | サトイモ

タラノメがとれた。これはとげなし品種で園芸用に改良されたもの。桜が終わると春は一気に押し寄せ、仕上げにかかる。タラノメはやはりこの時期に一度は口にしないと春をあじわい損ねた気分になる。


山歩きばかりに精を出し農作業がおろそかになった。10日はほとんど一日畑にいて、遅れた作業を取り戻した。

まずはサトイモの植えつけだ。土の中に埋めて保存していた種イモを3月初めに掘り出して「芽出し」を行った。そろそろ芽が出ただろうと上からかぶせていたビニールを取り外した。「いいねえ、これならもう植えつけしてもいい状態だ」。芽出しをしたものを植えつけると確実に芽を出してくれる。

今年もサトイモは愛知早生とヤツガシラの2種を植えつける。

愛知早生のほうが十分に芽を出している。 今年は種イモとして子イモばかりでなく親イモも植えつけることにした。こちらは子イモのほうだ。

愛知早生の親イモは大きい。親イモを種イモに使うのははじめてだ。親イモの芽出しのやり方は子イモの芽出しとは違う。まず頂芽をえぐり取り、芽が出る頭のほうを下にして埋め戻してやって芽出しをやる。芽が数本出てきた。これを同じように頭を下にして植えつける。この親イモの芽出しと植えつけは、本からの受け売りである。はじめての挑戦だけにどうなるか。

こちらはヤツガシラの芽出し。まだ芽出しは十分ではないのだが、このまま植えつけることにした。

これで準備万端。サトイモ栽培は場所を取る。畝間120センチ、株間40センチで植えつけた。畑が狭いだけにどうしても畝間を狭くしまいがちになる。畝間が狭いとこれからの土寄せに苦労する。ここが思案のしどころ。できるだけ畝間を広くと思うのだが、ここら辺りが限界か。もっと菜園が広いといいのだが…。 


                


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青春18きっぷで、兜山から要害山(2)

2010-04-11 | 登山

 

桃源郷はみんなみんな花盛り
桃に桜、さらにミツバツツジまで満開だ





要害山から要害温泉への道はミツバツツジと桜が咲き競う


 

 

 

 

 

 

 

山行日 2010年4月8日(木)日帰り
天気 晴れ
山域 中央線沿線
メンバー 単独
コース&タイム
我孫子駅4:53=5:06新松戸5:15=6:11西国分寺6:14=6:40高尾6:42=8:00春日居町駅8:15-8:35岩下温泉-9:10フルーツライン横断(夕狩沢古戦場案内板)-9:15流しそうめん店-9:25花火工場-9:27登山口-10:00駐車場からの道と合流-10:30兜山山頂11:05-11:20最高点-12:05岩堂峠-12:15深草観音12:30-13:20要害山13:30-13:55要害温泉-14:40武田神社15:00=15:10甲府駅15:31=18:41我孫子駅   
コースマップ
(電子国土地図。スクロール地図でコースをたどれます)  


兜山は一部がバリエーションルートだと聞いていたが、道標は要所にあり、登山道もよく踏まれてる。

兜山の最高地点から急坂を下って岩堂峠を目指す。その急坂を下りはじめたとき、うまい具合に要害山から歩いて来た人に出会った。ここまでのコースタイムを尋ねた。要害山から約2時間弱だという。いまの時間を確かめてこれなら予定時刻には下山できるだろうと一安心。

岩堂峠への道は木々が芽吹き、辺り一面に淡い黄色の花を咲かせている。明るい雰囲気だ。アブラチャンか。 



登り返すと岩堂峠。ベンチがある。腰を下ろしていると犬がやってきた。その後ろに飼い主がいる。犬が私に吠える。「人間さまに吠えるとは、生意気な奴だ」と思ったがすぐに飼い主が追いかけてきたので蹴飛ばすこともできない。たいがい犬は私を見ると吠える。そんなに人相が悪いのだろうか。

この飼い主も要害山から来たという。
「この先に深草観音がある。登山道のすぐわきにあるから見たほうがいいよ」とすすめてくれる。深草観音は今回初めてだが、深草観音といえばあの長いハシゴだ。



沢沿いに下りていく。カタクリやニリンソウがあったが、まだ咲いていない。すぐに右手に深草観音が見えてきた。あっ、あのハシゴが見える。



そのハシゴは絶壁にかかっている。仰ぎ見ると先が見えないほど空へ続いている。ハシゴは垂直に近いような傾斜だ。観音様はこのハシゴを登った先の岩穴にある。しかし私はこのハシゴを見ただけでもう足がすくんでいる。たぶん登っても途中でにっちもさっちもいかなくなってしまうだろう。「走れメロス」にはなれない。しかしこのハシゴを登る人もいるのだから感心してしまう。わたしは高所恐怖症。この垂直の壁にかかる長いハシゴを見ただけで「私には無理だ」とすぐ分かる。これはいつもの冗談だが、高所が平気な人は進化していない人たちで、進化した人間は高所が怖いのはあたりまえだ、なんて軽口をたたく。



このハシゴを登らなくとも岩穴まで行ける。ハシゴの右手に鎖の手すりのついた道がある。滑りやすい道。手すりにつかまっていく。



この道なら怖い思いをしないでも岩穴まで行ける。一人がやっとくぐり抜けられるような穴が開いている。ザックを背負ったままでは入れないほどの穴だ。中は御堂だ。こわごわと中に入る。ハシゴはここまで続いていた。下を見ると怖いのなんのって。この深草観音、やはり立ち寄ってよかった。



深草観音から要害山への道は意外と長く感じられた。ひたすら歩く。要害山に入るとところどころに石積みがみられる。これは要害城址の遺構だという。こんな山の天辺に城を築いたのには感心してしまう。



ここが要害山の頂上。要害城の主郭部があったところだ。だだっ広い。ここに建物があったのだろう。桜が咲いている。石に腰かけて休む。城址にたたずむと、不思議としみじみとした情感がわいてくる。兵どもの夢の跡。その盛衰に思いをはせる。「荒城の月」の世界である。数年前に訪れた大分県の岡城址のときも同じ感慨を持ったものだ。静かだ。だれもいない。心が落ち着く。ほんのちょっとした短い時間だが、そんな時間を過ごせたことがなんともありがたい。

山頂部の一角には「武田信玄公誕生之地 東郷平八郎書」の石碑があった。裏に回ってみると昭和17年1月と彫られていた。



ふもとの要害温泉を目指す。さあここからがミツバツツジのオンパレードになった。全身赤い花で着飾った満開のミツバツツジ。いずれも大きな木だから見ごたえがある。こんな景色が待っているとは予想だにしていなかった。もうご機嫌です。圧巻は要害温泉が眼下にわずかに見えるようになってからのことで、ミツバツツジがこれでもか群生し、ずっと下まで斜面全体を赤く染めていた。丹沢の屏風岩山でのミツマタと同じような絢爛をここでも見ることができた。







要害温泉も花盛り。ミツバツツジにこんどは桜が加わり、狂おしいばかりの花の世界だ。これにはまいった。



要害温泉



要害温泉から武田神社まで歩く。車道歩きになる。いやだが仕方ない。途中小高い丘の斜面に咲く桜。これが見事だった。これだけの花を一気に咲かせる桜の生命力にはただただ感嘆。このあたりの桜はいずれも巨木で満開だった。



やっと武田神社。







武田神社からは甲府駅行きのバスに乗る。計画した通りの展開になった。
甲府駅から先で途中下車して再度桃畑を見てもいいかなと思っていたのだが、さすがに桃に桜に、それにミツバツツジの満開の眼福。もう満腹だ。まっすぐ帰ることにしよう。
石和温泉駅から春日居町駅までの窓の外はやはり桃の花一色だ。兜山に別れを告げた。

この春は青春18きっぷを使って山旅をしてきた。1カ月の間に5つの山域を巡り、山の春の装いを楽しむことができた。白頭耄碌老爺がこの切符を利用したのは今回初めてだが、春の山旅に青春18きっぷは使い勝手が良かった。これなら来春もと考えてしまう。


 

 

               


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青春18きっぷで、兜山から要害山(1)

2010-04-09 | 登山

いまが桃源郷の甲府盆地
花盛りで私のハートも桃色ドキドキ



春日居町の駅前から兜山を眺める。この構図を決めるのに右往左往


山行日 2010年4月8日(木)日帰り
天気 晴れ
山域 中央線沿線
メンバー 単独
コース&タイム
我孫子駅4:53=5:06新松戸5:15=6:11西国分寺6:14=6:40高尾6:42=8:00春日居町駅8:15-8:35岩下温泉-9:10フルーツライン横断(夕狩沢古戦場案内板)-9:15流しそうめん店-9:25花火工場-9:27登山口-10:00駐車場からの道と合流-10:30兜山山頂11:05-11:20最高点-12:05岩堂峠-12:15深草観音12:30-13:20要害山13:30-13:55要害温泉-14:40武田神社15:00=15:10甲府駅15:31=18:41我孫子駅   
コースマップ
(電子国土地図。スクロール地図でコースをたどれます)  


春の青春18きっぷを利用しての山旅は今回が5回目になる。これですべて使い切った。最終回は桃源郷への山旅と決めていた。行先はいまや桃が満開の甲府盆地。天気予報を見てこの日だなと決めて出かけた。

登山コースは、JR中央本線の春日居町駅から兜山を経て、武田信玄生誕の山として有名な要害山まで歩き、甲府駅に出た。「山梨百名山」2つを結んでの山旅である。 

甲府盆地は桃の花はいうにおよばず、桜もミツバツツジも、みんなみんな花盛りだった。すべてが桃色に染め上げられていた。咲き競う姿に圧倒された。

乗車時間は7時間、歩行時間も7時間の一日だった。




平日だというのに電車の中に登山者の姿が目立つ。みんな甲府盆地の桃の花が目当てなのだろうか。いまが満開だというからさもありなん。

いつものことだが甲斐大和駅を出て勝沼ぶどう郷駅に向かうと期待は高まる。トンネルを抜けると左手に南アルプスが一直線に並んで姿を見せるからだ。見えたときは気分がいいし、見えないときはがっかりする。もうなんども見ているので見あきたかなと言いながらも、つい窓に顔をくっつけて見てしまう。今回は見えた。まっ白な南アルプスだ。すがすがしいばかりの光景だ。いいねえ。



山梨市駅からの沿線は桃の畑が続く。どちらを見ても桃の花ばかり。首を右に左にと忙しい。この季節限定のすばらしさに立ち会えたことのよろこび。

春日居町駅は無人駅。駅前から桃畑が広がる。困った。眺めたり、写真を撮ったりで、足が先に進まない。きょうは花見ではない。登山なのだ。いいかげんそこから離れなければならない。先に進もうにもすぐまた素晴らしい桃畑が出てくる。見とれてまた立ち止まってしまう。その繰り返しだ。自分でもあきれる。







「桃色誘惑」からやっと逃れて兜山の登山口を目指す。春日居町駅から歩くと登山口への道がわかりにくく、車道歩きが長いという。登山口までの道案内は「山梨県の山」(新・分県ガイド)の兜山の項を参考にした。掲載地図のコピーを手に持ちながら歩くのだが、やはりわかりにくい。

まずは北方面の「岩下温泉」を目指し、旅館を左手に見て進む。



この先で進路を西に取ることになる。だが手持ちの地図ではその地点がどこになるのか分からない。さらにその先でフルートラインを横断するようになっている。たぶんこのあたりと見当をつけたところを西に取り農道を進む。桃畑で作業している人を見かけた。
「この先にフルーツラインがある。それを横断して進むといい」
私の取った道はズバリあっていた。それにしてもわかりにくい。

フルーツラインにぶつかる手前で撮った甲府盆地。高度を上げているから俯瞰できるようになった。桃色に染まっている。私のコンパクトカメラでは目の前に広がる桃色景色を写し出せない。 そのため下の写真は桃色の広がりを分かるよう画像処理して彩度を上げた。しかしそれでも眼下の風景を再現できていない。



フルーツラインを渡ったすぐのところに「夕狩沢古戦場」の案内があった。「流しそうめん」の店の大きな案内もあった。地図の示すコースを歩んでいることは間違いない。



すぐ先に流しそうめんの店があった。登山口への道が分からなくなったら「流しそうめんの店はどちらですか」と尋ねるのが一番いいかなと思う。



やっと「兜山(岩場コース)」の道標が出てきた。これで一安心。 
 


さらに「花火工場」があった。
 


花火工場から2、3分で右手に登山口が出てきた。赤いテープが何本も木々に結わえてある。「ここが登山口だよ」と注意しているようだ。この登山口は荒れている。たぶんほとんどの人が車で来て、駐車場からの道を行く。この登山口から入るのは私のような駅から歩いてきた人だけに限られ、利用者が少ないからだろうか。途中、桃色誘惑で道草をしてしまい、ここまで1時間15分ほどかかってしまった。それでもガイドブックにあるコースタイムと変わらない。



登山道は快適だ。雑木林が続いて気分良く歩ける。「岩場コース」だけにいつ岩場があらわれるか。左手からの駐車場の道と合流するとすぐに岩場になった。鎖が連続して取り付けてある。長い鎖場だ。ここで転落したら、永遠に見つかならいだろうなと思いながら慎重に登る。
 


大きな岩がごろごろした山だ。頂上近くになってすっきりした林になった。シブイね。こんなのが好きだ。 
 

登山口から1時間ほどで頂上。コースタイムは1時間30分。単独だと途中休まないから早く着く。木々に囲まれ展望がない。南にほんのちょっと歩くと展望台がある。
 


展望台からは甲府盆地と山々を見はるかすことができる。この天気なのに富士はあいにく雲の中。甲府盆地の桃色景色も逆光になり、私のカメラではその桃色ぶりを再現できない。

展望は富士をのぞいて姿が見える。私が歩いている山ばかりだ。左手がお坊山。その右が笹子雁ケ腹摺山。
 


真ん中の左のピークが黒岳。その右のとんがった山が釈迦ケ岳。
 


これから先、兜山から要害山までのコースタイムがどれくらいかかるか、アバウトでしか考えていないから少々不安だ。バスの予定時刻に間に合うか、そればかりが気になる。早々に兜山をあとにした。この稜線の最高地点はこの先にある。「ここがそうだな」とわかる大きな岩が出てくる。ここから急に下りになるからわかる。私の高度計では1,000㍍を指していた。



→この稿続く。
次回は要害山を経て終点の武田神社まで。  


               


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ありゃあ、ソラマメに早くもアブラムシが

2010-04-07 | ソラマメ

 



東京の桜は4月1日に満開を迎えたが私の住む町の桜は4月5、6日に満開になった。千鳥が淵の桜を毎年楽しみにしているのだが、今年は見に行く機会を逸した。桜の季節は身も心もそわそわしてあわただしい。


ソラマメの花が咲いた。タネをまくのが少し遅れたので、ほかの畑のものよりいま現在は生育が遅れている。「花が咲いてきたな」と顔を近づけると、いやなもの見つけてしまった。花の蕾の周辺が真っ黒だ。アブラムシだった。もうアズラムシか。驚いたというよりもいやな顔になった。ソラマメにアブラムシは付き物だ。そう分かっていてもこの時期にもうアブラムシかよと。 なんて早い襲来なんだ。



ソラマメにアブラムシは大敵だ。アブラムシなんてと油断していると株全体がアブラムシで真っ黒になり、サヤの成長は止まり、食べらたものではない。完全にアウトだ。昨年がそうだった。食べられたのはわずかだった。

ソラマメはうまい。初夏にビールでソラマメは、大げさに言えば生きていてよかったなと思わせてくれる。

しかしこのアブラムシ退治には手がかかる。それが嫌で以前はしばらく栽培するのを止めていたほどだ。やっぱりアブラムシが来たか、やっかいだなとひとりごちた。このまま放っておいたら全滅になる。仕方ない。ここは殺虫剤に頼らざるを得ない。アブラムシに向けて噴霧する。

周りの畑も皆さんソラマメを作っている。わが家がこういう状態なのだがら、周囲の畑もアブラムシの襲来があったはずだ。そうなるとわが家だけが殺虫剤をまいて退治したところで、またやってくるはずだ。ことしも安穏としてはいられない。



               


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青春18きっぷで、奥久慈・男体山(2)

2010-04-06 | 登山

久慈山地は特異な山容と岩の稜線
ニリンソウとショウジョウバカマの咲く道が続く



大円地から眺める男体山。断崖絶壁だ
 


山行日 2010年4月3日(土)日帰り
天気 曇りのち晴れ
山域 茨城・久慈山地
メンバー 単独
コース&タイム
我孫子駅5:42=6:58水戸7:27=8:34西金駅8:40-9:35男体山登山口-10:00一般コースと健脚コース分岐-(一般コースを行く)-10:45大円地越-11:15山頂11:35-12:25男体神社-12:45長久保分岐-13:15登山道終点-13:40上小川駅14:01=15:06水戸駅17:05=18:40我孫子駅   


←奥久慈・男体山(1)から続く。

男体山は茨城県の奥久慈にある。登山ルートは、JR水郡線の西金駅から大円地を経て山頂を目指し、帰路は長福観音をめぐって上小川駅に出る。ガイドブックによると歩行時間は4時間35分。きょうはあわてることなくゆっくり歩けるなと思ったのがいけなかった。ついその気になり、帰路は列車の時刻に間に合わせるため速足になった。いつもこれだ。
奥久慈はひんやりと肌寒い。桜はいまだ蕾だ。山々はぼんやりと春の気配を見せている。今日はこれといって目を楽しませてくれるものないと思っていたのだが、意外や意外、往路にも帰路にもスプリングエフェメラルが咲いていた。心が弾んだ。思いもよらないプレゼントがうれしかった。

JR水郡線の車窓に青春18きっぷ。残すところあと1回分となった。最後の5回目は桃源郷の山でしめる予定だ。

住まいのある我孫子市は利根川を挟んで茨城県と向かい合っている。私の住所は「千葉県我孫子市」になるのだが「ちばらき県我孫子市」だといつも口にしている。生まれが茨城県だから利根川の向こうの地はいつも意識している。

そのふるさとの山をきょうは歩く。水戸でJR水郡線に乗り換える。水戸には高校の3年間、日立から電車で通学した。高校は水戸城の旧本丸跡にある。学校へ至る橋の下を水郡線が通っていた。その水郡線に乗る。水戸駅を出るとすぐに学校への坂道が見えてきた。いろいろなことが思い出される。あのころと比べるとわが人生、ずいぶんと遠いところまで来てしまった。

西金駅は小じんまりした無人駅だ。ここから登山口まで車道歩きが長い。 



すぐに山里の風景が広がる。車道歩きはきらいだといってもめったに車が通らなからのんびりムードで歩ける。あちこちに漆の木が目立つ。これは樹液をかいたあとだろう。



1時間近く歩くと右手に奥久慈岩稜が見えてくる。男体山は奥久慈岩稜線の中央に位置するのだが、まだ見えない。



ミツマタが咲いていた。先週はミツマタの群生地を歩いてきただけに「また会ったね」と声を掛ける。 



小1時間の車道歩きで登山口到着。ここが峠でここからまたが下っていく。



下ったところに駐車場がある。ここらが「大円地」という。週末だけに登山者もいるようだ。目の前に男体山がそびえ、大きく立ちはだかる。断崖絶壁だ。

男体山登山は、マイカーでここまで来て頂上を往復する人がほとんどのようだ。私のように帰路は頂上から上小川駅にコースを取る人はいなかった。





健脚コースと一般コースの分岐点。健脚コースは岩峰だけに急峻な鎖場の連続だという。無理することもあるまい。いや、まったく鎖場のコースを歩くつもりはないので一般コースを行く。 



登山道は岩山だけにやはり岩道だ。きょうはあまり楽しむものがない。仕方ないからのんびりと行くか、そう思いながらふと足元を見ると……。

おや、咲いているではないか。この紫色はヤマエンゴサクだ。
白い花も咲いている。イチリンソウかな、いや違う、これはニリンソウだ。あたりを見るとあちこちに咲いている。思わぬ展開にうれしくなった。
「へえ、もう咲いているんだ」
私の大好きなスプリングエフェメラル。いつ見ても清らかだ。一変、こころが明るくなった。しだにこころがやさしくなるのがよくわかる。よっぽど好きなんだな、と思う。春の妖精たちが待っていてくれたことがうれしかった。ニリンソウのプロムナードだ。





春の妖精に迎えられてすっかり気をよくした。
稜線に出ると道は一部細くなる。両側は絶壁だ。わたしはナイフエッジが怖い。
まあここは慎重にいこう。
山頂はすぐだった。この日の天気予報は晴れ。ところが晴れ間が見えない。ずっと曇りだ。山頂の手前からようやく日が差してきたからよかったものの、先週末の山行に続いてきょうも予報が外れた。困ったものだ。これじゃ予報官は減俸だなと憎まれ口をひとりごちながら歩く。弱い日差しを浴びながら昼食とした。






山頂からはいま来た道を見下ろし、重畳とつらなる山々を見はるかすことができる。晴れ間が出て遠望が利くのだが、山の同定ができないから面白くない。それに今日は時間的余裕があると思って、めずらしくゆっくり歩いてきた。しかし帰りのコースタイムをみると、あまりゆっくりできないことが分かった。予定の電車を逃すとその次は約1時間50分あとになる。水戸に用事があるからどうしても予定の電車に乗らなければならない。頂上の男体神社にお参りして帰路につく。



頂上から下ること約50分で男体神社だ。駐車場があった。ここまで車で入れる。ということはこれから先はあまり歩かれていないという予感。たしかにそうだった。道はしっかりついているが、人の歩いた気配があまりない。
先を急ぐと振り返るのを忘れる。頂上からいま下って来た尾根のルートがよくわかる。



途中で道を間違えた。すぐに修正できたのだが、電車の時間が気になるだけに焦った。長久保分岐を下るとすぐに舗装道路に出た。この道路を横切ってさらにすすむ。はっきりした尾根になる。この尾根にもスプリングエフェメラルが待っていた。



気持ちのいい尾根歩きとなった。枯れ草のなかに赤いものを見つけた。なんだろうと注意して見ると、ショウジョウバカマだ。春になるといち早く咲く。ここでもスプリングエフェメラルが待っていてくれた。さらにうれしくなった。電車の時刻を気にしながらもカメラを向けた。きょうはなんかついているな。






ようやく登山道が終わり、上小川駅への道を急ぐ。道順をなんども尋ねた。どうもわかりずらい。どうにか20分前に着いた。往路の西金駅もこの上小川駅も待合室の椅子には座布団が敷いてあった。なんとなくいいものですね。





今日の登山でなにがよかったかはいうまでもない。ニリンソウとショウジョウバカマに会えたことである。思いがけない幸運だった。それだけにうれしさは格別だった。やはり山にも春がやってきていた。 


               

 

 


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青春18きっぷで、奥久慈・男体山(1)

2010-04-04 | 登山

奥久慈の山は、もうすぐ「山笑う」の気配
山道には大好きなスプリングエフェメラルが待っていた



思わず笑みがこぼれた。登山道には咲き始めたばかりのニリンソウが続く


山行日 2010年4月3日(土)日帰り
天気 曇りのち晴れ
山域 茨城・久慈山地
メンバー 単独
コース&タイム
我孫子駅5:42=6:58水戸7:27=8:34西金駅8:40-9:35男体山登山口-10:00一般コースと健脚コース分岐-(一般コースを行く)-10:45大円地越-11:15山頂11:35-12:25男体神社-12:45長久保分岐-13:15登山道終点-13:40上小川駅14:01=15:06水戸駅17:05=18:40我孫子駅 


この春は、青春18きっぷを利用して山旅を続けている。今回が4回目。駅でスタンプを押され出かけた先は奥久慈の男体山である。水戸に用事があったものだから、それなら茨城の山を歩こうかとなった。

山行記は次回にまわして、水戸での用事のことを先に記す。下山してから水戸駅で途中下車し、目指したのは駅から歩いて7、8分のところにあるお店だ。
店の名前は「Wine&Cafe M’z by MINATOYA」という。
スクロール地図
水戸市南町1-4-24 
tel 029-224-3743

ここは「湊屋酒店」が昨年7月に開いたお店。酒店がやっているのだから酒を飲ませ店だろう思うだろうが、じつはコーヒーとケーキもいただける。辛党でも甘党でも入れる店だ。

かみさんの妹が嫁いでいる。こんどは息子がこの店をやるというのでオープンした。開店祝いに駆けつけることができなかった。一度も顔を出さないというのも失礼だとは重々承知していながらも、なかなか行く機会がなく、不義理を重ねてしまった。





水戸市内を歩くのはしばらくぶりのことだ。駅前がすっかり変わってしまった。道は変わらないから問題なくお店まですぐに行けた。店の前に立ってみる。おっ、なかなかいいセンスしているではないか。前に立ってカメラを向ける。たぶん店の中から変なおじさんが写真を撮っているなと見ていることだろう。

店内に入るとすぐに私だとは気がつかない。登山姿で、キャップをかぶり、サングラスをしている。ちょうど義妹と息子がいた。義妹がよそゆきの顔をして「いらっしゃいませ」と笑顔で応対する。私はそしらぬ顔をしてカウンターに座ろうとしたら、「あれっ」ということで正体を見破られてしまった。

しょせんは身びいきと受け取られてしまうのだろうが、店内は明るくていい雰囲気の店だ。飲んべえの私は多くの飲食店にこれまで入ってきた。飲んべえなりに私の好みの基準というものがあり、それにこだわってきた。この店は私の基準の中に十分に収まっている。



ザックをおろし、カウンターに座った。登山で汗をかいたから、まずはビールだ。ビールは黒ビールもあるというのだが一杯目は「YEBISUビール」にした。うまい。濃醇でありながらすんなりと喉をうるおしてくれる。
うまければ何も言うことはないのだが、登山を終えたばかりの体にはおとなしすぎる味だ。汗をかいた体にはスタンダードの炭酸の効いたビールのほうが刺激があっていい。そんなビールを一杯飲んで気が済んだあとに「YEBISU」にすればもっとゆっくりと味わうことができるはずだ。(あっ、飲みかけの写真を見せて申しわけありません) 



一杯目を飲み終わって人心地ついた。店内にはカーペンターズの歌が流れている。私の好きな歌手なのでますます気分がいい。
次は黒ビール。ヱビス スタウト クリーミートップ
この商品は料飲店限定で、コンビニなどでは売っていない。それに水戸市内ではこの店だけが提供しているという。私は飲むのははじめてになる。たしかに見ただけで泡がきめ細かくクリーミーなのが分かる。口をつけると驚くほどソフトな口当たりだ。これほんとにビール?と思うほどやわらかい。クリーミーな泡は飲み終わりまでずっと残り、もったいないので一滴残さずになめてしまった。最後まで贅沢な感じで飲めた。これは女性にはウケルんじゃないかな。

 

とりあえずビール派の私が2杯も飲んでしまった。
最後は清酒になる。
いただいたのは「郷之誉」の[雪の舞]。無濾過活性にごり純米吟醸。この醸造元・須藤本家は茨城県友部にあり日本で一番古い造り酒屋だ。以前はよく郷之誉の本醸造を飲んでいたのだが、この醸造元がすべての酒を純米酒にしてから飲んでいない。

うっすらと透明感のある濁り。香りが立つ。ふくよかだ。たしかにグラス半分ぐらいまではなるほどうまいねえと、味わいながらちびちびと飲む。しかし後半に入ると香りが邪魔になり飽きてきた。私の好みは香り吟醸より味吟醸なのでこれも仕方あるまい。それにしても上等な酒だ。清貧な飲べえの私には縁遠い酒なのだが、たまには贅沢していい酒を飲まなければならない。



私はすっかりいい気分になった。そろそろ帰ろう。お邪魔しました。ご馳走さま。下におろしていたザックをカウンターに持ち上げた。「あっそうだ。記念に写真を撮ってくれないかな」

 

次回は山行報告です。
→この稿続く


               


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ブロッコリーに最敬礼

2010-04-02 | ブロッコリー

このところ晩酌の後は毎晩のように「菜の花丼」ばかり食べていた。さすがにここにきて私の好きなハクサイの菜の花もおしまいになった。よくも飽きないで毎晩食べたものだ。すっかり満足しているのだが、もっと食べたい気もする。農家の直売所が狙い目なのだが、たぶんそこにもないだろう。これだけ早春の味を満喫すれば十分のはずなのに。


このハクサイの菜の花に加えて、いまも細々と食べ続けているのがブロッコリーの側花蕾だ。蕾が次々と出てくるからといっても、ここまで食べ続ける人はまずいないだろう。これは昨年の7月にタネをまいたものだけに十分に味わった。3月上旬に畑を耕したときに2株だけ残して、引っこ抜いて片付けてしまった。
「えっ、ブロッコリーは引っこ抜いてしまったの。まだまだ食べられたのに」
かみさんはもったいないという。
「いや、2株だけは残しておいた」
夫婦2人だけの食卓だから残した2株から取れるだけでも、付け合わせなどに重宝する。

いまも蕾を出してくる。もうまずいでしょ、と人にいわれるが、まずくはない。食べられる。しかしもう十分に尽くしてくれた。ここまで尽くしてくれる野菜はない。そこで最後のブロッコリーに最敬礼しておわかれだ。

ブロッコリーは夏まきしか作らないのだが今年は春まきした。2月下旬にタネをまき苗を定植したばかりだ。初夏にはまた食べられるはずだ。


               


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