9月27日にラッカセイの試し掘りをした。豊作でもなく、不作でもなく、これならまあまあかなという「ふつう」の結果であった。
ラッカセイは土寄せだけを忘れないで行えばあとは放任栽培となり手間が省ける。苦労して育てる楽しみはない。9月に入るとカラスがこれを狙う。対策を施さないとすべて食べられてしまう。感心してしまうほど見事に。そのためネットで覆ったり、防鳥糸を張り巡らす必要がある。
ラッカセイにも豊作と不作がある。それは掘り出せばすぐにわかる。とくに網目模様がはっきりしているものの割合が高いとにっこりしてしまうのだが、全体からすればその割合はたかが知れている。自家消費するのだから玉石混交で問題はないものの、やはり網目模様がはっきりしているもののほうが見た目がよく、おいしく感じられる。
品種は大粒種の「おおまさり」と、これに比べたら粒が小さい一般的な「千葉半立」の2種類。同じくらいの数の株をまいねん育てててきたが、ことしは「おおまさり」を9割、「千葉半立」を1割とおおまさりを主体に育てた。
年を取ったせいなのだろうが、ラッカセイの殻をむくのが面倒になってきた。とくに殻が小さい千葉半立がそうだ。これまでは山と積まれた殻付きをせっせとむいてきたのだが、このところ辛抱が足りなくなってきたせいかどうもいけない。そのため殻がむきやすい大粒種に軸足をうつした。
タネはどちらも自家採取してきたもの。「千葉半立」との付き合いはかなり長い。ここで育てるのをやめるのには未練があり、念のためタネだけは残すようと自家採種目的で少し育てることにした。
おおまさりは、大きさが一般的な品種の2倍以上になる。もっぱらゆでて食べる品種だ。炒ったらうまくない。まずい。試してみたらその通りであった。
試し掘りしたおおまさりはすぐに殻つきのまま、2~3%ほどの塩分濃度で水から30~35分ほどゆでる。たまに取り出しては味見して好みの硬さで火を止める。ゆであがったら殻をむいて実を取りだす。おおまさりの殻むきは大きいせいなのか、千葉半立ほどの面倒さを感じないから不思議だ。
ゆであがったおおまさり(下の画像)。もちろん晩酌のつまみには最高で、食べるのがやめられなくなるほど。毎晩何個までと制限して食べている。
これなら収穫は10月上中旬で問題なさそうである。
2021年の読書
2021年9月の読書
・生命海流(福岡伸一著・朝日出版社)
・高瀬庄左衛門御留書(砂原浩太朗著・講談社)
・スモールワールズ(一穂ミチ著・講談社)
・己丑の大火 照降町四季(2) (佐伯泰英著・文春文庫)
・初詣で 照降町四季(1) (佐伯泰英著・文春文庫)
・片見里荒川コネクション(小野寺史宜著・幻冬舎)
2021年8月の読書
・三体Ⅲ 死神永生 下(劉 慈欣著、大森 望訳、ワン チャイ訳、早川書房)
・三体Ⅲ 死神永生 上(劉 慈欣著、大森 望訳、ワン チャイ訳、早川書房)
・星落ちて、なお (澤田瞳子著、文藝春秋)
2021年7月の読書
・テスカトリポカ(佐藤 究著、KADOKAWA)
・台北プライベートアイ(紀 蔚然著、舩山むつみ訳、文藝春秋)
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今年前半期(1月から6月)で心に残ったのは次の3冊。「死の棘」(島尾敏雄著・新潮文庫)、「ザリガニの鳴くところ」(ディーリア・オーエンズ著、友廣 純訳・早川書房)、「サガレン」(梯 久美子著・KADOKAWA)。「死の棘」は年寄りにはつらかった。40歳前後で読んだらどんな感想を持っただろうかと考えた。
2021年6月の読書
・自転しながら公転する(山本文緒著、新潮社)
・俺と師匠とブルーボーイとストリッパー(桜木紫乃著、KADOKAWA)
・流人道中記・下(浅田次郎著、中央公論新社)
・流人道中記・上(浅田次郎著、中央公論新社)
2021年5月の読書
・続・用心棒( デイヴィッド ゴードン著、 青木 千鶴 訳・早川書房)
・用心棒(デイヴィッド ゴードン著、青木 千鶴訳・ 早川書房)
・特捜部Q―アサドの祈り( ユッシ エーズラ・オールスン著、吉田 奈保子訳・ 早川書房)
2021年4月の読書
前月の続きで島尾敏雄の「死の棘」を読んだ。感想はといってもすぐに言葉がみあたらない。読み始めてすぐにミホの言葉がいちいち胸に深く突き刺さった。いまさらわが身を反省しても遅いのだが。「パディントン発4時50分」は若いとき読むつもりでいたのを何十年後の白髪の年寄りになったいま手に取った。
・パディントン発4時50分( アガサ クリスティー著、 松下祥子訳・ハヤカワ文庫)
・レストラン「ドイツ亭」(アネッテ・ヘス著、森内薫訳・河出書房新社)
・死の棘(島尾敏雄著・新潮文庫)
2021年3月の読書
1月の梯久美子著「サガレン」が気に入ったようだ。同氏の本を読んでみたくて代表作「狂うひと」を手に取った。これが大部だった。これを読んだら島尾敏雄の世界に入らざるを得ない。3月はもっぱら島尾敏雄であった。仕上げ?にいま「死の棘」を読んでいる。
・震洋発進(島尾敏雄著・潮出版社)
・魚雷艇学生(島尾敏雄著・新潮文庫)
・出発は遂に訪れず(島尾敏雄著・新潮文庫)
・島尾敏雄(ちくま日本文学全集)
・狂うひと-「死の棘」の妻・島尾ミホ-(梯久美子著・新潮社)
2021年2月の読書
2月はコロナ渦、花粉症、農閑期、厳寒期と重なって家にこもりがち。楽しみは、1月と同じく読書、それに全豪オープンの大坂なおみ選手のテレビ観戦だった。
・ザリガニの鳴くところ(ディーリア・オーエンズ著、友廣 純訳・早川書房)
・汚れた手をそこで拭かない(芦沢 央著・文藝春秋)
・推し、燃ゆ(宇佐見 りん著・河出書房新社)
・インビジブル(坂上 泉著・文藝春秋)
・心淋し川(西條 奈加著・集英社)
2021年1月の読書
コロナ渦と農閑期で読書に専念。ひと月でこれほど読むなんてと驚いている。
「サガレン」の第2部は読んでいて気持ちがいい。
・パチンコ・下( ミン・ジン・リー著、池田 真紀子訳・文藝春秋)
・パチンコ・上( ミン・ジン・リー著、池田 真紀子訳・文藝春秋)
・ニッケル・ボーイズ (コルソン・ホワイトヘッド著・早川書房)
・八月の銀の雪(伊与原新著・新潮社)
・窓辺のこと(石田 千著・港の人)
・サガレン(梯 久美子著・KADOKAWA)
・キリン解剖記(郡司芽久著・ナツメ社)
・アンダードッグス( 長浦 京著・ KADOKAWA)
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