一週間

2016年04月22日 | 日記
最初の地震から1週間経ちました。非日常の時間は普段と流れが違うようで、時が経つのが速いのか遅いのかよくわかりません。信頼に足る情報を的確に送受信したいと思いますが、状況は刻々と変わるし、難しいですね。
昨日は、昨年のリサイタルの折にチェンバロを貸して頂いたF先生のお宅(お寺)が断水中にも拘らずご近所の方たちのお世話をしておられると伺い、友人のIさんと一緒に陣中見舞いを兼ねて炊き出しのお手伝いに行ってきました。すると、初修外国語事務室で毎週お会いしているフランス語の先生(フランス人男性)がそこにいるではありませんか。何とこのお寺のお向かいにお住まいとのこと。もう10年も毎週顔を合わせていながら、お互い個人的な話は何もしない間柄なので、ここで初めて名を名乗りました(笑)。しかもこの先生の奥様はIさんの歌の生徒さんなのです。何だか珍妙な取り合わせです(笑)。本部から水や野菜などがたくさん届いていたので、Iさんと一緒におにぎり、煮しめ、鶏肉のトマト煮込み、卵焼き、鮭の塩焼きを作って大いに喜ばれました。人さまのために何かさせて頂けると、心が随分救われます。
昨日はまた、月に一度参加している句会の主宰者のT先生から、メンバー全員に「こんな時だからこそ、安否確認を兼ねて投句をお願いします」というメールが届きました。とても俳句を詠むような気にはなれませんでしたが、安否確認とのことですので無理やり「おほなゐ(大地震)の跡白藤のひとり揺れ」という一句を絞り出し、「無事です」のメッセージとともに返信しました。すると数名のお仲間からのレスポンスがあり、ああ、皆さん無事だったとほっと胸をなでおろしました。そして今日、午前中から近所の温泉施設に行っていた父が「今、女湯がすいてるぞ」と言うので久し振りに温泉に行って湯船に浸かっていると、私の横にいた二人連れの女性の片方から「吉田さん!」と声をかけられました。何と昨日レスポンスされた句会仲間のお一人です。ご多忙で久しく句会にもおいでになれず、近所に住んでいながらなかなかお会いできなくなっていた方なので、驚くとともに嬉しい再会でした。
月末に出張レッスンに行く予定にしていた県南で昨日強い揺れがあり、レッスン会場の旅館の女将さんご一家が県外へ避難されたとの連絡がありました。ここでのレッスンに来られている生徒さん方に安否確認の電話をしてみると、車中泊の方が多く、やはり今月のレッスンは無理そうです。
余震が一向に収まらず、かつて(学生時代だったか卒業してからだったか)伊豆沖で1年ほど続いた群発地震を思い出しています。長引く避難生活にお疲れの溜まっているたち、私たちのために一生懸命に働いて下さっているたくさんの方々の健康が守られることを切に祈る毎日です。

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