のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

桜子は帰ったか/麗羅

2009年03月04日 21時48分29秒 | 読書歴
13.桜子は帰ったか/麗羅
■ストーリ
 ソ連軍の侵攻で混乱を極める満州。恩人・安東真琴の遺言を果たすべく、
 朝鮮人青年クレは,安東の妻・桜子とともに日本を目指した。
 36年後、安東夫婦の遺児・久能真人の前に現れたクレ。
 「桜子さんは帰ってきましたか?」
 両親は満州で死んだと信じていた真人は、クレの問いに愕然とする。
 そして折から来日していた中国残留孤児のひとりが毒殺され、
 クレはその重要参考人として手配されることになる。

■感想 ☆☆
 展開は非常にオーソドックス。ひねりが全くないため、早い段階で
 結末までの道筋が見えてしまった。推理小説としては、あっけない
 終わり方のような気がする。
 ただ、面白くないのか、と言うと、そういうわけではなくて、
 最初から「人間ドラマ」として読み始めていれば、
 そこそこ楽しめたのではないかと思う。
 だが、シンプルなつくりなので、ヒロインや主人公の苦悩が
 重厚には迫ってこない。どことなく2時間ドラマの匂いがする作品。
 と思っていたら、土曜ワイド劇場でドラマ化されていた模様。
 第1回サントリーミステリー大賞の読者部門で第一位だったようです。
 主演は名取裕子さん。うん。雰囲気ぴったりです。
 確実にドラマのほうが面白いのではないかと確信しています。
 (見てないのに。)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿