16.アブダラと空飛ぶ絨毯/ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
■ストーリ
不思議な夜の庭で恋に落ちたわたしの姫がさらわれた。
精霊(なぜか不機嫌)の住む瓶を手に、正体不明の戦士(喧嘩が
強い)を仲間に、空飛ぶ絨毯(お世辞が大好き)に乗って、
王女をさらう魔神たちが住むという、空中の城へ。
力を借りようとした魔法使いハウルが行方不明だったため
彼の妻、ソフィーと乗り込むことになり・・・。
「魔法使いハウルと火の悪魔」の姉妹編。
■感想 ☆☆☆
前回の作品とは異なり、中盤過ぎまで語られる世界は
アラビアンナイト風。前作で大活躍したヨーロッパ風の魔法使いは
まったく顔を見せない。いつ顔を見せるのだろう、どうやって
登場するのだろう、と待ちわびていたら、
「なるほど!そう来たか!!」
と思わずため息をつきたくなるような絶妙のタイミングで現れて
思わず地団太を踏みたくなるぐらいの悔しさを味わった。
まんまと騙された。
この一言に尽きる展開。
全てが明らかになった後ならば、すべて納得が行くし
読み返せば読み返すほど、「なぜ分からなかったんだろう。」と
改めて悔しさが蘇ってくるほど、明瞭な伏線だ。
しかし、まんまと騙された。
騙された一番の原因は、全編を覆っている中東のファンタジー作品ぽい
雰囲気ではないかと思う。この雰囲気とハウルの活躍する国が
どうしても「同じ作品の中の世界」として結びつかず、
クライマックスに至った。勢ぞろいする姫君たちの前で、
次々と明らかになっていく謎。張り巡らされていた伏線が、
すべて明らかになるこの場面は、前作に引き続き、爽快だ。
読み終わった後、思わず、始めのページから読み返す羽目に陥った
この作品は、ファンタジーというカテゴリかもしれないが、
十分、推理小説として楽しめる作品だと思う。
■ストーリ
不思議な夜の庭で恋に落ちたわたしの姫がさらわれた。
精霊(なぜか不機嫌)の住む瓶を手に、正体不明の戦士(喧嘩が
強い)を仲間に、空飛ぶ絨毯(お世辞が大好き)に乗って、
王女をさらう魔神たちが住むという、空中の城へ。
力を借りようとした魔法使いハウルが行方不明だったため
彼の妻、ソフィーと乗り込むことになり・・・。
「魔法使いハウルと火の悪魔」の姉妹編。
■感想 ☆☆☆
前回の作品とは異なり、中盤過ぎまで語られる世界は
アラビアンナイト風。前作で大活躍したヨーロッパ風の魔法使いは
まったく顔を見せない。いつ顔を見せるのだろう、どうやって
登場するのだろう、と待ちわびていたら、
「なるほど!そう来たか!!」
と思わずため息をつきたくなるような絶妙のタイミングで現れて
思わず地団太を踏みたくなるぐらいの悔しさを味わった。
まんまと騙された。
この一言に尽きる展開。
全てが明らかになった後ならば、すべて納得が行くし
読み返せば読み返すほど、「なぜ分からなかったんだろう。」と
改めて悔しさが蘇ってくるほど、明瞭な伏線だ。
しかし、まんまと騙された。
騙された一番の原因は、全編を覆っている中東のファンタジー作品ぽい
雰囲気ではないかと思う。この雰囲気とハウルの活躍する国が
どうしても「同じ作品の中の世界」として結びつかず、
クライマックスに至った。勢ぞろいする姫君たちの前で、
次々と明らかになっていく謎。張り巡らされていた伏線が、
すべて明らかになるこの場面は、前作に引き続き、爽快だ。
読み終わった後、思わず、始めのページから読み返す羽目に陥った
この作品は、ファンタジーというカテゴリかもしれないが、
十分、推理小説として楽しめる作品だと思う。
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