のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

足りないのは深さと優しさ

2014年02月12日 22時39分46秒 | 100キロウォーク
北九州マラソンが無事に終わりました。
北九州はこの1か月ほど、平日の夜はもちろん、週末なんて一日中、
あちらこちらでジョギングしている人に遭遇するほど北九州マラソン一色でした。
「あの人もこの人も絶対に出場者!」と出場者っぽい人を見つけては興奮する日々。
また、最近のジョギングウェアってめちゃんこかわいいのです。
見ごたえがある!出場しなくても十分に楽しいイベントでした。

が。北九州マラソンが近づけば近づくほど
寒さは厳しくなる一方だし。
北九州なんてめったに雪が降らない地域だというのに、
まさかの前日、久々に雪が積もっちゃうし。
雪はやんだけど、雨が降ったりやんだりだし。
ハラハラドキドキしていましたが。
(まったくもって関係ないのに。
 でも、暑苦しい地元愛ゆえに
 北九州マラソンの成功を心から祈っていたのです。)

なんとか無事に北九州マラソン開催。
出場した知り合いたちも、ほぼ全員が軽やか(?)に完走していました。
すごーーーーーーーーいっ!!

というわけで、ウォーキング仲間さんの「お疲れ様!」の打ち上げです。
開催地が自宅から少し離れたところだったため(北九州はとてつもなく広いのです。)
呑みは諦めて車で参加。ついでに幼馴染や地元友達も拾って向かいました。

足を引きずりながらもにこやか笑顔で出迎えてくれる勇者たち。
本当に。本当に本当に!お疲れ様でした。と言い合いながら
(そして、単なる観戦者にすぎない私は、
 そんな勇者たちの称えあいをおとなしく聞きながら)
「かんぱーい!」と飲み会を開始しました。

充実の一日を終えた皆々様は一様に感想を言い合い、
それぞれのレースを振り返りながら、お酒を楽しんでいます。
十人それぞれ。まったく異なるレース運びです。
応援に力づけられている人がいる一方で
応援を見つける心の余裕がなかった人がいたり
美人ランナーの多さに心励まされている人がいたり
自己ベストを目指してまじめにレースに挑んでいる人もいたり
でも、そんなみんなが一様に
「きつかった・・・。30キロ過ぎぐらいから『もうダメだ。』
 と何度も思った。」と言っていて。

私と幼馴染は、そんな体験談を「こわい。こわい。
やっぱりマラソンってこわい。」とぶるぶる震えながら聞きました。
一方、地元友達は「俺も走りたかったー!!」とヤル気を漲らせており
聞くほうのスタンスもこれまた十人十色。

なんにせよ、ものすごーーーーーーーーく面白い打ち上げでした。

飲み会も中盤という頃から、
結局のところ、フルマラソンと100キロウォークは
どちらのほうがきついんだ?という話題になりました。

「全然、きつさが違うんだよねー。」
「でも、マラソンは5時間ぐらいで終わるけど、ウォーキングは
 きつくなってからがえらい長いけんねー。」
「足痛いけん、全然、早く動けんし、早く動けんけん
 痛い自分とずーーーーーーーーーっと向き合わんないかんのよね。」
「俺、足の爪、全部はがれた。」
「俺、足の裏に今まで見たことないような大きさの血豆ができた。」
「でも、血豆とか靴擦れとか全然、気にならん。
 そんなの気にならんぐらい、他のところが痛い。全身、どこもかしこも痛い。」
「きついのは100キロウォークのほうかも。」
「うん。そうかも。」
「でも、楽しいんよねー。」
「ぜひ、味わってほしい。」

みんなの話す体験談と
そこから導き出される結論の乖離具合が甚だしいんですけど。

どれもこれもぜーーーーーーーーーーーーーーんぶ
「辛い」と思われる具体的事象ですよー!
それらの事象から導き出される結論が「楽しい」って
だいぶおかしいですよー!!

と、力を込めて訴えましたが、みんなからは
「こればっかりは出てもらわんなわからんよね。」
と首を振られました。

・・・そうなの?そういうものなの?

飲み会終わって小倉までの帰り道。
そろそろ小倉が近付いてきたよ。というあたりで
英雄さん(マラソン参加者)のひとりが

「うん。やっぱりしばらくは走りたくないや。」

とぽつり呟きました。

そんなに?
今更しみじみと呟くぐらい?
本日の最終結論、そこ?
結局のところ、「マラソン、やっぱりもういやだ。」でよろしいですか?

と確認したところ、

「それがねー。今はもう絶対に二度と走らんて思いよるんやけど
 数か月経つと、きつかったこととかだけ忘れるんよねー。
 で、ゴールして気持ちよかった、とかだけ思い出すんよ。
 バカなんだと思う。」

という回答が戻って来ました。

・・・そうなの?そういうものなの?
スポーツって奥が深い・・・。

そういえば。
飲み会終わって小倉までの帰り道。
飲み会会場を後にしたばかりだよ。小倉はまだまだ先だよ。というあたりで
地元友達が

「のんちゃん。お腹すいたー!
 ラーメン食べたーい!」

と言い出したので、「さっきまで呑んでたのに?!」と驚いてみせたのですが。
その気持ちならね、私にもなんとなくわかります。
なんだろね?ラーメンと食後のデザートのあの別腹感覚。
呑めば呑むほど「最後にちょっとだけ」食べたくなっちゃう。
・・・のですが。幸いなことに本日の私は一滴も飲んでないのです。
それゆえに

「ダメー!私はお腹減ってないもん。
 ラーメン屋さんになんて寄れませーん。」

と優しさのかけらもない言葉を返したのでした。
浅いな・・・。私のフトコロ・・・。


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