のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

1リットルの涙

2005年12月30日 02時20分34秒 | テレビ鑑賞
■のりぞう的2005年秋クール1位
■火曜夜21時放送
■出演:沢尻エリカ、薬師丸博子、陣内孝則
    錦戸亮、鳴海璃子、藤木直人

■ストーリ
 中学生3年生の木藤亜也は通学途中にこけて顎にケガをした。
 それをきっかけに亜也に精密検査を受けさせる母・潮香。
 主治医が潮香に告げた検査の結果は絶望的なものだった。
 亜也は「反射的に体のバランスをとり、素早いなめらかな
 運動に必要な小脳・脳幹・脊髄の神経細胞が変化、
 ついには消えてしまう」という脊髄小脳変性症。
 現在の医学ではその原因はわかっておらず、治療法も無い。
 そうして亜也の過酷な闘病生活は始まった。

■感想
 「みんなと生きる場所は違うけど…
  これからは、自分の選んだ道の中に、一歩一歩、
  光を見つけていきたいから!そう言って
  笑えるようになるまでに、私には少なくとも
  1リットルの涙が必要でした。」

 設定を聞くだけで「難病ドラマ」「感動ドラマ」
 「泣けるドラマ」だと分かるけれど、
 難病ドラマにありがちな安易なものではなく
 丁寧に真摯に亜也さんの心情を追ったドラマでした。

 ええ、第二回あたりから一回も欠かさず泣きましたとも。
 のりぞうもこのドラマを見終えるまでに
 たっぷり1リットル以上、涙を流したと思う。

 そして、毎回、見終わるたびに自己嫌悪に襲われました。
 私は一体、どれぐらい真剣に生きているだろう。
 どれぐらい生きることの喜びを感じているだろう。
 私が安易に発しているこの言葉に
 一体、どれだけの重み、どれだけの説得力があるだろう。
 私という人間の薄っぺらさを思い知らされる
 ドラマもありました。

 出演者全員がみな丁寧にその役柄を演じていて
 魅力的でしたが、特に亜也さん演じる
 沢尻さんの透明感あふれる涙に脱帽。
 そして切ない表情がとっても似合う錦戸さん。
 ふたりの恋愛模様は、現実には起こらなかった
 フィクションの部分ですが、この部分があることで
 ほっと救われました。
 うん、恋愛、というよりも「心の支えになる人」は
 生きていくうえで、やはり必要なんだよね。

 どの回もどのシーンもすべて印象的。
 けれど、一番はやはり普通高校から養護学校に
 転校していかなければいけなくなったときの
 亜也さんの日記。

 「終業式まであと4日。
  みんなが私のために千羽鶴を折ってくれているようだ。
  一生懸命折ってくれている姿を
  まぶたの裏に焼き付けておこう。
  たとえ分かれても、決して忘れないために。


  でも・・・・
   「亜也ちゃん、行かないで」
  と言って欲しかった。」


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2 コメント

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ごめんなさい。 ()
2005-12-30 23:28:45
単行本を読んだだけで、

絶対に見られないと思ってた。



私も自己嫌悪に襲われて、本を読む事自体が、

亜也さんに対してものすごく失礼な事のように

思えてきて、私には泣く資格はないと思って、

読まないようにしました。



いつか生と向き合って読めるようになりたい。

でも今は無理です。
返信する
お返事☆ (のりぞう)
2006-01-04 23:26:52
■夜ちゃん

 うん、夜ちゃんは真摯に受け止めすぎちゃうから

 ちょっと辛すぎるドラマだと思う。



 こういうドラマを見なくても

 生きることについて

 きちんと考えられる人だしね。



 でも、いつかぜひ読んでみてね。
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