のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

ワタクシ的大冒険

2009年10月14日 23時21分46秒 | 日常生活
夕方、修養会に一緒に参加していた友人から
「夜ご飯についての感想は書かないの?」
という督促メールが届きました。

夜ご飯ね。
ワタクシ、美味しくいただいていたから
まったくもってスルーだったよ。忘れてたよ。
そういえば、参加者の夜ご飯への反応は十人十色でしたね。

修養会の楽しみのひとつでもある夜ご飯。
毎回、買い物などの下準備は役員の方々がしてくださっているものの
それ以外の準備はみんなで行い、準備から後片付けまでを
みんなで楽しむスタイルを貫いています。

今回は役員の方のリクエストでお鍋。
人数が多いため、鍋が3つ用意され、
その鍋の数分だけ、スープも用意されていました。
つまりスープも3種類。
その3種類のスープを見た友人が顔をしかめて言いました。

「ちょっと!このスープ、用意したの、誰ー?!
 信じられんようなスープばっかりなんやけど。
 普通に鍋を楽しむっていう選択肢はなかったと?」

その言葉に傍らにいた友人も袋を覗き込み
同じように顔をしかめました。

「信じられん。何の嫌がらせ?
 でも、これを選んだ人、分かる気がする!」

彼女の視線の先にいた役員さんがにっこり笑って言いました。
「家で鍋をする前に、味見しておこうと思って。
 この味、食べてみたかったけど、勇気がなかったとって。」

・・・順番、おかしくない?
家でやってみて、おいしかったから、
みんなにもお勧めする、とかじゃないの??

という友人たちの声を背中に受けながら
ワタクシも袋の中を覗き込み、ちょっぴりテンションがあがりました。
チーズ!チーズ鍋!!
おいしそうじゃない?
ワタクシ、チーズって聞いただけでテンション上がるよ!
チーズ味に外れなんかないんじゃない?

早速、封を切り、下準備を始めます。
封を切った瞬間に匂いを嗅いでみる友人。
・・・人間にもまだまだ動物の本能は残されているのね。
と、変なところで、「本能」を実感しつつ友人を眺めていると
先ほどまでしかめていた顔のしかめっ面度がさらに高まりました。

「この鍋、必要なとき以外は蓋を空けるの、禁止ね。
 まぢ、ありえん。」
憤慨がヒートアップしていく友人。

一方、ふたつ目の鍋にあたるカレー鍋についても、
色々な意見、批判が飛び交っている模様。
オーソドックスで日本人にこよなく愛されているはずのカレーが
鍋になった途端、集中砲火を浴びています。
あまりの集中砲火ぶりに、ちょっぴり助け舟を出す友人。

「でも、カレー鍋は、今、流行っとるらしいよ。
 結構、人気があるらしいよ。」

「それ、東京の話やないと?ここ、九州やけん。
 九州人は保守的で有名なんやけん。
 流行とか冒険とか必要ないんやけん。」

せっかくの助け舟にもつれない突っ込み。
そもそも、助け舟を出した友人も、
カレーは王子様的甘口しか食べられない人だったため、
本格的スパイシーカレーの匂いがするカレー鍋の匂いに怖気付き、
あっさりとフォローを終了させます。
誰かー!この空気をどうにかしてくださいー。

その後も、
「お鍋に糸こんにゃくなんて入れる?!」とか
「せっかくオーソドックスに楽しめるスープもあるのに
 それにウィンナー入れるなんて、邪道やん!」とか
「マロニー、必要なくない?」とか
鍋の具材についても喧々諤々の議論が続きます。

・・・鍋って。
意外と家庭それぞれの味で、人によって意見が分かれる
料理なのね。と、目からウロコでした。
まさかここまで意見が戦わされるとは。

でも、出来上がった鍋はどれもこれも非常においしかったのです。
チーズ鍋を批判していた友人は一口味見をした後も
しかめた顔を戻すことはありませんでしたが。
しかめた顔の眉間の皺をさらに深くしていましたが。
なおかつ、
「私まで変な鍋、食べたと思われるやん。
 一緒にせんでほしい。」
と文句を言い続けていた友人もいましたが
「おいしいね。おいしいね。」
と言いながら食べあった友人も、勿論、いました。
遅れて合流した友人も
「ばりうま!」
と、がつがつ食べておりました。

遅れて合流した友人に関しては、
おなかが空いていたからこそ、では?という感は否めませんが。
夕食時に「おいしいね。」と言い合った友人も、結局は
「おいしいけど、鍋ではないよね。
 鍋、と思わなければおいしいよね。」
という手放しでの褒め言葉ではありませんでしたが。

でも、とってもとってもおいしかったのです。
ワタクシも刺激物が苦手なため、カレー鍋自体を食すことは
辛さ故に断念しましたが、カレー鍋とチーズ鍋を混ぜて飲むと
非常にまろやかなカレースープになるのです。
そのカレースープが非常にうまかったのです。
おなかがいっぱいに関わらず「苦しい・・・。」と呻きながら
ブレンドスープ鍋を2杯ほど飲みほしてしまいました。

たまには、冒険も悪くないな。
と思ったお鍋大会。




もっとも。
今後、ワタクシが鍋を主催する際は
間違いなく、オーソドックスな鍋を選ぶとオモイマス。
おいしかったんだけどね。

どうやら、ワタクシの舌はまったくもって純日本人仕様の模様。
感性も見事に封建的な九州人のDNAを受け継いでいる模様。


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