のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

サマーウォーズ/2009年日本

2010年10月16日 01時05分35秒 | 映画鑑賞
29.サマーウォーズ/2009年

■監督;細田守
■脚本:奥寺佐渡子
■出演
神木隆之介、桜庭ななみ、谷村美月、富司純子、 永井一郎、仲里依紗

■感想 ☆☆☆☆
周囲の方々からよくない感想をまったく聞かなかったこの映画。
よくない感想を聞かなかったどころか、見た人見た人ことごとく
「面白かったよ!」「傑作だ!!」とべた褒め状態だったため
私の中の期待値ハードルがどんどん上がった状態で見てしまいました。
その結果・・・やはり面白かったです。前評判通り!!
正直なところ、ここまで「面白かったよー!」
とみんながべた褒めしているのを聞いてしまうと
ひねくれものの私はかえって反発心を起こしてしまうんじゃないかなー
ななめ視点で作品をみてしまうんじゃないかしらー、と心配していたのですが
そういったことを一切合財忘れた状態で作品を楽しめました。
それくらい作品世界に見事に入り込み、登場人物のひとりとなって
息をつめて、肩に力を入れてこの冒険の顛末に見入ってしまいました。

おばあちゃんがとにかくかっこいいです。
「おばあちゃん」と聞いて私が思い起こすのは
カンタのおばあちゃん(となりのトトロ)に代表される
「親しみやすく、優しくあったかいおばあちゃん」。
しかし、この作品のおばあちゃんは向田邦子ドラマに出てきそうな
「厳しく気高く、礼節にうるさく、誇りを忘れないおばあさま」でした。
見ているだけでこちらの背筋もすっと正されるようなおばあさま。
生き様がとにかくかっこいいおばあさま。
そのおばあちゃんを頂点とした一族の集まりや
彼らの培う結束感に、これが伝統的に日本が築いてきた血縁世界なんだな、
と嬉しくなりました。その価値観に古臭さを感じることもあるだろうし、
一族の関わりが近かったり密接だったりするが故に面倒なことも
多いだろうけれど、それでも彼らの発する「うち」に
懐かしさとあたたかみと親しみ深さを感じました。

それは私自身も彼らと同じように親類縁者で集まり、
彼らとの交流の中で得た思い出をたくさん持っているからかもしれません。
もっとも我が家は、あんなに由緒正しい血筋ではないし、
あそこまで強く確固とした「一族の長」たる人物はいないのですが。
それでも、やはりお盆正月には「祖父」と「祖母」を囲み、
食事に、語らいに時間を費やし、多くの親戚たちに成長を見守られ
今は私たちがちびっこたちの成長を見守り・・・。
そういった環境を経験しているからこそ
あの映画の中の世界を他人事には思えませんでした。
また、巻き込まれる冒険がね。
なんとなくお仕事的にも妙な親近感を持ってしまったというか。

とにかく楽しく懐かしくそして爽やかな作品でした。
それにしても驚きの声優陣でした。
エンディングを見て、その豪華さにびっくり。
大好きな桜庭ななみちゃんに谷村美月さんも出ていたなんて。
ななみちゃんは思い返すと確かに・・・・と納得しましたが
谷村さんは、未だに「え?本当に彼女の声だった??」と驚いています。
すごいなー。さすがだわ。


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