■お江戸吉原事件帖
■のりぞう的2007年秋クール3位
■金曜夜20時放送
■出演:東ちづる、萬田久子、横山めぐみ、小林恵美、
渡辺裕之、海東健、神山繁、高松あい
■ストーリ
天下御免の遊郭、色里・吉原。徳川幕府公認の遊び処。
そこにひしめく遊女なんと三千人。また、そこで商いをしている
人たちも含めると、人口一万人を越える一つの町であった。
周囲を塀で囲まれたこの町で精一杯生きようとする遊女たち。
彼女たちを悲しませる傲慢な男たちに対し、鉄槌を食らわせて
懲らしめる女たちがいた。
「芸は売っても色は売らない女」芸者・おれん、元花魁で現在は
番頭新造・ひばり、花魁たちの恋文配達人・あけみ、吉原きっての
事情通、おこう。彼女達四人の思いはひとつ。
「吉原(なか)の女を泣かす奴は絶対に許さない!」
■感想
時代劇大好きです。
なんせ、小さい頃はドラマといえば、時代劇という家庭で育ったもので。
水戸黄門や暴れん坊将軍のテーマソングで軽くテンションが上がります。
とはいえ、ここ数年、現代ドラマのほうに比重が傾いており
時代劇からは少しずつ足が遠のいています。小さい頃から見ていた
シリーズ物は流し見することがあっても、新たに始まった時代劇には
手を伸ばしていませんでした。
が、今回はたまたま第1回放送時に家にいたこともあって、鑑賞。
キャストの豪華さと「吉原」という大好きな場面設定にすっかり
魅せられてしまいました。
万田さんは色っぽく、東さんはかっこよく、横山さんは艶やかに
そして小林さんは凛々しく、男性を懲らしめていました。
こういう女性が活躍する時代劇、大好きです。
女性の哀しみに焦点を合わせたお話も大好き。
そして、女性の哀しみといえば、「吉原」だと思うのです。
が、この作品では吉原の女たちを「悲しみを背負った女性」として
だけでなく「誇りを持って花魁として生きている女性」として
描いていて、そこも素敵でした。続編希望。
女性たちがかっこよかったため、男性陣の影は薄かったのですが
海東さん演じる左平次が最終回で大活躍。
「吉原では、裏切り者には死が待ってるんだよ」とニヒルに
つぶやく科白と表情がツボでした。
音楽のすばらしさも印象に残りました。
オープニングだけでなく、エンディングもストーリ中のBGMも
どの曲も実に耳に残りやすく聴き易い曲ばかりでした。
特にエンディングの曲は「江戸」の雰囲気にぴったりの
ちょっぴり哀切漂うメロディで、サントラがほしいなぁと思ってます。
それにしても、このドラマの出演者で「豪華!」と興奮している
あたり、テレビ好きにも程があるだろう!という気がしないでも
ありません。
■のりぞう的2007年秋クール3位
■金曜夜20時放送
■出演:東ちづる、萬田久子、横山めぐみ、小林恵美、
渡辺裕之、海東健、神山繁、高松あい
■ストーリ
天下御免の遊郭、色里・吉原。徳川幕府公認の遊び処。
そこにひしめく遊女なんと三千人。また、そこで商いをしている
人たちも含めると、人口一万人を越える一つの町であった。
周囲を塀で囲まれたこの町で精一杯生きようとする遊女たち。
彼女たちを悲しませる傲慢な男たちに対し、鉄槌を食らわせて
懲らしめる女たちがいた。
「芸は売っても色は売らない女」芸者・おれん、元花魁で現在は
番頭新造・ひばり、花魁たちの恋文配達人・あけみ、吉原きっての
事情通、おこう。彼女達四人の思いはひとつ。
「吉原(なか)の女を泣かす奴は絶対に許さない!」
■感想
時代劇大好きです。
なんせ、小さい頃はドラマといえば、時代劇という家庭で育ったもので。
水戸黄門や暴れん坊将軍のテーマソングで軽くテンションが上がります。
とはいえ、ここ数年、現代ドラマのほうに比重が傾いており
時代劇からは少しずつ足が遠のいています。小さい頃から見ていた
シリーズ物は流し見することがあっても、新たに始まった時代劇には
手を伸ばしていませんでした。
が、今回はたまたま第1回放送時に家にいたこともあって、鑑賞。
キャストの豪華さと「吉原」という大好きな場面設定にすっかり
魅せられてしまいました。
万田さんは色っぽく、東さんはかっこよく、横山さんは艶やかに
そして小林さんは凛々しく、男性を懲らしめていました。
こういう女性が活躍する時代劇、大好きです。
女性の哀しみに焦点を合わせたお話も大好き。
そして、女性の哀しみといえば、「吉原」だと思うのです。
が、この作品では吉原の女たちを「悲しみを背負った女性」として
だけでなく「誇りを持って花魁として生きている女性」として
描いていて、そこも素敵でした。続編希望。
女性たちがかっこよかったため、男性陣の影は薄かったのですが
海東さん演じる左平次が最終回で大活躍。
「吉原では、裏切り者には死が待ってるんだよ」とニヒルに
つぶやく科白と表情がツボでした。
音楽のすばらしさも印象に残りました。
オープニングだけでなく、エンディングもストーリ中のBGMも
どの曲も実に耳に残りやすく聴き易い曲ばかりでした。
特にエンディングの曲は「江戸」の雰囲気にぴったりの
ちょっぴり哀切漂うメロディで、サントラがほしいなぁと思ってます。
それにしても、このドラマの出演者で「豪華!」と興奮している
あたり、テレビ好きにも程があるだろう!という気がしないでも
ありません。
言葉が独特でしょ?「~ありんす。」とか。あれがすっごい艶めかしくて、いいな、なんて思ってたのです。
後に吉原がどんな場所だったのか理解が進んでからは、のりぞうさん同様「哀しさ」に引かれたりもしました。
杉浦日向子さんの「大江戸美味草子」だったとおもうのですが。
http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E6%B1%9F%E6%88%B8%E7%BE%8E%E5%91%B3%E8%8D%89-%E3%82%80%E3%81%BE%E3%81%9D%E3%81%86-%E7%B4%99-%E6%9D%89%E6%B5%A6-%E6%97%A5%E5%90%91%E5%AD%90/dp/4104259012
名の通り、お江戸の美味いもんについて描かれた、この本の中で、吉原の「食」についても記した箇所がありまして。
吉原の女性は「雲の上に住む女」というイメージを守るため、お客さんの前では食事をしなかったらしいのです。
いくらお腹がすこうと、見た目も華やかで美味しい肴をつつくお客さんの前で、ひたすら笑顔で我慢我慢。
だから、夜中、お客さんが寝静まった後、こっそりお客さんのお膳の残りの肴をつまんだりして。
朝、お客さんを送り出した後、お化粧などを全部落とし、衣装も着替え、ごく普通の女性の姿となってご飯とおしんこだけの質素なご飯を食べたそうで…。
そういう光景を思うと、きゅーってくるものがあります…。
花魁と呼ばれた女性たちは、大名道具(言葉はすごく悪いですが…)と呼ばれ、大変丁重な扱いを受けたそうですが、そんな人たちは少数で。
多くの吉原の女性はこうした境遇を一生懸命生きていらしたんだろうなあ…。
とか言いつつ…太夫さんと呼ばれた方のお姿をちょっと拝見してみたい気がしちゃってたりして…。
見目が良いというだけでなく、芸事に通じ、教養も深く、そしてきっと吉原という苦界で生きる花としての高い矜持を持っていらっしゃって(たんだと、勝手に想像してるのですが)
きっと、すごい美しい人たちだったのではないかと。
あ、うん。好奇心みたいなのは、あかんのですが。
でも、お姿を拝見してみたいなあ~。(叶わぬ願いですけど)
「ありんす」使ってましたよー。
惹かれる気持ちもよーく分かります。
なんだか色っぽいんですよねぇ。
女性力がゼロに限りなく近いワタクシにとって
吉原の女性はただただ尊敬の眼差しで見上げる存在です。
ワタクシには勤まらない職業ですわ・・・。