のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

ほんとうのエコを考える世界紀行

2011年07月16日 11時33分25秒 | テレビ鑑賞
あ。相葉さんが出るんだー♪というだけで録画していたテレビ番組。
「エコ」という言葉は少し軽くて苦手ですが
でも見てよかったなぁ、としみじみ思った番組でした。
「エコ」とか「地球に優しい」とか気負う必要がないんだ。
今の私たちの生活に固執するならば、我慢は必要だけれど、
そもそも今の私たちの生活が最良なのかな、
きっと私が今の私の生活を手放すことで楽になることもたくさんあるだろうな
必要ないのに無意識のうちに身体中に力入れて踏ん張っている余分な力って
多いんだろうな、今の生活に固執することでなくしている笑顔もあるだろうな
と素直に思えました。

番組を見ていて心から納得したブータンの大統領の言葉
「あなたは幸せですか?」という相葉氏の質問への回答です。

「多くの人は『幸せ』と『喜び』を混同していると思います。
 『喜び』は感覚が満たされたときに感じるものです。
 味覚や嗅覚など身体的なものです。
 しかし、この『喜び』は一瞬のものですぐどこかへ行ってしまいます。
 これは『幸せ』とは違います。

 『幸せ』とは長く続くものです

 私は家族に恵まれています。そして、とても平和な国に住んでいます。
 今なお自然が豊かな国です。だから私は幸せだと思います。」

そして、このブータンの大統領の言葉を聞いたゲスト
船越さんの言葉にも深く深くうなずきました。

「羨ましいなと思ったのは、『幸せだと思うのはなぜですか?』
 という問いかけにこれだけ明確で分かりやすい、子どもだって
 『そうだよね』とうなずける言葉を持ってパッと答えを導き出せる
 国のトップがいて、そして国民たちもその国のトップに尊敬をささげている。
 国を牽引する人と国民が一枚岩になっている、
 その状況が羨ましいなと思いましたね。
 きっとそこも日本が見習うべきところですよね。」

夜のミッキー・マウス/谷川俊太郎

2011年07月16日 11時16分19秒 | 備忘録
久々に谷川さんの詩集に手を伸ばしました。
言葉の選び方、使い方を尊敬。
どんな感性を持っていたら、こんなふうに世界を見られるんだろう。

個人的に今回の一番の発見は「ああ」の官能的な世界でした。
人間には豊かな想像力があるから、直接的な言葉を使わなくても、
直接的な画像や言葉遣いよりもよほどエロティックな世界を紡ぎだすことができる。
言葉の力の大きさを痛感しました。

そして、「ひとつまみの塩」の最後の二行に深く感銘を受けました。
詩を読むとき、私はいつも考えすぎてしまうけれど
好きな言葉を探し出すだけでいい。理解しようなんて考えなくていい。
「レシピの楽譜を演奏するのは自分しかいないのだから
 理解を超えたものは味わうしかないのだから」

以下、私のための備忘録です。
----- 「五行」より抜粋 -----------------------------------------

昨日を忘れることが今日を新しくするとしても
忘れられた昨日は記憶に刻まれた生傷
    ・
    ・
    ・
その人の悲しみをどこまで知ることができるのだろう
目をそらしても耳をふさいでもその人の悲しみから逃れられないが
    ・
    ・
    ・

------ 「よげん」 ----------------------------------------------

きはきられるだろう
くさはかられるだろう
むしはおわれ
けものはほふられ
うみはうめたてられ
まちはあてどなくひろがり
こどもらはてなずけられるだろう

そらはけがされるだろう
つちはけずられるだろう
やまはくずれ
かわはかくされ
みちはからみあい
ひはいよいよもえさかり
とりははねをむしられるだろう

そしてなおひとはいきるだろう
かたりつづけることばにまどわされ
いろあざやかなまぼろしにめをくらまされ
たがいにくちまねをしながら
あいをささやくだろう
はだかのからだで
はだかのこころをかくしながら