夢七雑録

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気ままに亀戸散歩(1)

2010-03-15 22:46:16 | あの町この町
 錦糸町に来たついでに亀戸天神に行く。錦糸橋で横十間川を渡ると、右手に江東区水上バスの亀戸乗船場が今もあった。この水上バスは、横十間川から小名木川に入り、扇橋閘門で水位調節をして先へ行くという面白いコースを通っていたのだが、今は廃止になってしまったらしい。定期運航を維持できるほどの利用客がいなかったのだろう。

 
 横十間川に沿って北へ行くと、亀戸銭座旧跡の標柱がある。この場所で公団団地を造成した際、多数の銅銭が発掘されたという話を聞いたことがあるが、銭座、金座、銀座などは各地にあるので、他にも同じような話があったのかも知れない。ついでながら、この標柱の近くに「まちなみ景観賞」の銘板が置かれている。団地自治会が植栽の手入れをしていることが評価され、江東区から表彰されたのだそうだ。横十間川に沿って、もう少し歩くと、天神橋がある。ここで蔵前橋通りを右に折れて亀戸天神に行く。

 亀戸天神の1月の神事にウソ替えというのがある。前年のウソを納めて新しいウソを求めるという事なのだが、一度始めてしまうと、途中では止めにくく、毎年のようにウソ替えに行っていたことがある。そのうち、面倒になって止めてしまったのだが、民芸品としてとっておけば良かったかもしれない。亀戸天神は梅の名所でもあるが、年間で最も混雑するのは藤の季節の方である。この時期には、屋台も出て、境内の料亭はもとより周辺の店も繁盛して、くず餅の船橋屋には行列が出来ていたりする。亀戸天神の池は心字池だが、今は改修されて直線の多い池になっている。改修後、花の勢いが多少衰えたように思ったが、多分、気のせいだろう。亀戸天神の祭事では、このほかに、菜御供、例大祭・献灯明、菊祭りなどの行事があるが、どの行事も、どこか親しみやすい雰囲気を持っている。

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