山の奥の細道から

今日からブログを始めました。 山野草が好きでこんなタイトルをつけました。

春よもう少しゆっくりしていって!

2019-05-23 18:48:46 | 日記
五月の爽やかな風に新緑が美しく輝いています


水中で「黄菖蒲」が爽やかに揺れています
夏の暑さに負けないようにと美しさに磨きをかけているかの様です






みずみずしい若葉に心が癒されます
「やぶでまり」には格別な思い出が有ります
五年前に入院していた折 両手にっぱいのやぶでまりを抱えて友達がおみまいに来てくれました
その時私はしばらく目を閉じて考えていました
滾々と湧き出る清水や小鳥のさえずりを思い出しました
入院生活での中に花が有りますことはどれほど心の安らぎと癒しになることでしょう
それは草木に心を寄せて命のはかなさや輝きを感じた瞬間でした





のびやかに成長する蔓物が美しい季節です
「クレマチス」の花がさわやかな初夏の風に心地よさそうに揺れいて
まるで風と戯れているようです
そこには命のリズムを感じます



この季節には「ぎぼうしの」葉の美しさが際立つ季節です
若芽は山菜として 又百合に似た花もまた山菜として一日花ですがなかなか美しくておいしいのです
私達はいつもこのように自然を利用し共存して寄りそいながら生きてきました



木陰に楚々と咲きます「ヒメシャガ」 です
身近な草花や庭に咲く花
小さくて存在感も余りありませんが爽やかに初夏を感じます
名も無いではなくて私は名も知らぬ雑草におわれながら「春よもう少しゆっくりとして行って」と
独り言をぶつぶつと言っています




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例え古くても 音がよくなくても・・・・・

2019-05-20 18:08:06 | 日記

五月 暑くも無く寒くも無くて一番過ごしやしい季節です



新しい鐘楼の建設は着々と進んでいますが
この古い山門は鐘楼は鐘としての役割は終えましたが
景観として大事な役割をになっております
四季を通じていつも素晴らしいのですが
殊にこの若葉の季節は格別と思います
私はもうこの坂を自力で登ることは出来ませんが
この山門の下におわします馬頭観音さまや聖観音様の元に咲きます
ササユリや野菊の事は忘れることはありません
この山門は鐘の如何にかかわらずこの寺の宝と思って
ご先祖さまに感謝しております







うつむいて咲く姿が微笑ましくて愛らしい「かくれん」 です
蕾の頃は茎のてっぺんなのに蕾がおおきくなりますと
急に葉が伸長して花が下になります
まるで日傘をさした美しい和服の女性を思わせます
大切な山野草でだんだんと増えてきて楽しみです



植物は花に目が行きがちですが
葉だけでも充分に美しいと思います
足音を忍ばせて近ずけば先ほどまではにぎやかだった蛙の声がピッタと止んで
おたまじゃくしばかりが泳いでいます
何もかも新しい命の誕生する季節なのでしょう



華やかにまるで自分の居場所をえたように大胆にふるまっているかのような「しゃくなげ」 です
五月ならではの植物の花の勢いを感じます







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緑のそよかぜ

2019-05-10 15:25:40 | 日記
みずみずしい若葉がひとびとのこころを癒してくれる季節です





山中自生します「かばざくら」が見ごろを迎えました
その香りと共に美しさ心を惹かれます



日中はかなり暖かですが朝夕霜が降りたりしてまだまだゆだんできません
南アルプスにはかなり雪が残っています
この雪がやがてやってくる夏の水不足を顔決してくれるのでしょう





緑に囲まれた裏庭にひときわ華やかな「はなずおう」です
  「びっしりと花整えしずおうかな」一関子
まだ枝の葉の無い幹に咲く濃い ピンクこの花は赤の染料ともなるそうです





常緑のつややかな丸い葉にうつむいて咲く可愛い花「いわかがみ」 です
その葉のつややかさを鏡に例えてこの名がつくそうです
花ことばは物思いだそうですうつむく姿からでしょう
丸で樹下にヒッソリト物思いふけっているかのようです


「きらんそう」 別名「地獄の釜の蓋」とも
地を這うようにして咲きますの
このの様な別名なのでしょう



この花も樹下にヒッソリト咲きます「えんれいそう」 です
これは園芸種なのでこんなに華やかですが自生種はもっと小さな花で目立ちませんが
それなりの風情が有ってなかなか良いのですが
私の足ではもうそこまでいくこが出来ません
誠に残念ですが欲を言ってはきりがないとあきらめています





緑の芽ふきの多い中で白い芽吹でこれまた白い花「かまつか」」です
山門をバックにして爽やかに風に揺れています一寸初夏の雰囲気でもあります





季節に合わせて「さくえらそう」も「水芭蕉」もさきましたした
毎年の事なのにこれら花々が咲きますと
元気づくのはばぜ?
これらの花々はまるで今ここに生きていることを主張しているかのようです
季節は時として私に激しく迫ってきて命のあり方まざまざと見せてくれるかのようです





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山のお寺の鐘が鳴る~♬

2019-05-03 17:38:00 | 日記
令和元年五月三日 昨年より建設中の鐘楼の搗き初めを行いました



建設は未だ途中ですが 五月三日は我寺院の例祭です
弓道の愛好家や 信徒の皆さまも集まります この日を選んで早めにおこないました
五月晴れの下大勢の皆様に見守られて 立派に落慶法要が出来ました
大正五年に今の山門が建設されてから鐘も戦禍を免れないで いったんは供出されました
先代や檀家の皆様様のお骨折りで昭和二五年に再度鐘がきました
戦後物資が乏しい頃の事でしたので、、、、、と
かねてより現住の希望でした
鐘の音は
余韻を響かせながら静かに回りの山々に吸いこまれていきました
私は世界平和 正法興隆 国家安寧 万番民豊楽 等と の願ごとが刻まれた鐘を思い
どうぞこのまま静かな穏やかな日々が続きますように、、、、と
手を合わせました
飯伊では一番大きな鐘となりました
住職の希望に協力してくださ方やお檀家の皆様のおかげです



庫裡の前の見ごろを迎えた「海棠」が
長い花茎を揺らしながら咲いて居てまるで
今日の慶事を共に喜んでいるようでした
嫁いでおよそ半世紀いろんな目に遭いましたが
兎に角こんな体でもなんとかできることを手伝いながら
このような慶事を見ることが出来て幸せと思っています

疲れた足を引きずって家に戻れば




「きくざきいちげ」と「花イチゴ」が迎えてくれました
私はホッとして 庭石に腰をおして目を閉じて
しばらくは休んでいました
「ごくろうさん」と言う声が聞こえた様に思って
目を開ければ花々がほほ笑んでいるように思えました
昨年来 この仕事をなんとかなしとげなければ、、、、、、、、と
硬い鎧の様なものに包まれたような緊張感がふっとほどけて
すっと気が楽になりました
まさにこの草花の癒し効果です



命漲る五月木陰でじっと趣のある葉を広げています「やぶれがさ」です
みずみずしい若葉は人々に心を癒してくれます





色違いに咲きます「いかりそう」です
毎年春が来て花を咲かせて静かに枯れていきます
はかなげなそんな身の回りの草花命の輝きを
私へのエールととらえて
一本一草慈しんで育てております


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