山野に自生して草木に絡みながら、又地を這うようにして咲く 「かざぐるま」 (上二枚)
細い優しい草姿ではありますが、他の草木に押されながらも
精一杯生き延びようとしていて感動します。
可憐さの中にも、野生の中に生きる逞しさを感じます。
「クレマチス(てっせん)」 です。
かざぐるまに比べれば、華やかですが気品もあります。
「どっちが綺麗・・・?」なんて見比べないでくださいね。
その時、その時で人の心は変わるもの。
みんな違って みんないい (金子みすずさんより)
「いわちどり」 です。
可憐な小型の蘭の仲間で山地の岩壁にしがみつくようにして自生します。
花を千鳥に見立てて、岩に着生して咲く事からこの名がついたそうです。
この花が咲き始めますと 「夏が近いな」と季節を感じる花です。
「セッコク」 です。
セッコクの花咲き誇る 山の辻 一つの路は渓谷(たに)に続けリ と詠まれた方が有りました。
本当にセッコクの咲く所をとらえた短歌と思います。
まさにこの様に 深山の老木の枝や岩に着生して咲く清楚な小型の蘭です。
こんな可愛らしい花々に山路で出会えたら・・・って思うけれど
残念ながら、なかなかそんなわけにはまいりません。