山の奥の細道から

今日からブログを始めました。 山野草が好きでこんなタイトルをつけました。

野に咲く花に秋を感じて

2020-08-24 10:40:26 | 日記

暦の上では秋ですが

日中の残暑はまだまだ厳しいものが有ります

 

 

 

杉木立見あげる木々の隙間からシンシンと降り注ぐ蝉の声を聞いて育った

「たまあじさい」 です

可愛いい丸い蕾と楚々とした花姿は独特です

ほかの山アジサイに一月ほど遅れての開花です

 

池のほとり実った「はまなす」です

残暑から解放されて次の季節に向けて命の色を表し始めました

ビタミンCが豊富で美容に大変よいそうですが

私の足では危険で近ずくことが出来ません

誠に残念

 

 

 

秋はまた実りの季節でもあります

春一番の梅の実はもう干されて甕の中です

早春に小花をびっしりと付けてまるで春霞のようにさきます

「あぶらちゃん」です

つややかな丸い実は昔 は油を採取してともし油につかったそうです

自然から取って自然に還す

何も残さない生活だからこそコロナなんてなかったのですね

 

野原群れて自生する「すすき」 です

大きく弧を描く葉も美しいのですが

穂が出ますと「おばな」と呼んで更に秋の風情です

 

蓮池のほとりに咲きます「吾亦紅」 です

華やかさはありませんが秋を代表するようなはなです

秋は移ろう自然に憂いを感じる季節でもあります

吾亦紅、ススキ、かるかや、秋草のわびしき極み、君に送らん  若山 牧水

とこのようにうたわれております

秋草はわびしき極みなのです

少しずつ秋を感じてなんとか厳しい暑さをのりこえたのかな?

とおもっています

 

 

 

 

 

 

 

 

     

 

 

 

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終戦七五年めに

2020-08-15 14:03:58 | 日記

終戦の日八月一五日正午より一分間我が町の寺院は

揃って平和を願う鐘をつきます

 

 

 

昨年新築した鐘を住職が山門の鐘を孫が

それぞれ三、二,一、ゴ~ンと鳴らしました

この戦争で三百十万が命をおとしたそうです

国土は焦土と化しましたが

その体験を語る方がだんだんと少なくなっているようです

私達は先人の厳しい体験を忘れないで後世に

二度とこのようなことが起こらない様に伝えなくてはなtりません

そんな思いで合掌をしました

そしてもう一つコロナが一刻でも早く終息しますように、、、、と

鐘の音は余韻を響かせて私達の願いを乗せて周りの山々にに吸い込まれていきました

厳しい残暑の中の一分間でした

 

明けて今日は送り盆です

日中は相変わらずの残暑です

モクモクとした 入道雲をバックに自由奔放に枝を伸ばしています

嫌われ草の「ぼたんずる」です

この草はとても甘い香りでいつも蝶や蜂に囲まれています

花ことばも休息、心地よい癒しだそうです

丸で花の門ともいうくらいです

 

さすがに暦の上では秋を思わせてくれます「柚香菊」(ゆうがぎく)です

野菊で一番早い開花です

その花の香りが柚子に似ていてこのなまえだそうです

朝夕の涼しさから野菊の季節になったのです

他の野菊の硬い蕾を横目に見て涼風に揺れて咲く姿からか

花ことばも天真爛漫だそうです

 

杉木立見あげる木々の隙間から

チラチラとこぼれる陽ざしを受けて立派に育ちました 「くさぎ」です

晩秋に実る実が草木染めの藍の色だそうです

花の香りが悪くてこのような名前だそうです

 

木陰はやはりとても涼しくて秋の到来を感じます

秋の七草の筆頭の「萩」 です

萩は万葉集にも一番多く詠まれている人気の花です

万葉の頃は馬に乗って萩の花見をしたという記述も残されています

一寸した風に揺れて咲くさまに季節の移り変わり思わせられます

七月末のお施餓鬼会からお盆の法要と仏事をこなして

ほっとする時でもあります

お公家さまが手に持っておられるヒノキの扇に葉が似ていて

「ひおうぎ」 です

晩秋の頃の実が黒くてつややかで「ぬばたま」といわれます

ぬばたまは黒髪の枕詞にもなっています

一日花で花ことばも誠実だそうです

決して華やかではありませんが

誠実そうな花姿です

 

コロナだけでも大変なのに連日のこの残暑

身も心ボロボロなんて方もおいでることでしょう

どうぞこの山の奥に咲きます

萩やユウガギクが風に揺れますのを感じて

我が待つ秋は近ずいていると思っていただけましたら幸いです

 

 

 

 

 

 

 

 

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立秋に寄せて

2020-08-07 16:36:44 | 日記

七夕や秋を定る夜の始め   松尾芭蕉

今日から暦の上では秋です

心なしか吹く風も涼しく思われます

でも本格的な暑さはむしろこれからかもしれませんね

それでも野に咲く花や庭の花は秋の花です

秋の七草に入ります「おみなえし」です

お盆を待たずに咲き始めました

この花の匂いがよくなくて女郎花と当て字です

そればかりではなくて黄色いから粟のイメージだそうです

この花の白はご存じの「オトコエシ」で男郎花です

これは白米を意味しているそうです

 

やはり秋の七草の「ききょう」 です

そこかしこに秋を感じる花が咲き始めました

桔梗は万票の昔から人気の花です

極楽浄土を願う人の心の花の花と言われていそうです

なるほど良く墓地でみかけます

我が家の墓地も桔梗が群生していてお盆にはとても賑やかです

 

 

秋に咲きます花の中では比較的大きな花「うばゆり」です

芯の部分のみどリがこの花の白さを引き立てていてなかなか美しいのです

種の部分がドライフラワーとして一年程楽しめます

又ほのかに良い香りがです

皆さまfがコロナのために不自由な暮らしを余儀なくされています

変わりない普段の暮らしがいかに有りがたかったと実感させられています

 

雑草の中でひときわ鮮やかな花「ふしぐろせんのう」です

春からの異常気象にじっと耐えて開花しました

ナデシコ科だそうです

どことなにているとおもっていました

因みに花ことばは恋のときめきだそうです

恋人にプレゼントすると良いとのことです そんなイメージの花です

今更知っても仕方ありません     五十年前ならいざ知らずです

 

何時どこから来たのでしょう「なでしこ」が本堂の前の仏さまのわきに

こここそが我が居場所と咲き始めました

秋の七草のしんがりを務める花で美しい日本女性の美称ともなってっています

万葉の昔から人気の花です

久方の雨は降りしく撫子のいや初花に恋しき我が背    大伴家持

可憐な花姿は可愛い子供をなでるように慈しむ花と言うことから

この名になったそうです

ギリシャ神話では最高神ゼウスの花と言われているそうです

優しく秋風に揺れる様に来寺される方が皆さま愛でて帰られます

 

コロナのために窓を開けて接客していますと

満天星の中に行ったり来たりとそれは忙しい親鳥たちです

私達が見ていることも知らずに子育てでけんめいです 

ある日余り静かでしたので覗いてみたらもう巣立っていました

良かった!こんな時代だからこそせめて小鳥くらいは

自由に思いきり外で羽を伸ばしてほしいですね

 

お盆が近付いても我が家から巣立った子供や孫に遭うことが出来ません

不安な日々が続いておりますが先の事はだれにもわかりません

そんな不要不急の事よりも

真っ赤に熟れたトマト、不揃いな野菜たちがテーブルに並んで

目の前に日焼けした健康そうな住職(これが一番大事)が居て

いま目の前には素晴らしい事がいっぱいあるのだ!と思って生きていくしかありません

庭の草が風に揺れて確かに秋と思わせられます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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だからこそ。それでも。

2020-08-01 10:00:00 | 日記

コロナにかからず災害にも合わずに無事に八月が迎えられましたことに

まずは感謝します

四月半ばの頃の山ユリの芽ふきです

 

風や雨に震えながら折り重なるような情景です

お互いに声を掛け合い助け合っているかのように映って

深く心に刻み込まれるような山ユリの開花です

 

 

 

「ぎぼうし」は葉だけでも充分に美しいのですが

この可憐な百合の様な一日花ははかなさと優しさを併せ持っていて好きです

因みに花ことばは落ち着きだそうです

 

 

この花は「ムラサキタカネアオヤギソウ」ともうします

その名のとうり高山植物です

今年梅雨明けが遅かったために良く伸びて元気な花を咲かせてくれました

なぜか花の色がいつもよりも鮮やかです

凛として気高さを感ずる花です

これ「やぶでまり」の実です

時は等しく全ての物に流れます

草木はその由を知るや知らぬやあるものは

もう実を付けて風の中にいのちの行方を委ます

 

長雨のために元気な「しのぶ」です

こういう寄生植物にはこの気候は良いのでしょう

自然が作り出した色、形、質、等全体美ともいえます

秋になれば黄色く色ついて一寸した風にはらはらと舞う前の

ほんのひと時の自然美ともいえる姿です

 

 

「ノカンゾウ」 です

一重咲きはまるでオレンジの百合の様です

色鮮やかでなかなかインパクトのある花です

 

長引くコロナで鬱鬱している方も多い事でしょう

昔から花の美しさは人の目と心癒してきました

それゆえに私達は花に心を寄せていきてきました

ある時立派な和尚さんのおことばです

「だかっらこそ」 「それでも」と心の中で唱えれば

そのあとに続く言葉が必ずポジテイブになって自然と未来がひらけてきます

これは有名なアスリートやピンチに遭った方達が

切り開いた言葉でもあります

鬱鬱していてもしかたありません

こんな時には 「だからこそ」 と「それでも」で頑張らなくては、、、ですね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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