山の奥の細道から

今日からブログを始めました。 山野草が好きでこんなタイトルをつけました。

花のはかなさよりも、逞しさを

2012-12-18 20:05:03 | 日記




花の たましい      金子 みすず
 
 散ったお花の魂は、
 み仏さまの 花園に、ひとつ残らず 生まれるの.

 だってお花は 優しくて、 おてんとう様が 呼ぶときに、
 ぱっと開いて、ほほ笑んで

 ちょうちょにゃ 甘い蜜をやり、 人には匂いを みなくれて
 風がおいでと呼ぶときに、 やはり素直に付いてゆき

 なきがらさえも ままごとの、 ご飯になって くれるから。

主に花を取り上げて投稿して参りましたので、私の大好きなこの詩で、
今年のブログを閉じたいと思います。
ご訪問下さいまして、有難うございました。

花のはかなさよりも、生き残ろうとする植物の逞しさに学び、
病むことも無く、事故にも遭わず、只今ここに こうしていられますことに、感謝しがら、
新しい年を迎えたいと思います。

難を転ずの語呂合わせから、 「南天」 の花と実です。
皆さま、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ!



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静まり返った、白い世界で

2012-12-10 11:32:10 | 日記




雪がシンシンと一晩中降った翌朝、
銀色に閉ざされた無彩色の世界が広がっていました。
静まり返った池のほとりに、秋には綺麗な花を咲かせてくれた 「のこんぎく」が、
星をちりばめたように、キラキラ光る雪をかぶって、
今、旅立とうとしていました。
又来年と願う気持ちを、この綿の様な かよわい種子に託して
逞しく、凛として立っていました。
白い色は、さびしげ、ことに雪の白さは花とは違って太陽があたれば、
何もなかったかのように、はかなく消えてしまいます。
でも一時ではあっても、水墨画の様な清らかで、神秘的な世界を見ることが出来ました。
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「くろもじ」の木の下で

2012-12-05 21:12:53 | 日記



「くろもじ」の黄葉も散って大地に還り
花芽がしっかりと包まれて、冬支度をしています。
来年に向けての命を育んでいるのでしょう。
「くろもじ」と言えば、あのお抹茶の席に皮つきのままで
和菓子に添えられている ようじ に使われるあの木です。
黒い樹皮に白い斑点が まるで文字に見えることから、こんな名前になったとか・・・。
春には、優しいうす黄色の花が咲きます。





このくろもじの木の元に寒さをしのぎながら咲いている 「はないちご」と 「さくらそう」
粉雪がチラチラ舞うかと思えば、日中は小春日和の様な温かさ。
これでは、花も季節を間違えるのも無理ないですよね。
野沢菜漬けの作業を終えて、冷たくなった手をこたつで温めながら、
ふと、昼間見たあの花は・・・?と木枯らしの声を聞きながら思っています。
でも、きっと大丈夫、何があろうと、どんなに世の中が変わろうと、植物は昔からその姿を変えることは無い,
明日の朝見れば、真っ白な霜を頭に載せて、「このくらいの寒さにまけないぞ」って
にこにこと咲いているよ。 きっと。
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