山の奥の細道から

今日からブログを始めました。 山野草が好きでこんなタイトルをつけました。

木陰に 慎ましく

2012-03-30 19:59:57 | 日記


足元で顔を出し始めた「ゆきわりそう」の小さな花が
「春ですよ。」と声をかけてくれます。
日々、少しずつ伸びてきた花に 陽ざしのぬくもりを感じながら
「春ですね。」と返事をします。
白い花は,さわやかで 優しい。
小さい小さい花だけれど、そこに咲いているだけで
心が和んで 温かい。
ほんのひと時の短い命を、ひたむきに生きている姿が
愛しくて、美しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

薬草「オウレン」

2012-03-24 08:30:46 | 日記


木陰に白い可憐な小花を付けた「オウレン」
「オウレンを 掘る子に問えば 母が病む」と
詩に詠まれるほど 薬草として有名な オウレン。
その可愛らしい花形はもとより
ロゼット状に広がった まるで風車の様な種子の形が、又風情があります。
この形で、あちこちに種を飛ばすからその繁殖力も素晴らしい。
以前、大切にしていた山野草をどんどんと浸食し始めてきましたので
たまらずに掘りこみました。
その 地下茎が 真っ黄色でなるほどこれが「黄連」の
名前の由来かと、思いました。
たぶん、この黄色い部分が苦くて 胃腸薬かもと想像しました。
それ以来、急に殖えなくなってしまって
「悪いことをしてしまった。」と
今もって、反省しています。
今の季節、この常緑の葉っぱも美しいものです。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

別名は 「だるまそう」

2012-03-18 10:15:37 | 日記

厳しい寒さも次第に和らぎ,一歩一歩春に近付いていくお彼岸、
山間の清水の滾々と湧き出る湿地に
毎年咲く 「ザゼンソウ」。
別名を「だるまそう」と聞けば
ひっそりと静まり返った、山間に
じ~っと座禅を組んでいる、赤いお衣の「だるま大師」のお姿を
想像して、「なるほど……」とうなずいてしまう。
新たな生命が沸き立つこの時期に
凍った大地を割るように押して
立派な大きな花を咲かせています。


薄い黄緑色もあります。
カメラを向けた瞬間、
決して私など 足を踏み入れてはならない
聖域のような気がいたしました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大人しい 味わいのある花

2012-03-11 10:04:42 | 日記


あの、恐ろしい震災から 丁度一年になります。
お亡くなりになられました方々の、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
又、心に大きな傷を持ったまま、一生懸命に復興に
立ち向かっている多くの方々に一日も早く平穏な日々が
訪れますことを、心からねがっております。


木々の芽のふくらみが、春の訪れを感じさせてくれます。
庭の一枝をとってきて玄関に飾ったところ
戸外より一足お先に咲きました。
「日向ミズキ」です。
枝の先にそっと咲いた素朴な花が
爽やかな春の香りを運んでくれます。
「どうしようか?」と迷った時にこの柔らかな黄色が
何とも言えない優しさでほほ笑んでくれている、そんな気がします。
この一枝があるだけで、家の中が明るく
野原の春風を運んできてくれる気がします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする