山の奥の細道から

今日からブログを始めました。 山野草が好きでこんなタイトルをつけました。

おもてなしの心

2013-03-30 15:14:49 | 日記






宇治と言えば あの美しい平等院、美味しい宇治茶、源氏物語の宇治での十帖と有名なところですが・・・。

以前、お友達と宇治の煎茶会に行きました。
風情ある木戸をくぐると 苔むした石畳が有り、その奥にあるお茶室へと向かおうとして、
ふっと足元を見ますと、そこに美しい椿の花が一輪・・・・?
思わず足を止めて上を見上げましたが、その辺りには椿の木は有りません。
この椿は私たち三人のため さりげなく置かれたもの・・・。
一寸した心づかいがとても温かく四時間もバスにゆられてきた甲斐があったと感動しました。
お昼は宇治川のほとりで はらはらと舞い落ちる桜を見つつ感謝しながら心のこもったお食事を頂きました。
宇治は名刹や景色のみならず、おもてなしも素晴らしく さすが…でした。

今は介護の明け暮れでなかなかこんな素敵な時間が持てなくなりました。
でも椿の花を見るたびに あのおもてなしを思い出して頑張る勇気がわいてきます。
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泥を投げられたら、花をなげよ。

2013-03-23 10:05:26 | 日記











中学校の卒業式にいって参りました。
校長先生のお言葉で最後に 「泥を投げられたら、花を投げよ」 と言われました。
国同士の争い、隣人とのいがみ合い、果ては親子の殺し合い、
あげれば限りない今の世の中。
十五歳の少女達の胸にはどのように響いたのでしょうか?
背筋を伸ばし静かに耳を傾けて聞いている少女達とその父兄。
こんな素晴らしい教育をしている学校がいまだにあったのだ・・・・と
感動して帰って参りました。
お濠の傍の桜が一、二輪 「おめでとう」と言って開いていました。
昔からのおなじみの春の草花も揃ってこちらを向いて笑っていました。
のどかな春の一日でした。

  いくそ度 思ひかへても 人の世は
  誠のほかに ゆく道そなき

この学校の創始者の詠まれた詩だそうです。
どんなに時代が変わろうと、どんなに科学が進もうと
誠の道は変わることは無いのです。



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万葉の昔から 愛されて

2013-03-17 10:52:36 | 日記




万葉の昔から詩にもよく登場する 「アセビ」
漢字で書くと「馬酔木」と書くそうです。
毒性の植物なのでしょう。鹿で有名な奈良でさえ、この木には食害は無かったそうです。
早春に穂状のスズランの様な可愛い花を咲かせてくれます。
花のみならず、常緑の葉も、赤い蕾も又美しく
大宮人に愛されていたのも解る様な気がします。

「磯陰の見ゆる池水照るまでに 咲ける馬酔木のちらまく惜しも」

「花白き馬酔木二本春寒き 大野の雨に濡れながらなる」

万葉集から二首 アセビの詩を選んでみました。
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可憐さの中にあふれる命のみずみずしさ

2013-03-10 09:13:47 | 日記


あの恐ろしい震災から二年になろうとしています。
復興は進んでいるのでしょうか?
こんな私でも何か出来る事はないの・・・? 
そんなある日、TVで一昨年は一日およそ七千万円のご寄付が日赤に届けられたと報道されました。
思いもかけない大金でびっくりしましたが、よく考えてみれば、
日本の人口が約一億人、国民の一人一人が一日一円ずつご寄付をすれば・・・・
これなら私にも出来る!と思い付きました。
一年三六五日、家族の人数分を春と秋のお彼岸の写経会に
ご参加下さった方々にもご協力をお願いし、始めました。
身内を失った方々の悲しみは、お金ではとても解決できるものではありませんが、
いつも心に留めて 忘れないで 何か出来ることを どんなに小さなことでも 実行していくことが
震災に遭われた方々の、励ましになればとおもっています。

どんなに厳しい状況でも、春になれば必ず花は咲いてくれます。
悲しい時、苦しい時、ふっと花を見ると幸せな気分になれます。
柔らかな日射しの中に咲く花からは力や勇気を与えられ
生きてゆく元気につながっていく気がします。







クロッカス四種です。


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おとぎの国の早春の天使

2013-03-03 18:33:31 | 日記


純白で清らかなおとぎの国の早春の天使 「スノードロップ(雪のしずく)」。
二枚の葉が一つの蕾を大切に抱えながら地上に芽を出し、
しずくの様な真っ白な花を下向きにつる下げて咲きます。
その様は、おしゃれな真珠のペンダントの様で愛すべき花です。

今年は例年より寒さが厳しかったように思いますが、
次第に解けてゆく雪のはかなさとは対照的にスノードロップは去年より
三日早く芽を出し咲き始めました。
植物は人間よりも先に自然現象が解るのでしょうか?
これからはどんどんと温かくなるかもしれませんね・・・・・。
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