山の奥の細道から

今日からブログを始めました。 山野草が好きでこんなタイトルをつけました。

命と向き合って

2013-11-27 13:12:00 | 日記





日一日と、散っていく木の葉さえ残り少なくなって
本格的な冬に入っていくはざまで・・・

寒気に耐えながら、純白の小粒な花 「こめつつじ」 が
美しさの中に一抹の寂しさを漂わせ
慎ましく咲いていました。

追いかけられるような雑事の毎日、
有るか無きかの様な楚々とした花が 北風に揺れる様は、
心引き締まる気がします。



急に寒くなって、うっすらと雪が積もった朝、
 「はまぎく」 の上に小さなしじみちょうが横たわっていました。

そっと触れると、微かに動いて・・・。

「今日という日が、昨日と同じに過ごせる事は決して当たり前ではないのよ」 と
言われている様で・・・。








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だいじょうぶ?

2013-11-19 12:08:00 | 日記




いき詰まったとき
涙を流したり、弱音を吐いたりするのも遠慮がちになって
つい笑顔でごまかしてしまう 私。


でもこんな時、
思いがけず「だいじょうぶ?」って心を寄せて下さる方がいるってことは
本当に力強い事です。

そんな時、しみじみと人と人との繋がりの中で
みんなにお世話になって生かされていることを実感します。

謙虚さや感謝の心を忘れてカサカサになってしまった自分。

自然の草木も人と同じ、
一寸心を寄せてあげれば
日々成長し、さまざまに変化を見せてくれます。

それを見ると体に力がわいてきたり、
いとおしく感じたり、心があたたかくなてきて、
なんとなく報われたような達成感があります。

      
人は一人で生きてゆけないもの、
「だいじょうぶ?」 このたった六つの文字から、
人の優しい心に触れ 沢山の元気を頂くことが出来ました。

「白玉の木」 「ヒマラヤゆきのした」 です。







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無常

2013-11-13 10:57:54 | 日記






雨あがりの午後、
木の葉が降る様に散り始めました。

さっそく箒をもってお掃除に・・・と思って庭に出ますと
思わず「はっ」と息をのむような綺麗な紅葉。

その優雅な美しさには
見ている私も圧倒されてしまいました。

急いで家に帰ってカメラを持ってきましたが
なかなか思うような写真にはなりません。

目の前でハラハラと散っていく 「もみじ」 と 「なつはぜ」
待ったなしのこの現実、 
世の無常をしみじみと感じさせられました。




花屋さんの店先に、売れ残って冷たい雨に濡れていました。

その名は 「おきざりす」

嫁いで ?十年 
いつも置き去りばかりにされていた私の運命に重ね合わして
かわいそうにと思わず買ってきてしまいました。

図鑑で見ましたら「かたばみ」の仲間で
見かけによらず丈夫で良く殖えるそうです。
「よかった!」 [がんばろうね!」

かくして、 今日も私は 「おきざり(で)す」

コメント (2)
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自然の優しさ、面白さ。

2013-11-06 15:11:11 | 日記






寒さを迎えるこの時期
さまざまな植物の実りの季節でもあります。

春、妖艶な花を咲かせてくれた 「しきみ」、
今はこんなに面白い形の実を付けています。

この実が猛毒の事から
[悪(あ)しき実]の(あ)をとって 「しきみ」と呼ばれるようになったとか・・・。
それにしてもこの形、もはや自然が作り出す芸術?と言ってもいいくらい。

この実、じつは悪い事ばかりではありません。
とても良い香りがするのです。

悪い事ばかりでは可愛そうだからと
良い香りと、面白い形を備えている悪しき実、
世の中は ちゃんと公平に出来ているんだね。




先枯れの葉に寂しくつる下がる可愛いつぶらな実 「にしきぎ」

空は秋色。
澄み切った空気を通して秋の陽ざしが降り注ぐ中で
赤く熟れた柿のような姿の実が 二つが寄りそっている。

冷たい風にさらされたり、
温かい陽ざしに包まれたりしながら
心静かに 季を待っています。




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