山の奥の細道から

今日からブログを始めました。 山野草が好きでこんなタイトルをつけました。

山のおくの、細道から

2012-06-30 08:18:07 | 日記

この道で「癒された」とよくいわれます。
事実、私もたびたびこの道を歩きながら、心を整えています。
すると、思いもかけない珍しい花や、綺麗な小鳥と出会ったりします。
今までに見たこともない動植物と会えるのも、この道歩きの楽しみです。
今の時代、だれもが皆心に重いものを持ちつつ、いきているのですね。

山アジサイ「七ダンカ」です。



  「幾千の 苦しみ 願い 聞き賜う, み仏はただ ほほ笑みおわす」



真っ白く咲いて、だんだんと染まっていくように赤くなっていきます。
山アジサイ「クレナイ」です。



  「老夫婦 いたわり合いゆく 参道の、 山アジサイも 薄紅に染む」



そして、山アジサイ「甘茶」です。
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ササユリの開花は感動的、幻想的、そして感謝

2012-06-22 08:15:48 | 日記

ここに嫁いできましてまず驚いたのは、
こんなにも美しい花が、
ごく自然に、当たり前のように自生しているということでした。
この花との出会いは、感動と言うほかありません。
朝に、昼に、夕べに、と何度も観に行きました。
ある日の夕方、ふとそこに美しい女性がたたずんでいる、
そんな気がしました。
この花が、散ってしまうまでに
夕方に観に行くと、必ずそんな気がするのです。
それからというものは、どの花にも必ず「精が宿っている」と信じるようになりました。
そして、野山に咲く花にも、庭で育てている花にも
「かわいいね、きれいに咲いてね」となるべく声をかけるようにしています。




大切に見守っているうちに、だんだんとその数が少なくなり、
それが盗掘によるものと解った時は、
本当にがっかりしました。
十年程前、「ササユリ保存会」を立ち上げました。
盗掘は相変わらずですが、
皆さんの力で、徐々に又増えつつあります。
深山に有って蝶や、蜂の目に留まって子孫を残すように
より美しく咲くことに一生懸命だったササユリは、
その美しさゆえに 人間の被害に遭ってしまう………。
皮肉なものですね。
とても育たないと、思うのですが………。
でも、その会のお陰で、いろんな方達と出会い、
花の交換をしたり、育て方を教えて頂いたり、と大勢のお友達が出来ました。
まさに、「ササユリに感謝」です。
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梅雨に入りました。

2012-06-18 15:43:17 | 日記

凛然とした品の良さと、優雅さを漂わせながら、
このあたりに自生する 「ヤマオダマキ」
日向でも、日陰でもよく仲間を増やし
そのか細い草姿ながら、
自然の厳しさに鍛えられた逞しさを思わせます。
大人しそうに、うつむいて咲く小ぶりな花で
決して華やかなものではありませんが、
落ち着いた雰囲気の、魅力ある山野草です。






そぼ降る雨にぬれた花の風情は
又、一味違って美しいものです。
本格的な梅雨を前にして
しとしとと降る雨は、
これから暑い夏に向かう草木にとっては、
生命の源となるのでしょう。
どうか、風雨順次、程よい雨であってほしいと願うばかりです。
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山のおくの、細道から

2012-06-12 13:18:34 | 日記

柔らかな木漏れ日の光の中、
寄りそうように、白玉を連ねて咲いている「二人静」。
四枚の大きめの葉っぱの上に咲く真っ白な花は
二つとは限らず、多いものは五つ位ついています。
この葉っぱと花の付き具合、
その名前の可愛らしさから、人気のある山野草です。



野に咲く花の、素朴な美しさとともに、
一寸触れば、 はらはらとこぼれおちる白玉に、
はかなさ、寂しさ、はなのもろさを思います。

雑草の生い茂る中に、毎年二本ずつ咲く 「キエビネ」。
繊細な花姿ではありますが、優雅に、しなやかに、そしてたくましく、さいています。
掘って、家の庭で育てようと思ったこともありました。
でも、この雑草のなかで、頑張っているこの花に毎年
出会えるのも又、私の楽しみの一つです。
一生懸命に生きる姿を、学ばせてもらっています。
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慎ましく、格調高く

2012-06-06 09:01:00 | 日記







「みやこわすれ」の名前の由来は、承久の乱に敗れ、佐渡に流罪となりました、
順徳院様が、さびしい日々を送っていましたが、ある時その玉座近くに咲く
優しく、気品に満ちたこの花に心がなごみ
しばし都の事を忘れて見入った、ということから
この名前が付いたそうです。
日本人独特の、わび、さびの心をとらえる、この花の美しさは
千年前も、百年前も、そして今も変わる事はないのですね。
人の心の喜び、悲しみをじ~っと見つめながら
その姿は変わることなく、今もって人々に愛され、
心をとらえつづけています。
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