ゆきたんくは戦争遺跡おたくである。
まぁ,ガチまでは行きませんがね。
2009年に初めて広島へ行った。
2泊3日の研修ツアーで,2日に選択コースがあった。
選択肢の一つが大久野島。
その頃,興味を持っていた島である。
毒ガス製造の歴史を持つ島だ。
渡りに船の研修ツアーだったが,ツアーの悲しさ。
時間制限で島中央と南部の砲台を見ることができなかった。
宿題が残ったのである。
再訪しなくてはと思い計画を立てたのが2018年。
しかし入院騒ぎで立ち消えたのだった。
そんな立案中にグーグルマップを見ていて,見つけたのが契島(ちぎりしま)。
瀬戸内海にある大久野島を確認して,マウスを滑らせた時に目に飛び込んできた。
偶然の発見だがその意識はなかった。
「あれ軍艦島だ。」
瀬戸内海であることも忘れていた。
拡大してみたら,廃墟ではなかった。
たくさんの建築物があり,どうみても操業中の施設だ。
「えっ?」
㈱会社東邦亜鉛の契島精錬所である。
島1つが精錬所になっていたのだった。
「行くしかない。」
今回の旅の目玉の一つなった契島である。
広島県竹原市のホテルに泊まった。
そこからすぐの大崎フェリーポートに向かい,乗船券を購入する。
㈱東邦亜鉛の社員の方しか直通便には乗れない。まずは竹原から大崎上島の白水港まで。
竹原港だ。これにのって大崎上島に行く。 → Map
大崎上島のフェリー待合所近く。 → Map
1953年の小津安二郎監督の映画が,山田洋次監督によってリメイクされた作品だ。
当時は舞台の1つに尾道があったが,現在では交通環境が整備されて片田舎の雰囲気がなくなったので,大崎上島が選ばれたそうだ。
大島上町の経営によるフェリー「さざなみ」に乗る。→ Map
待合所の掲示に,「切符は船内にて販売します。」とあったが切符はなかった。
船員さんに料金を払う時,切符がないと聞いた。
そうしたら領収書を書いてくれた。
御足労をおかけしたが,宝物ができた。
さて,途中に生野島に寄る。
とりあえず生野島上陸の記録である。 → Map
契島だ。日本の40%以上の亜鉛がここで精錬されている。→ Map
ちなみに軍艦島。長崎市南部の野母にある権現山展望公園より撮影。2017.06.18
ここに来るのに計画してから1年以上かかってしまった。
それだけに感無量である。
事前に㈱東邦亜鉛に電話をして見学等をしているか伺った。
現在はやっていないようだった。
やっぱり,我々ように観光地的な感じで行く人もいるようだ。
中でいろいろされると困ったこともあったようだ。
丁寧にお礼を言い,電話を切った。
契島の桟橋上で。ここから先は私有地なので遠慮である。 → Map
さて,軍艦島の模型を買って温めてある。
世界遺産的廃墟風にするか,稼働時の姿で作るかは自由である。
ここを拝見したので,決めないとね。