「蚊帳(かや)」。
見ただけで、蚊取り線香の香り、耳元での蚊の羽音が蘇ってくる。
そう、田舎のやつは毒が強いのか刺されると痒かったっけ。
今日は友人と江戸川区の郷土資料館に来ている。
その中で蚊帳に出会った時、心がタイムスリップした訳。
ゆきたんくが小学校低学年の頃は祖父の家に預けられた。
その時の祖父の声も蘇る。
「ゆき、速く入らないと、蚊が入ってくるど。」
まぁ、一人っ子で鈍かったゆきたんくである。
蚊と一緒に蚊帳に入る。
蚊は逃げ場がない。
というよりも、血を吸うチャンス。
しこたま刺されたゆきたんくであった。