子どもの日だ。
だがゆきたんくにとっては,6年ほど前から別の日になっている。
ゆきたんくの実母と同い年で亡くなった,アーティスト岡崎律子氏を知ったからだ。
そして今日,5月5日が命日である。
岡崎律子氏 享年44歳。
「これはいい!」と思う人というのはなかなかいない。
ブルース・リーがそうだった。
友だちに誘われて見に行った「燃えよドラゴン」。
中二の時だった。
あまりのアクションシーンに
「これだけ激しいと死んでしまう人いるんじゃない?」
と聞いたら
「ブルース・リーが死んじゃったんだけれどね。」
と友達の答え。
もっもアクションの失敗で亡くなったのではないことは後に知ったのだが・・・
「これはいい!」と思った時に,もうこの世にいなかった(いても良い年齢なのに)のは,
ブルース・リー,そしてこの岡崎律子氏である。
岡崎氏については,どんな歌うたっていたんだろうと聴いた時に,もっと早く聴いておきたかったと思ったのである。
初めて聴いた彼女の曲は「A Happy Life」
岡崎律子
A Happy Life
一発でファンになった。
歌が上手いとか,声が良いとかではなく,「これはいい!」だったのだ。
さあ,今日は彼女が生まれ育った軍艦島の写真を見る。
生活していた3号棟(三菱幹部社宅…お父さんはお偉いさんだったのか・・・)の写真だ。
岡崎律子氏が住んでいた3号棟。
軍艦島で一番見晴らしがよく,風呂,水洗トイレ(当時はここだけ)付の高級マンションに値するところだ。
1974年の閉山から2015年に世界遺産に認定されて現在に至るまで45年間放っておかれれば廃墟然となる訳だ。
ただ,長崎市の軍艦島整備活用計画が30年かけて行われるそうだ。
その中でも目玉建築物の,日本で一番古い鉄筋コンクリート建築の30号棟(102歳)は残念ながら朽ちるのを待つばかりだという。
2016年に訪れた時には,あと1~2年と言われていた。重機も入ることができないそうである。
いつ崩れてもおかしくはないのだ。
そして3号棟は整備順では2番目である。
整備されて残るのである。
これは彼女にとって供養になるかな。また,かつて軍艦島で暮らしていた方々にとっても良いことだ。
3号棟は岡崎律子氏の産まれた年に建てられている。
赤く塗られた②が30号棟
機会があれば,岡崎氏の歌も聞かれてはいかがだろうか。
彼女は今でも,歌っているような気がする。