何かの間違いでは・・・
1983年6月2日のアントニオ猪木失神事件である。
IWGPの決勝戦だ。
相手はハルク・ホーガンだが当然猪木が勝つと思っていた。
当時、ようやく一般的になってきたVHSのビデオデッキに予約を入れて・・・
就職した年だったので大変忙しく、帰りも遅くなるので見ていなかったのである。
再生して見て、「やはり猪木は強いな、優勝は決まったな」と思っていた。
前に書いた、色気のある試合、相手の技量を受け止めてみせ、それ以上の技術で返していく。
いつも通りだ・・・
「あっ」と思ったのが、ホーガンのアックスボンバー(斧爆弾、ラリアートの変形)を後頭部に受け、その勢いで鉄柱に前頭部をぶつけた時である。
その後はリングに上がったところにアックスボンバーを受け、リング下に落ち失神してしまったのである。
アントニオ猪木 VS ハルク ホーガン
23分50秒から
ショックを受けた。
受身の失敗とも言われている。
しかし、結果的にスポーツ紙だけではなく、全国紙で取り上げられたことに当の猪木氏は大喜びしていたともいう。
それが事実ならば、なんとスケールの大きな人だといえる。