伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

気がつかない2

2008-12-08 23:49:56 | 言いたんく

 人間というのは他の動物と違って、頭脳が少し高級にできているようだ。
なんて、当たり前のことだと言えばそれまでだが・・・。

 おおよそ動物が気がつかないことに、名前をつけて区別したり、未経験のことでも、今までの経験から予測しようとする習性はある。

 そこに、1つの「ものさし」が存在する。たとえば、「今年の夏は暑かったけれど、その一番暑い日が毎日続く国がある。」を想像することはできるのだ。

 ただ、その「ものさし」を使っても、気がつかない場合がある。最初の写真を見てほしい。なんてことはない雨降りの道であることはお分かりになるだろう。そして1年に何回かは目にするような景色だと思う。

 次の写真はどうか・・・。


世界遺産ボロブドゥール

 そう、観光旅行の1シーンを撮ったということが分かるだろう。
ただ、この2枚の写真は同じ町の写真で、時刻にして2時間以内の写真なのだ。
 最初の写真は、それこそ景色が見えないくらいの土砂降りの雨が上がった直後の写真。2枚目はカンカン照りの太陽の下での記念写真だ。

 日本では四季があり、それぞれの季節を味わう感覚を国民は身につけている。1日のうちで天気がコロコロと変わるような日は少ない。季節にあった服装で過ごし、その時々で口にするものも変化する。楽しみ方を心得ているのだ。

 写真の国はインドネシアだ。四季はなく、乾季と雨季がある。訪れた時は雨季で、豪雨と晴れ間が交互に訪れる。観光をしていて「あ~あ、雨だ。」とがっかりしていると晴れ間が出て期待を持たせる。そしてきれいに晴れた所で現地に着く。観光を始めると雨が降り始める。心得たもので、現地では「傘貸し」がいて、傘をパッと広げて目の前にスッと出てくる。もちろん有料だ。その国にあった風景と言えよう。

 部分で捉えると「雨はいやだな。」、「やっぱり晴れがいいな。」くらいにしか思わないことだが、点ではなく線で捉えると、自国とは全く違う文化を育んだ土壌だということに考えが至るのだ。

 残念なことに、その場ではそのことにあまり思いが行っていなかったのだ。

 

コメント
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