KYUSHU RAILWAY part4「A列車で行こう」

2023-06-12 06:25:53 |  熊本の旅、多彩
三角港に戻ってくる頃には雨は小降りになっていた。
とても高い所に天井のついた歩道を駅の方へ歩く。
三角駅の窓口でネット予約していた帰りの切符を手に入れ、改札を抜けた。
帰りはここ三角線を走る観光列車「A列車で行こう」に乗るのだ。
観光列車はこの旅二つ目。
観光列車天国の九州に来たからには旅程に合う場所と時間に走る奴はみんな乗ってやるのだ。



三角駅は終着始発駅である。
どんな風にやってくるのか、列車のやってくる熊本駅方面を観察していたが、ふと反対側の引き込み線に目をやると、だいぶ離れた場所にもうやってきていて待機していた。
観察方向を変更。
やってくるのを待つ時間も楽しい。



三角線はローカル線なのに、ホームから見える駅の待合室は待ち人でいっぱいだ。
みんなA列車に乗るのかな。
出発時刻が近づき、A列車が入線してきた。
二両編成だ。
駅の場内放送でA列車は全席指定で指定席券がないと乗れないよ、しかも満席だよと案内していた。
はいはい、指定席券持ってます。



乗り込んだ車内には音楽がかかっていた。
A列車で行こう、だ。
おー、内装洒落てるぞー。
荷物も置かずに写真撮影を始めてしまった。
列車は逃げないぞと思いつつ、ハッと目を止めたその時に撮った方がいい写真になるという過去の経験から、目写りが新鮮な内に撮る。



そうこうしている内に出発。
ひとしきり撮影してようやく荷物を置き、座席に座った。
しかし、A列車に乗ったらデコポンハイボールを飲まねばならない。
落ち着く間もなく席を立つ。



かっこいいバーカウンターでメニューを確認。
やっぱりデコポンハイボールだな。
連れは日向夏サイダーを注文していた。
座席に戻って早速味を見る。
さっぱりした柑橘の甘味と酸味の後ろにウイスキーの苦味があって、これはなかなかいけるでないか。
ちびちびと味わう。



列車は有明海に沿って走っており、朝に行った長部田海床路の横にきた。
観光客らしき人影が何人か沖の方まで歩いていたので、干潮で道路は露出しているよう。
有明海は干満差が激しいところで有名。
潮が引いて砂浜に独特の模様を描いて見えるところもあった。
その日は雨だったが、夕焼けてたらきれいなんだろうな。



ちびちび飲んでたハイボールが無くなり、再び車内の写真撮影に出向く。
空いてるソファ席なんかにちょっと座ってみたり。
満足して自席に戻ると、車窓の景色はもう街中のものだった。
熊本駅が近い。
乗車時間は「かわせみ やませみ」より短いたった40分だった。
観光列車なんだから、もっとゆっくり走って時間をかけてもらってもいいのにな。





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