心と身体がよろこぶ“気功養生”

「養生気功塾」のお知らせ、気功の魅力、気功養生法、気功の生活術をメインに、日々のあれこれも書いています。

呼吸法

2013-10-09 10:34:44 | 気功法・養生法

秋ですね・・

秋といえば・・・「呼吸」!

 

ということで、以前もご紹介した津村さんの「七つの呼吸法」をご紹介します。

・・・

人体は神々の殿堂なのです。これは言うまでもなく、キリスト教やイスラム教の神の概念とまったく違います。私は自分のことを頼りない、もっと鍛錬し啓発しなければならない不完全な存在と思っていますが、しかし一面から見れば私の存在そのものが宇宙の歴史の必然が生み出してその最前線に位置しているものであり、私の存在そのものが宇宙であり、神々のものです。私は、私がふだん思っているように「私のもの」ではありません。この存想法はそのことを深く理解させてくれます。

古代中国の存想法に基礎をおいた新編集の呼吸法を紹介したいと思います。
細かい説明はあとで。まずやりかたです。タイトルのあとについているアルファベットはラテン語でのこの筋肉の名前です。ヨーロッパ語系統の人にはこれで通じます。

七つの呼吸法

1 肩甲挙筋   levator scapulae

両手の拳を握って胸前で肘を折り、拳を口に近づけながら肩を挙げます。この時に首を左にまわしまて息を吸って緊張します。拳を掌に開いて、降ろしながら前進脱力し、息を吐きます。できれば7秒かけて吸い、7秒かけて吐きます。1回が14秒の呼吸ですが、苦しいようならもっと短くてもいいです。次に右を向いてします。4回ないし8回繰り返します。

2 棘下筋と肩甲下筋  infraspinatus/subsccapularis

肘を真横に出してから、拳を直角に立て、肘を固定して肘から先を後ろに傾けると肩甲骨の下半分の棘下筋が緊張します。肘を動かさないようにします。息を吸います。吐きながらまっすぐに戻します。後ろに行けるのはわずかで、小さな運動ですが。しっかり緊張します。
その位置から逆に肘から先を前に折って行きます。肘はやはり直角から出発するのですが、今度は前に、そして少し拳は中に寄りながら落ちていきます。ひじから先が水平より15度くらい下がると、肩甲骨と肋骨の間の肩甲下筋が緊張していきます。肘から先は45度まで下げて、ここまで息を吸います。息を吐きながら脱力して、もとに位置に立てて行きます。

*この2つは前後に組み合わせやすいと思って一緒にしました。先にタイトルの「7つの呼吸法」ができてしまったので、実はもっと多いのです。2で2つ、7で4つの筋肉にフォーカスしていますから、実際には「11の筋肉」です。

3 三角筋   deltoideus

肘を真横に出して拳を前に向け、肘を平らに直角にします。そのまま肘を挙げると三角筋だけが緊張します。肩よりも肘が上に上がるのです。もちろん肩はできるだけリラックスして、挙がらないよう注意します。三角筋は肺の上に蓋をするようにしている大きな三角形の筋肉です。上の2でも首をまわしてもいいのですが、複雑なのでシンプルにしました。なれたらやってみてください。この三角筋は首をまわすとそちら側の肺に空気が入ることが実感しやすい方法です。吸いながら持ち上げ、吐きながら落とします。反対側でもします。吐いて肘を落とす時は下のほうまで降ろしてしっかり緩めます。

4 前鋸筋   serratus anterior

肋骨を一本ずつつかんでいる根元の筋肉で、わき腹にあります。鋸のようにぎざぎさの形なのでこういう名前がついています。肘を直角にしたまま前に押し出し、拳を耳に近づけると前鋸筋が肋骨が上がっていくのを防ごうとして緊張します。緊張して息を吸い、吐いて落とします。これも首を左に回したり右に回したりしてやってもいいです。

5 菱形筋  rhomboideus anterior

心臓のすぐ裏で、背骨と肩甲骨をつないでいる二枚の菱形の筋肉です。
拳を外に向けて肘を背中に寄せようとすると、心臓の裏の菱形筋が緊張します。吸って緊張させ、吐いてゆるめて拳を両側にだしてやります。首を交互にまわしてやります。

6 僧帽筋  parsa scendens/pars transversa/pars descendens

後頭骨からさがっている上部僧帽筋、その下に肩に広がっている中部僧帽筋、そこから腰まで下がっている下部僧帽筋と3つあります。肘を背中に引いて少し寄せるようにし、あごを出し、息を吸っていきます。こうすると3つの僧帽筋が全体として緊張します。両手を前に突き出して手首の甲を寄せるようにして息を吐きます。

7 ふたつの大胸筋と棘上筋、広背筋 
  pectoralis major/ supraspinatus/latissimus doris

最後は2つの呼吸法を連続してします。まず前から両手を挙げて胸を広げながら息を吸い、吐きながら降ろします。挙げるときに鎖骨部大胸筋が縮んでいき、吐くときに胸肋部大胸筋が縮んで、鎖骨部大胸筋が緩みます。

腰の後ろから上にはばたくように頭の上まで挙げ、吐いて降ろします。
後ろから挙げていくときに棘上筋、降ろす時に広背筋を使います。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする