熊澤良尊の将棋駒三昧

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玉将と王将

2015-06-25 05:19:41 | 文章
6月25日(木)、晴れ。

今、雲はありません。
このまま晴れるのでしょうか。

ーーーー
先日、電話での会話。
玉将と王将の駒。

王将と玉将2枚との組み合わせ。
小生がこれを初めてやり出したのは、30年かもう少し前でした。
それまでは、玉玉王3枚の駒は見たことはありませんでした。

元々400年前の昔は、王将という駒は無く、2枚とも「玉将」で、いわゆる「双玉」。
その名残りが、明治時代の[竹内淇洲の駒]。
歴史的に見て、本来は2枚とも「玉将」なのでしょうが、江戸時代のある時期以降「王将」が作られ始めた。

しかも、いつの間にか近年は「王将」を上位者が持つと言うことになっている。
誰がどのような理由で、ソレを決めたのかは知らない。
歴史的に見ても、文字として「王」と「玉」の意味からしても大いに異論があります。

とはいっても、現実は現実。
現実的には「王将」も要るだろう。
と言うことで淇洲好みの好事家には本来の双玉で使えて、現実重視の「王将」も使えるようにとの配慮です。

ところで、「玉」と「王」の意味比較。
「玉」。
    簡便な辞書=たま、珠玉、宝石の総称。
    詳しい辞書=(上記に加え)天皇。(用例、天皇が座るところ=玉座)
「王」。
    簡便な辞書=きみ、てんし、王様、王子。
    詳しい辞書=(上記に加え)天皇の兄弟、子、甥など。豪族の長。

つまり、「玉」は珠玉の他に、唯つ無二である天皇を意味する。
    「王」は天皇を指すこともあるが、天皇の子供(親王)、地方の豪族長など多数存在する。

と言うことで、「玉将・王将」の議論、どちらが上か。
貴方のお考えはどうですか?



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1 コメント

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Unknown (タツオ)
2015-06-27 01:01:40
王将と玉将が作られたのは、囲碁の下位者が黒、上位者が白を持つようにどちらが上位者かわかるようにするためではないでしょうか。

王将を上位者が持つ習慣ができたのは、江戸時代の御城将棋のせいではないでしょうか。将軍からみれば、玉(天皇)が上位というのは面白くないと思います。
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