万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌0707 思ひ遣る0642

2012年09月02日 | 万葉短歌

2012-0902-man0707
万葉短歌0707 思ひ遣る0642

思ひ遣る すべの知らねば 片垸の 
底にぞ我れは 恋ひ成りにける  粟田女娘子

0642     万葉短歌0707 ShuB626 2012-0902-man0707

□おもひやる すべのしらねば かたもひの
 そこにぞあれは こひなりにける
○粟田女娘子(あはための をとめ)=未詳。「<粟田>は出身地であろう。…<女>は字(あざな)か。…遊行女婦らしい。」「の」は『事典』による。全2歌の初出歌。
【編者注】題詞原文は、「粟田女娘子贈大伴宿祢家持歌二首」。その第一首。脚注に、土垸(かたもひ)の中(うち)に注(しる)す、と。「垸」(もひ)は「琬」(わん)。
【訓注】思ひ遣る(おもひやる=思遣)。片垸(かたもひ)。我れ(あれ=吾)。