万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌3997 我れなしと3713

2021年06月13日 | 万葉短歌

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万葉短歌3997 我れなしと3713

我れなしと なわび我が背子 ほととぎす
鳴かむ五月は 玉を貫かさね  

3713     万葉短歌3997 ShuI277 2021-0613-man3997

□あれなしと なわびわがせこ ほととぎす
  なかむさつきは たまをぬかさね
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌参照。
【編者注】巻17(3890~4031、百四十二首)の第108首。四月二十六日大伴家持餞宴古歌四首の第3首。左注に、「右一首守大伴宿祢家持和(こたふ)」。
【訓注】我れ(あれ=安礼)。なわび(奈和備)[<寂しがるな>。下記注]。我が背子(わがせこ=和我勢故)。ほととぎす(保登等芸須)。五月(さつき=佐都奇)。
【編者注-なわび】「な」は、上代語・副詞で動詞・連用形に接続して「するな」。『詳説古語辞典』は、「な」の用例にこの3997歌を挙げる。「わ(侘)ぶ」(寂しがる、がっかりする)の活用は、自上二(び・び・ぶ・ぶる・ぶれ・びよ)。



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