2015-0423-man1704
万葉短歌1704 ふさ手折り1563
ふさ手折り 多武の山霧 繁みかも
細川の瀬に 波の騒ける 柿本人麻呂
1563 万葉短歌1704 ShuE083 2015-0423-man1704
□ふさたをり たむのやまぎり しげみかも
ほそかはのせに なみのさわける
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=原文に作者名なし。09-1709 歌左注参照。
【編者注】題詞は「献舎人皇子歌二首」、その第1首。「雑歌(09-1664~1765 一〇二首)」の第41首。
【訓注】ふさ(捄)。多武(たむ)[奈良県桜井市南部の多武峰(とうのみね)]。繁み(しげみ=茂)。細川(ほそかは)[多武峰から飛鳥川へ合流する川]。騒ける(さわける=驟祁留)。