2017-1209-man2677
万葉短歌2677 佐保の内ゆ2489
佐保の内ゆ あらしの風の 吹きぬれば
帰りは知らに 嘆く夜ぞ多き ○
2489 万葉短歌2677 ShuF317 2017-1209-man2677
□さほのうちゆ あらしのかぜの ふきぬれば
かへりはしらに なげくよぞおほき
○=出典未詳。
【編者注】「寄物陳思」(2619~2807、189首)の第59首。女[下記注]。
【訓注】佐保の内(さほのうち=佐保乃内)[下記注]。あらしの風(あらしのかぜ=下風)[01-0074山下風之(やまのあらしの)、08-1437山下風尓(やまのあらしに)、10-2350山下風波(やまのあらしは)、11-2677下風之(あらしのかぜの)、-2679下風吹夜者(あらしふくよは)]。
【依拠本注-作者】従来の「男」定説への疑義を詳論し、「女」とする。
【依拠本注-佐保の内】平城京の外京(げきょう)で、貴族・官人たちの居住区か。奈良市法華寺町・法蓮町一帯。