2013-0626-man1025
万葉短歌1025 奥まへて0926
奥まへて 我れを思へる 我が背子は
千年五百年 ありこせぬかも 橘諸兄
0926 万葉短歌1025 ShuC461 2013-0626-man1025
□おくまへて われをおもへる わがせこは
ちとせいほとせ ありこせぬかも
○橘諸兄(たちばなの もろえ)=左注には、単に「右大臣」。「栗隈王孫、美努王の子(…)、母は県犬養東人の女三千代(…)。天平八年の賜姓以前は葛城王。(以下、略)」(講談社版「万葉集事典」、見出し語「橘宿祢諸兄」記事の冒頭。)
【編者注】「秋の八月の二十日に、右大臣橘家にして宴する歌四首」の第二首。
【訓注】奥まへて(おくまへて=奥真経而)。我れを思へる(われをおもへる=吾乎念流)。我が背子(わがせこ=吾背子)。千年五百年(ちとせいほとせ=千歳五百歳)。ありこせぬ(有巨勢奴)。