![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/55/4e1f776666e8bbc9b51c67b6f5cfa381.jpg)
2015-0425-man1706
万葉短歌1706 ぬばたまの1565
ぬばたまの 夜霧は立ちぬ 衣手を
高屋の上に たなびくまでに 舎人皇子
1565 万葉短歌1706 ShuE086 2015-0425-man1706
□ぬばたまの よぎりはたちぬ ころもでを
たかやのうへに たなびくまでに
○舎人皇子(とねりの みこ)=01-0117 歌参照。歌は 01-0117、09-1684、-1706 の三首。
【編者注】題詞は「舎人皇子御歌一首」。「雑歌(09-1664~1765 一〇二首)」の第43首。
【訓注】ぬばたまの(黒玉)。たなびくまでに(霏霺麻天尓)[下記注]。
【編者注-霏霺】読下し「たなびく」の原文。集中では 03-0429、09-1706、10-1812、-1814、-1815、-1816、-1817 の7歌に出現。そのうち3例目以後はすべて「霞霏霺」。霏は雨などが激しく降る、霺は、中国語電網「漢典」(http://www.zdic.net/z/27/js/973A.htm)に、「古同“溦”,小雨。」現代中国語の発音(漢典)は feiwei 11。日本語辞書には霏微(ひび)などと載る。