万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌3848 荒城田の3583

2021年01月23日 | 万葉短歌

2021-0123-man3848
万葉短歌3848 荒城田の3583

荒城田の 鹿猪田の稲を 倉に上げて
あなひねひねし 我が恋ふらくは  忌部黒麻呂

3583     万葉短歌3848 ShuH518 2021-0123-man3848

□あらきだの ししだのいねを くらにあげて
  あなひねひねし あがこふらくは
○忌部黒麻呂(いむべの くろまろ)=「天平宝宇二年(758)八月、正六位下より外従五位下。同三年十二月、連姓となり、同六年一月、内史局助(うちのふみのつかさのすけ)」。左注に、「忌部首(おびと)黒麻呂…作」。
【編者注】第2部(3816-3854、三十九首)の第33首。男。題詞に、「夢裏(いめのうちに)作歌一首」。左注に、右の歌一首は、忌部首黒麻呂が夢の裏にこの恋歌を作って友に贈る、と。 
【訓注】荒城田(あらきだ)[「新たに開墾したばかりの、生産性の低い田」。07-1110荒木之小田(あらきのをだ)]。鹿猪田の稲(ししだのいね=子師田乃稲)[鹿猪田は荒城田の換言]。ひねひねし(干稲干稲志)[「古ぼけて生気を失ったさま・・・集中ここのみ」]。我が恋ふらくは(あがこふらくは=吾恋良久者)。



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