万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌3609 武庫の海の3354

2020年06月04日 | 万葉短歌

2020-0604-man3609
万葉短歌3609 武庫の海の3354

武庫の海の 庭よくあらし 漁りする
海人の釣舟 波の上ゆ見ゆ  ○

3354     万葉短歌3609 ShuH057 2020-0604-man3609

□むこのうみの にはよくあらし いざりする
  あまのつりぶね なみのうへみゆ
〇=出典未詳。
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第32首。「当所誦詠古歌」第8首。男。左注(読下し)に、「柿本朝臣人麻呂が歌には<笥飯(けひ)の海の>といふ。また<刈り薦(こも)の 乱れむこ出(い)づ見ゆ 海人の釣舟>といふ。」
【訓注】武庫の海(むこのうみ=武庫能宇美)[3578注、ほか参照]。庭(には=尓波)[ここは〈漁場〉]。漁り(いざり=伊射里)。海人(あま=安麻)。釣舟(つりぶね=都里船)。笥飯の海(けひのうみ=気比乃宇美)[「淡路島西岸一帯の海」。0256(柿本人麻呂歌)、3200注、参照]。



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