万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌3697 百船の3434

2020年08月24日 | 万葉短歌

2020-0824-man3697
万葉短歌3697 百船の3434

百船の 泊つる対馬の 浅茅山
しぐれの雨に もみたひにけり  〇

3434     万葉短歌3697 ShuH217 2020-0824-man3697

□ももふねの はつるつしまの あさぢやま
  しぐれのあめに もみたひにけり
〇=出典未詳。
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第120首。「到対馬島(つしまのしま)浅茅浦(あさぢのうら)舶泊之時不得順風経停(けいてい)五個日(いつか)於是瞻望(せんぼう)物華(ぶっくゎ)各陳慟心(どうしん)作歌三首」の第1首。男。
【訓注】百船(ももふね=毛母布祢)。泊つる(はつる=波都流)。対馬(つしま)[長崎県対馬市。当時は一国]。浅茅山(あさぢやま=安佐治山)[「厳原港西方の有明山(海抜558メートル)か」]。しぐれの雨(しぐれのあめ=志具礼能安米)。もみたひにけり(毛美多比尓家里)[「<もみたふ>は、黄葉する意の四段動詞<もみつ>(・・・)の継続態」]。