2019-0523-man3181
万葉短歌3181 白栲の2993
白栲の 君が下紐 我れさへに
今日結びてな 逢はむ日のため ○
2993 万葉短歌3181 ShuF765 2019-0523-man3181
□しろたへの きみがしたびも われさへに
けふむすびてな あはむひのため
○=出典未詳。
【編者注】悲別歌(3180-3210、31首)の第2首。女。
【訓注】白栲(しろたへ=白細)。我れさへに(われさへに=吾左倍尓)[「私も添えものとしての意で、相手一人ではなくて自分も手を添えて結ぶことをいう。」 下記注]。結びてな(むすびてな=結而名)[「<な>は意志・勧誘を表わす終助詞。」]
【編者注-さへ】副助詞。基本は「添加」の意。平安末期以後は類推・最小限の意になった。「現代語訳との対応関係がまぎらわしいので、くれぐれも注意」。『詳説古語辞典』から抜粋。