2019-0513-man3171
万葉短歌3171 難波潟2983
難波潟 漕ぎ出る舟の はろはろに
別れ来ぬれど 忘れかねつも ○
2983 万葉短歌3171 ShuF754 2019-0513-man3171
□なにはがた こぎづるふねの はろはろに
わかれきぬれど わすれかねつも
○=出典未詳。
【編者注】羈旅発思(3127-3179、53首)の第45首。男。
【訓注】難波潟(なにはがた=難波方)[「官船が出航する、難波の御津あたりの海岸。」 01-0063御津乃浜松(みつのはままつ)、05-0894(長歌)御津濱備尓(みつのはまびに)、など]。漕ぎ出る舟(こぎづるふね=水手出船)[下記注]。はろはろに(遥々)[下記注]。別れ来ぬ(わかれきぬ=別来)。
【編者注-こぎづる】11-2746奥方榜出(おきへこぎづる)、12-3171、20-4336保理江己芸豆流(ほりえこぎづる)。
【編者注-はろはろに】05-0866波漏々々尓、12-3171、15-3588波呂波呂尓、19-4192(長歌)遥々尓、-4207(長歌)遥々尓、20-4408(長歌)波呂波呂尓。「はろばろに」訓は、20-4398(長歌)波呂婆呂尓。「はろはろと」「はろばろと」両訓なし。