2011-1227-man0461
万葉短歌0461 留めえぬ0407
留めえぬ 命にしあれば 敷栲の
家ゆは出でて 雲隠りにき 坂上郎女
0407 万葉短歌0461 ShuB333 2011-1227-man0461
□とどめえぬ いのちにしあれば しきたへの
いへゆはいでて くもがくりにき
○坂上郎女(さかのうへの いらつめ)=第380歌参照。第460歌題詞には、「大伴坂上郎女」。
【編者注】第460歌(長歌)への反歌。長反歌は、長年大伴家に寄宿していた尼理願の死を、坂上郎女が追悼したもの。依拠本は、「万葉女流歌人のなした最大の力篇がこの一作と見て狂いはない。」
【編者注-尼理願(あま りぐゎん)】長歌本歌と反歌左注に、来歴および大伴家との関係が詳しい。「新羅から帰化した尼。大伴家に数十年寄住。」
【編者注-有馬温泉】原文左注に「有馬温泉」、初出。
【訓注】栲(たへ)。