さわやか通信

心地よい風とさわやかな空気 すてきな花を探して旅にでよう

新刊紹介『少年の木』希望のものがたり

2009-10-23 15:01:25 | 児童書
 少年がかつて遊んでいた街は、戦争の爆撃ですべての家が破壊され
今やガレキの山と化してしまった。

街の周りには鉄条網がはりめぐらされ、少年が父さんとよく登った丘には
もう行けない。

だが、雨のあがったある朝のこと、少年はガレキの片すみに小さな緑の葉が土から
顔を出しているのをみつけた。

この小さな葉は伸びることができるのだろうか?

・書名  『少年の木』希望のものがたり

・作者  マイケル・フォアマン

・訳者  柳田邦男

・出版社 岩崎書店 2009年9月初版  \1400+税

・グレード 小学校中学年~

 この絵本を見ていくと、ほとんどのページに鉄条網が描かれている。

鉄条網のこちら側は、破壊尽くされたガレキの山、しかし鉄条網も向こう側には
兵隊が陣取っていて、小高い山には無傷の家々が立ち並ぶ。この鉄条網は差別意識
や偏見を示すものとして描かれているのだろうか?

小さな緑の葉はこの先どんな木に育っていくのだろうか?

読書の秋です。、本書を親子一緒に読んで、是非平和の尊さについて話し合ってみることをおすすめします。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
戦争はいや! (aya)
2009-10-28 22:20:13
私たち日本人はヒロシマを連想します。
緑の木の芽はきっと成長するとおもいます。しかし人間の復興にはながい年月がかかるし、かたちは復興してもこわされた心は元通りにはならない。人間はいつまであらそうのでしょう。
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毎日多くの人が犠牲に (さわやか)
2009-10-29 09:30:29
このところ毎日のようにニュースで流れる
アフガニスタンでおきるタリバンによるテロ。

いつまで人間は争い続けるのでしょうか?本当にやり切れない想いです。

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