さわやか通信

心地よい風とさわやかな空気 すてきな花を探して旅にでよう

新刊紹介『銀狼王』

2010-08-23 16:42:49 | 児童書
 北海道がまだ蝦夷と呼ばれていた広大な大地には、明治の初めまでたくさんのエゾオオカミが生息していた。

しかし開拓期のこの地には、入植のため内地から大勢の人間が入り、牧場も出来ていった。そして牧場で飼われていた仔馬や家畜が次々に狼の餌食となった。

馬を守るために狼は銃により射殺され、ついに狼の姿をみることはなくなってしまった。

ところが開拓移民としてこの地に入植した元仙台藩お抱えの山立猟師だった老人は、ある日
馴染みのアイヌの古老から銀色の毛並みの巨大な体躯の狼が今も生き残っているという噂を耳にした。

猟師としての血が騒ぎはじめた老猟師は、その狼を「銀狼王」と名づけ、是非自分の手で仕留めたいと愛犬「疾風」を伴い山に分け入るが・・・・

 ・ 書名  『銀狼王』ぎんろうおう
 
 ・ 著者  熊谷達也

 ・ 出版社  集英社 2010年6月初版  ¥1400+税

 ・ グレード 中学生~ 

 誇り高く賢い銀狼王と老猟師の雪の舞う大自然の中で対峙した戦いの結末は・・・
ともかく手に汗握るこの小説のスリルを皆さんも是非読んでみてください・ 

ヤモリがでた

2010-08-20 10:04:58 | ひとこと
 昨日の夕方、我が家の玄関の下駄箱の横に10センチ位の生き物が張り付いていた。ついに見ましたこれは紛れもなくヤモリです。

今までに死んでいるヤモリは見たことがあるが、生きているヤモリは初めて見た気がする。

ヤモリは漢字で書くと「守宮」。イモリと似ているが、ヤモリはトカゲやヘビ等と同じ爬虫類の仲間で、主に生きた蛾やハエ等の害虫を食べてくれるので家にとっては縁起のよい生き物のようだ。

このヤモリ君、体の色はベージュと灰色を混ぜたような色をしていて、捕まえようとしたら動きが素早くてアッというまにどこかに隠れてしまった。

そういえば半年くらい前に、私が習っているクレイクラフトの先生が、死んでいるヤモリを透明の樹脂の中に閉じ込めてストラップにしていたのを見せていただいたことがあるが、私は少々気持ちが悪いとおもった。琥珀の中に閉じ込められている昆虫は別だが・・・

終戦記念日におもう

2010-08-15 10:44:15 | ひとこと
 今日8月15日は日本にとっては65回目となる終戦の日。

私たち姉妹は昭和17年に生母と死別した。そんな幼い私たちのもとに、終戦後義母は朝鮮から命がけで引き上げてきて我が家に嫁ぎ、職業婦人として働きながら私たち姉妹を育ててくれた。

それから数十年、大正生まれの義母も今は病と闘いながらヘルパーさんの助けを受け、なんとか一人で生活している。

そんな義母の趣味の一つにオカリナ演奏がある。音楽が大好きな義母は、今は亡き弟の手ほどきのもとぐんぐん上達し、昨年には自宅近くのレストランでエレクトーン奏者の友人と二人でミニコンサートをおこなった。

義母は当日のコンサートの選曲に、洋の東西を問わず歌い継がれてきた平和を願う曲を選んだ。

・アメリカ南北戦争時代の「谷間の灯」・戦争に行っているお父さんの無事の帰国を待つ「里の秋」・ベトナム戦争の兵士と少女を歌った「花はどこに行った」・沖縄戦での「さとうきび畑」・多くの御霊を灯篭の灯とともに送る「精霊流し」・唯一の被爆国として、二度と原爆を許さない「原爆ゆるすまじ」がプログラム。

これらの曲に託す義母のおもいを、戦争を直接体験したものの心からの叫びとも受け止めて、私たちは日本を担う次の世代の若者に、是非とも戦争の悲惨さを語り継いでいきたいと改めて思う。



聖跡の花火大会

2010-08-11 16:23:08 | ひとこと
昨日は聖跡の花火大会。私は今まで一度も会場に行ったことはなく、花火大会を
楽しんでいる。
それは、我が家の二階のベランダからかなり良く見えるからだ。

昨日も手足に虫よけスプレーをして、手には団扇を持ち準備完了。

ベランダに出ると心地よい風があり、蚊はまったくいない。

7:30から始まった打ち上げ花火、まるで夜空をキャンパスにしたように
一瞬の美しい色彩と光の芸術を見るようだった。

今年の花火は今まで見た花火の中では一番美しかったように思った。

ただし、ベランダから東向きに自分の首を曲げているのが、かなりしんどいが・・

今年のブルーベリー

2010-08-09 08:58:40 | 花&植物
 我が家にただ一本あるブルーベリーの木が今年も鈴なりに実をつけてくれた。

しかし今年の実はなんて小粒なんだろう?大きさは昨年の実の半分くらいしかない。

でも早朝にせっせと実を摘み取り、早速ジャム作りに励んだ。

ジャムの作り方も、実を冷凍してから作るやり方などいく通りもあるようだが、私は
ごくシンプルな作り方だ。

まづ実をよく洗って水気を拭き取り、鍋にいれ柔らかくなるまで煮て、砂糖とレモン汁を
入れ煮詰める。火を止める寸前に塩を1つまみ入れて火を止める。

このジャムは冷めると硬くなるので、冷める前によく熱湯消毒した瓶に詰める。

本当に短時間で出来るのが嬉しい。

今のところ中くらいの瓶に三瓶できた。お味はまあまあ合格のようです。

千国街道の牛方宿

2010-08-04 14:10:57 | 旅行
 今回のトレッキングツアーは、ゴンドラやロープウエイのチケットを受け取った後は終日すべて各自が自由行動なのが嬉しい。そこでツアーの二日目、栂池自然園内の浮島湿原まで登り、景色や高山植物を十分堪能して早めに下山した。

下山した後、今回絶対に行ってみたいと思っていた千国街道塩の道にただ一軒現存する唯一の牛方宿を見学することにした。

その昔、千国街道(ちくにかいどう)は塩など生活物資運搬の道だった。

日本海をのぞむ糸魚川から、信州の松本城下まで深い谷合いの山道を、牛方やボッカ(人の背)が塩や海産物を運び、帰りには麻や煙草などを運ぶくらしの道で、その運搬途中に牛方やボッカが宿としたのが牛方宿。

見学した牛方宿は約200年前の建物で、今は信州・小谷村の有形文化財に指定されていてその後資料館として開館されている。

館内には200年も前の生活の様子が伺え、入口の横にある馬屋(牛屋)には牛の背に付けた
鞍が今も保管されていた。

また、牛方宿の隣には当時塩を保管していた塩倉もあり、塩倉としては街道に現存する唯一の建物で、幕末のころ建築されたものだそうです。

帰途は薄暗い塩の道を歩いて、作家岡崎ひでたか氏の作品「荷抜け」を思い起こした旅となった。



トレッキングツアー

2010-08-03 17:22:02 | 旅行
 七月末、旅行会社が主催する三日間のトレッキングツアーに参加した。

行き先は中部山岳国立公園内の白馬五竜、栂池自然園、白馬八方尾根の三か所。

つい最近も北海道で中高年登山者の遭難事故があったが、昨今の中高年の登山ブームもあり、このツアーも参加者のほとんどが40~70歳代でしめられていた。

でも今回の企画は、1500メートル~2000メートル級の山が中高年の参加者を考えてか、ほとんどがリフト、ゴンドラ、ロープウエイを乗り継ぎ目的地まで行かれる。

だがその後はしっかりトレッキング、でも自分の体力や脚力を考えてどこまで行くかは個人で判断するように計画されていた。

このコースは一昔前とは異なり、入山するのは有料となっていて、そのためかコースが
とてもよく整備されていた。

初日は生憎小雨模様だったが、どの山もこの季節ならではの様々な高山植物のお花畑が素晴らしく、大自然を満喫した三日間だった。