さわやか通信

心地よい風とさわやかな空気 すてきな花を探して旅にでよう

苛酷な山「ニュウ」

2012-06-12 16:05:56 | 旅行
 今月初旬の気象庁が梅雨入り宣言をした数日前、学生時代の仲間と北八ヶ岳に行ってきた。二泊三日の予定だったが、ラッキーなことに三日間とも概ね快晴に近い天気だった。

今回もいつも行くホテルのトレッキングツアー「初心者向けのコース」に申し込み、参加したのだが、今回のコースは私たちにとっては初心者向けどころかかなり厳しいコースだった。

まず登りはじめた山は、北八ヶ岳の岩峰2352メートルのニュウだが、今年の冬は例年になく降雪量が多く、この季節でもまだまだ30センチ位の積雪があった。

人が踏み固めた雪道を一歩でも外れると、ズボ!と雪に埋まり、また足を抜いて登るという始末。疲れた疲れた・・・

やっとの思いで山頂に到着。遅い昼食をとり、またまた雪が氷りついた斜面を必死で下り、その後苔むした原生林を登り、神秘的な白駒池を眼下に見下ろす望む2250メートルの高見石の到着。

今回は足元に注意しながらのトレッキングで、まったく山の景色を楽しむゆとりがなかった。

三日目は自分たちで自由にコースを考えてのトレッキングで、新緑の美しさと八ヶ岳の美しい自然を満喫することが出来た。

朱鷺よ大空に羽ばたけ!

2012-06-08 12:53:43 | ひとこと
 このところ暗いニュースが多いなか久しぶりに明るいニュースに出会えて嬉しい。
それは新潟県の佐渡で、野生復帰を目指して放鳥された三組の朱鷺のペアから生まれた卵が孵化し、四羽もの幼鳥が巣立ったというニュースだ。

この瞬間を待ち望んで、野生復帰のために寸暇を惜しんで長年にわたり努力された佐渡のトキ保護センターの職員の方たち、その一方でトキのえさ場となるビオトープ作りをされた方たちの努力が実を結んだことに心から祝福したい。

私は友人と三年前の夏、このトキ保護センターを見学した。トキ保護センターでは、毎年多くの雛が生れ、ゲージ内で訓練された後、野生復帰を目指して放鳥されているが、
今まで野生で孵化し巣立ったことはなかったのだ。だから今年は野生復帰一年目となる。

昔は害鳥として駆除されたり、美しい羽根を採るために殺されてきたトキ。トキ保護センターでは日本で生存した最期の一羽のキンのはく製を見たが、トキの歴史と絶滅から守ろうとした多くの人たちの想いを改めて考えさせられた。

巣立ちからまだ日も浅い幼長のトキ、皆元気に育ち美しいトキ色の羽根を羽ばたかせて大空を舞ってほしい。何羽も何羽も。