さわやか通信

心地よい風とさわやかな空気 すてきな花を探して旅にでよう

ガマズミの花

2010-05-29 09:58:13 | 花&植物
 今年も我が家の北側にガマズミの花が咲いた。

このガマズミの原産地は日本。全国各地の山野で主に半日蔭を好んで自生する。

今年は例年になく花の付きがよく、二階の窓から見ると白い花がこんもりとまるで丸い
球のようだ。

初夏を彩るガマズミの花も、秋には真っ赤な小さな実をたくさんつけて、小鳥を呼び寄せることだろう。

展覧会「語りかける風景」

2010-05-25 20:02:28 | 趣味
 先日渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の展覧会「語りかける風景」を鑑賞してきた。

今回の展覧会は、フランスのノートルダム大聖堂の近くにある「ストラスブール美術館」所蔵の風景画展。

主に1800年代から1900年初頭の画家 コロー、モネ、シスレー、そしてピカソなどの作品71点の油彩が一堂に展示されていて、見ごたえがあった。

ヨーロッパで風景画が描かれるようになったのは15世紀頃のイタリアが最初で、そのころの風景画は物語の背景に過ぎなかったものが、次第に独立したジャンルへと発展して、今日のような風景画が誕生したのは19世紀に入ってからだそうだ。

今回の展覧会は、Ⅰ窓からの風景 Ⅱ人物のいる風景 Ⅲ都市の風景 Ⅳ水辺の風景
        Ⅴ田園の風景  Ⅵ木のある風景とジャンル別に展示されていた。

とくに私が興味をひかれたのは、人物のいる風景のギュスターヴ・ブリオンの「女性とバラの木」だ。光の描き方が素晴らしいとおもう。

マツヨイグサ

2010-05-21 21:06:59 | 花&植物
 ゴールデンウイークが明けて、夕方近くなると次々とマツヨイグサの花が開いてきた。

文学や歌にもよく登場するこの花、私は大人になるまでヨイマチグサと覚えていたが、正しくはマツヨイグサ(待宵草)だということを数年前に知った。この花の原産地は南アメリカ、北アメリカで宿根草。

宵闇が迫るころにこの花が咲き始めると、我が家の畑の一角がぼーと淡い黄色の塊に見える。この幻想的なマツヨイグサも、夜が明けると赤みがかってしぼんでしまう。

でも一夜花のこの花、天気が悪い日は午前中はしぼまずに咲いている。

初夏を感じさせるこのマツヨイグサは、私の好きな花の一つです。

好評だった講演会

2010-05-18 11:29:19 | 児童書
 一昨日の日曜日に私たちの会「日野・子どもと本の出会いの会」主催の講演会が無事終了した。快晴の日曜日にもかかわらず、大勢の方々が来場され本当にありがとうございました。

ーわたしの「人生と作品を語る」ーと題された講演会の今回の講師の岡崎ひでたか氏は1929年生まれの81歳。しかし温和な風貌のなかにも凛と一本筋の通った岡崎氏のお話は、私たちの想像していた通りの素晴らしい作家だった。

岡崎氏は55歳で教職を辞し、70歳から本格的に執筆活動にはいられたとのこと。そして岡崎氏の作品はどれも主にいままでの日本の歴史に埋もれてきた庶民の立場で、民衆の生き方にスポットを向けられて描かれていて、どの作品も読者が心打たれる素晴らしい作品だ。

岡崎氏は作品に取りかかる前には作品の構想をじっくりと練り、集めた資料を丁寧に克明に調べあげ、それを紡いで一冊の作品が誕生。だから出版された作品が私たち読者の手元に届くまで数年を要する。

皆さんも是非岡崎ひでたか氏の作品を読んでみてください。そして私たちと感動を共有しましょう。

      主な作品

・天と地を測った男ー伊能忠敬ー  くもん出版

・戦場の草ぼっち         新日本出版

・荷抜け               〃

・鬼が瀬物語シリーズ   1魔の海に炎たつ   くもん出版

・   〃        2さいはての潮に叫ぶ   〃

・   〃        3あかつきの波濤を切る  〃

・   〃        4夕焼け里に東風よ吹け  〃






岡崎ひでたか氏講演会

2010-05-10 07:04:58 | ひとこと
 児童文学者岡崎ひでたか氏の「私の人生と作品を語る」と題して講演会が開催されます。

岡崎さんは70歳を過ぎてから本格的に作家を目指された方で、主に歴史作品の執筆に取り組まれ、現在まで優れた作品を発表されている。

今までの主な作品に、中学生の課題図書にも取り上げられた「天と地を測った男ー伊能忠敬」や、明治初期に千葉県房総沖は海難事故が多発し魔の海とよばれていたが、漁民悲劇をなくそうと漁船の改造に心血を注いだ船大工の一生を描いた「鬼が瀬物語」四部作などがある。

日時  5月16日(日) 1:30受付 2時開会

場所  京王線平山城址公園駅前 「平山季重ふれあい館」

料金  資料代として500円

主催  日野・子どもと本の出会いの会

後援  日野市教育委員会

問い合わせ先 加藤(042-592-2019)


皆さんのご来場をお待ちしております。

完全復元伊能図

2010-05-07 20:27:01 | ひとこと
 
ゴールデンウイークのⅠ~3日、新緑の武蔵野をウオーキングする東京国際スリーデーマーチが開催された。

このイベントと関連して、「完全復元伊能図全国巡回フロアー展」が都立小金井公園内の体育館で開催され、多くの人々が見学に訪れていた。

この「伊能図」とは今から210年前の江戸時代後期、55歳になる伊能忠敬が自らが隊長となり、5人の若者を連れて、歩測による測量で日本地図作成の第一歩を踏み出し、73歳で亡くなるまでの第10次測量で日本地図を完成した地図をいう。

この伊能忠敬が作成し、幕府に上程された正本(大図、中図、小図)は皇居炎上で失われ、
この地図の副本は関東大震災で焼失してしまったそうだ。

しかし1995年にフランスで優秀な中図が発見されて、以後アメリカで模写図が発見されたりして今回私たちも精巧な復元図を見る機会が与えられた。

伊能忠敬という人は49歳で家督を息子に譲り、今でいう第二の人生を自分の足で実測し、
明治から昭和初期まで実際に使われたという精巧な地図作りに残りの人生を費した。

しかし、伊能忠敬という人は、なんと好奇心、気力、探究心の旺盛な人だったのだろうか。
そして、なりよりも体力と豊富な財力も併せ持った人だったのだろう。

新刊紹介『決戦のとき』

2010-05-04 16:15:11 | 児童書
 早く続きが読みたい!でもこれで終わり?残念!

2005年6月に刊行され、その後1年に一冊づつ刊行されてきた壮大なスケールのシリーズ『クロニクル千古の闇』が今年の4月『決戦のとき』をもって完結された。

思い返せば、私は一巻の『オオカミ族の少年』を読んで以来、父親と死別した少年トラクや孤児となったオオカミの子ウルフ、ワタリガラス族の少女で魔術の才能たもったレンとともに6年間も一緒に旅をしてきたような気がする。

 ・書名  クロニクル千古の闇シリーズ  定価 各1,800+税

    ①オオカミ族の少年  2005年6月初版 ②生霊わたり    2006年4月初版 
     
    ③魂食らい      2007年4月初版 ④追放されしもの  2008年4月初版
      
    ⑤復讐の誓い     2009年4月初版 ⑥決戦のとき    2010年4月初版   

 ・出版社 評論社                 

 ・ミシェル・ペイヴァー 作

 ・さくまゆみこ 訳

 ・酒井駒子   画

 ・グレード  中学生~

 著者は薬事法専門の弁護士の傍ら、神話、民俗学、考古学などを学び、極北のアイスランドやノルウエーに旅をして物語の構想を練ったとのこと。

また本書は著者がこの物語の背景となる6000年も前のことを詳しく調べ、まるで歴史小説かとおもうほど当時に生きた人々の様子や暮らしぶりを丁寧に描写していて、読者を引き込んでいく。

大人でも十分読み応えのあるシリーズです。 
 

ひたち海浜公園

2010-05-02 11:03:33 | 花&植物
 この公園のチューリップは、他の公園にはあまり見られない植え方をしている。

松林の木漏れ日の下に鮮やかに咲き誇るチューリップ、その花の中央に見えるのは濃い青のムスカリの花。あたかもチューリップの中を小川が流れているように見える。


花の美しさをいかに見る人に感動的に伝えるか、さすがにガーデニングのプロの仕事はすごい。花の色の取り合わせもセンス良く、驚きの一言につきる。

平和への願いがこめられた公園

2010-05-02 10:31:25 | 旅行
 ゴールデンウイーク初日の昭和の日、茨城県にある「ひたち海浜公園」に今が見ごろの
ネモフィラの花が見たくて行ってきた。

この公園は来年で開園20周年を迎えるそうだが、戦争中には日本軍が飛行場を建設したり、
戦後は連合軍に接収され射爆撃場として使用されていたため、一般人が立ち入ることができない戦争や軍隊のための場所だったそうだ。

しかし今では過去の歴史の面影はまったくなく、当時、爆撃用の的となった場所に「みはらしの丘」があり、淡いブルーのネモフィラの花が丘全体を覆いつくしていた。

この丘の麓にはまだ黄色の菜の花が咲き、なだらかな丘にはネモフィラのブルー、その目線の先には雄大な太平洋が望め、正に空と海と花が奏でる青のハーモニーとでも表現するのがピッタリだ。

ネモフィラにもいろいろ種類があり、この公園に咲いているのは「インシズニスブルー」という品種で、和名は「瑠璃唐草」と呼ばれている。

広大な公園内にはまだまだ見ごろのチューリップなどが咲き乱れ、百花繚乱でした。