早く続きが読みたい!でもこれで終わり?残念!
2005年6月に刊行され、その後1年に一冊づつ刊行されてきた壮大なスケールのシリーズ『クロニクル千古の闇』が今年の4月『決戦のとき』をもって完結された。
思い返せば、私は一巻の『オオカミ族の少年』を読んで以来、父親と死別した少年トラクや孤児となったオオカミの子ウルフ、ワタリガラス族の少女で魔術の才能たもったレンとともに6年間も一緒に旅をしてきたような気がする。
・書名 クロニクル千古の闇シリーズ 定価 各1,800+税
①オオカミ族の少年 2005年6月初版 ②生霊わたり 2006年4月初版
③魂食らい 2007年4月初版 ④追放されしもの 2008年4月初版
⑤復讐の誓い 2009年4月初版 ⑥決戦のとき 2010年4月初版
・出版社 評論社
・ミシェル・ペイヴァー 作
・さくまゆみこ 訳
・酒井駒子 画
・グレード 中学生~
著者は薬事法専門の弁護士の傍ら、神話、民俗学、考古学などを学び、極北のアイスランドやノルウエーに旅をして物語の構想を練ったとのこと。
また本書は著者がこの物語の背景となる6000年も前のことを詳しく調べ、まるで歴史小説かとおもうほど当時に生きた人々の様子や暮らしぶりを丁寧に描写していて、読者を引き込んでいく。
大人でも十分読み応えのあるシリーズです。